「やって来たか」と今年初めてツバメを見たのは3月の終りだった。
春に渡来して秋の終りころ暖かくなる南方に帰っていく。燕尾服を着たこの鳥は誰からも愛されている。
早朝4時過ぎのウオーキングを続けている。この時間に出会うのは新聞と牛乳の配達をする人だけ。その仲間に最近ツバメが加わった。
家から500メートルほど歩いたところに大正時代に立てられた写真館がある。その前の電線で1羽のツバメが鳴いている。同じ位置でもう10日あまりになる。何かを待つのか、あたりを警戒する見張りなのかは分からない。鳴き続けている。
ツバメは卵から巣立つまで5週間必要という。巣立つと巣へは戻らないで電線などでにとまり、餌さ獲りの実践教育を受けるという。
すると先のツバメは今年の1番子かも知れない。心もち小さく見えるのは夜明け前の暗さだけではない。鳴き声の意味は分からないが、親を呼んでいるようにも聞こえる。
今朝も見上げて「お早う」と声をかけ、1枚だけ写真を撮った。ブログに載せると断らなかったが許してくれるだろう。朝の挨拶を交わす仲だから。
(写真:挨拶を交わすツバメ)