初物の好きな江戸っ子が「初鰹」を食べるときに昔からいわれた言葉。
昨日は「気骨の鮨会」だった。月に一度、8人限定でカウンターに座って
もらって鮨を喰う会。佐賀のがばいじいちゃん、気骨の鮨職人の「ブッチー」
が元気に鮨をにぎってくれた。昨日は「初鰹」を食べた。昔から魚を
焼く時は「遠火の強火」というのが大原則。皮のついたんを下にして、
さっとあぶる。その炭の香りが「春」だ。昔の人の気持ちがわかる。
炭といえば、二階の座敷の囲炉裏がいい具合になった。東京でも
暑気払いの夏は、炭火で鳥すきやすきやきなどを、汗をかきながら食べた。
今年は二階で夏も「湯豆腐」とか「とうじそば」をやろうと思っている。
先週かそこらに京都の老舗旅館の「おもてなし」をやっていたけど、京都で
「たる源」の豆腐桶の中で泳ぐ豆腐を食べる粋、というのを江戸でも
やってみたいと思う。
天真庵の天井にも「炭の袋」をぶらさげている。感度のいい人たちが
「あ、すみだ」という。そう、ここは墨田。炭は昔から、多湿な日本の風土
で快適で持続可能な生活をしてきた「知恵袋」の代表選手。
明日の夜は「インヨガ」。