長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

小さな家に住む

2009-06-22 06:06:20 | Weblog
昨日は一日中雨だった。
こんど引っ越す家は、とても小さな一軒屋。
池袋で最初に住んだ家は、敷地が140坪で、
三階建て(約80坪)の鉄筋の家だった。
最初は「インターネット寺小屋」をはじめて、その次の年に
南條先生の寒山拾得の絵を飾り、「天真庵」が始まった。

最初に我が家に嫁いだ絵は、今でも天真庵の二階に飾ってある。
寒山拾得の絵に「白日青山に遊ぶ」と揮毫されている。
会社はとても順調だったけど、一度リセットしたことがある。
その時に「出直し」の気持ちで、新宿の街を歩いていた時、
ちょうど雨が降ってきた。陽水の歌みたいに、傘がなかったので、
目の前にあった三越美術館に雨宿りしたら、そこで南條先生が
いた。傘もないし、お金もなかったけど、その絵がとても気にいって
買ってしまった。しばらく、家にはその絵しかなかった。

こんどの家は、小さいけど、小さい庭があり、そこには池もある。
床の間もある。
床の間に気に入った掛軸を飾り、お茶を飲む。
「それだけいい」と思っている。ちゃぶ台があれば、そこは天守閣。

立って半畳、寝て一畳、どんなに飲んでも二合半

毎日、いらないものを整理する。落飾。いらないものを
極力身の回りからはずして、シンプルにしたいと思っている。