長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

書の会

2009-06-16 06:45:58 | Weblog
昨日はねんどの会だった。夕方から雨が降り出して、
遠くからくる人はずぶぬれになったけど、「夏」をテーマに
それぞれの「思い」をねんどで作っていった。
かたわらで、料理をしながらみんな集中した様子を見ていると、
なんかとても元気になって、そのままおもてにでて、散歩したら
ずぶ濡れになった。

今日は書の会。二階には玉蘭の掛軸を飾っている。
池大雅の奥さんで、夫婦で清貧と風流を楽しみ、東山の
小さな家で煎茶を楽しんでいたことで知られている。
玉蘭の絵は、破れた信楽の器の向こうに、自然の蘭が
優美にたたずんでいるような絵だ。なんのてらいもないし、
見せよう、みたいな力が入っていないのがいい。それに喬木
という祇園の名妓が蓮月さんみたいに、やわらかな筆はこびで
詩をつづっている、のがいい。
少し禅みたいだけど、
最近掛軸を眺めていると、反対に向こうから見られている、
ような気持ちになってくる。「ひとつごと」をやりとげ、
ひとつの世界に到達した人たちの「思い」がそこに内包されて
いるのだろうか。
この二日ばかり、はらわたが煮えくりかえることがあったけど、
玉蘭の絵を見ていると、すーと消えていった。
「まだまだ修行が足らない」という声が聞こえた。