5時過ぎに朝刊を取りに出る。「久しぶり冷え込むな」と感じながら空を見上げる。日の出が少し早くなったこともあり空は薄明け、少し多めの雲ながら何となく晴を予感させる。その時、近くの交番のミニパトカーがゆっくり通り過ぎた。赤色回転灯は消えているが、尾灯に住民の安全を感じる。
アメダスの記録を見ると、今朝の最低気温は5時過ぎに1.4度、丁度冷え込むなと感じた頃になる。前の日と2度くらい違う温度差を感じたのは、私にもまだ何とかなる感覚が残っているようだ。気温が2度くらい上がるとクマは冬眠から覚めるという専門家の話し、今年は冬眠しなかったクマも少しいるという。
錦川沿いの遊歩道に並行して広がる中州に茂るススキもすっかり冬の色合いを濃くした。それにつれ、あれほど重そうだった穂も何かしら薄くなり、風にたなびく姿から勢いを感じなくなった。それでも、根元の枯れた雑草と一体となった姿は、冬の風情としてはなかなかなもので、春へ向けての営みにエイルを送りたくなる。
早くも2020年の初めの月が終わる。1月はいぬる、2月はにげる、3月はさる、と年度末各月を、時期的な気ぜわしさをうまく織り込んで表している。それでも今年はオリンピック年でいつもよりより1日長い。ススキが青い葉をだすころには新型コロナウイルス肺炎が終息に向かっていることを期待している。