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「芒」という漢字が読めなかった。文章は秋の草花「ススキ」のことだろうと思いながら短い短い文章を読み終えた。がシャンとしない。
パソコンの「IMEパット・手書き」を使って調べた。「ボウ、モウ、のぎ、すすき」の4通りの読みがすぐに表示された。何とも便利な機能だ。年のせいかこれまで読んだという記憶が思い出せない。ススキかすすきを使っていたので書いたことはない。
ススキといえば雑草の1種で仲秋の名月に供えるものくらいの認識だったが「くさかんむりがなくなる」と知って寂しい漢字に思えた。「昔の人は供華(くげ)として捧げた芒に月の神が降りてくると信じていた」という。今日からは単に「ススキ」か、と思わずに詩情を持って眺めてみよう。
そう思えば枯れすすき、すすき野など華やかなイメージは浮ばない。ススキが出る歌ですぐに浮ぶのは「船頭小唄」「昭和枯れすすき」、どちらも悲恋悲劇を思わせる日本人好みの情景が浮ぶ。札幌すすきのは知らないがそこには馴染まない歌のようだ。
パソコン講座でも「手書きパット」の便利さは何度も話した。初めての人は便利な機能に驚き「よし、使うぞ」と意気込まれる。パソコンは私の1部で楽しく使っている。これを使った漢字の勉強アイテムを追加してみよう。
(写真:まずい字でも読み方を教えてくれるパット)