恒例のミニ門松作り、大きな孟宗竹の節を真ん中にして斜めに切り落とした。肉厚2㌢もありそうな切り口は我ながら綺麗な切り口となった。これは、口には出さなかたが、切った本人の腕の良さではなく竹切り鋸の切れ味の良さに救われたことはすぐにわかった。そのうえで驚いたのは、切り口が、大きな口を開いて笑っているように見える。
錯覚かもしれないと向きを変えながら眺めるが笑っている。こりゃあ傑作とほほ笑んでいると「ええ、笑顔じゃ」と竹細工指導員のひと言、続けて「笑う門には福が来る、正月飾りにはもってこいの飾り」と折り紙つきをもらった。となると門松作りが難しくなる。笑い顔を隠さずに飾る方法を考える。
考えるというよりか思い付きでシンプルな飾りにした。車のダッシュボードに置く小さなしめ飾りを、大きく開いた下唇に取り付けた。今年も残り数時間となった、「笑う門に福来る」は待つだけになった。「門」は家のこと。「笑いの絶えない家庭には、自然に幸福がやってくる、苦しいときも前向きな明るい態度がやがて幸を呼び込むという教え」とある。
今年最後の教えに感謝しながら手作りの干支の戌と並べる。今年も残り数時間、あとは信徒として除夜会に参加する。法話の後で除夜の鐘を撞く。毎年、数回撞いているが、その、波の様に伝わってくる厳かな響きには身が引き締まる思いがする。坊守さんの、小豆たっぷりの手作り善哉をいただけば今年が終わる。
1年間のご訪問有り難うございました。