先週のお休みは、ベテランの蕎麦のおでしさまたちと、天真庵の蕎麦を
お願いしている千葉の蕎麦畑にいった。天真庵のHPに、写真をのせたら、梅雨に
雪が降ったような景色になり、天真庵がおそばやさんみたいになった。
5月で閉店した広島の達磨さんは「雪花山房」といった。知り合いの建築家・白井さん
が設計し、そのように命名した。
中国の大詩人・白居易の「村夜詩」にでてくる詩から由来したものだ。
(「独出前望野田、月明蕎麦花如雪」)月明かりに照らされて、雪のように白く見えたのは、一面に咲いた純白な蕎麦の花だった・・・みたいな意味。
この千葉の畑を知ったのは、熊本の知人で無類の蕎麦好きで、熊本に蕎麦屋とギャラリーをつくりたいといいだし、東京の名店を
巡っていた在る日、目白の米倉ボクシングジムのかえりに知り合いの骨董屋にたちよった時だった。
主人はSといい、その道では有名で店名もSという名前を冠している。そこの主人が、「最近近くにいい蕎麦屋ができた」
という話をしたのがきっかけ。すぐにそのお店にいき蕎麦を食べ、その次の日には千葉の畑にいた。そのころはITの会社を
やっていて、「天真庵」はそれに付随するギャラリーにすぎなかったけど、すぐに押上の今の建物に縁がつき、気がつけば
毎朝この蕎麦を打ち続けてはや9年になる。人の縁とはまったく妙なものだ。
今日明日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」
焙煎がうまくできたり、おいしい珈琲をいれたりするのも大事だが、これからのお店は
「茶のこころ」を持った店がいいのではないか、と思う。といっても、「家に急須がある・茶櫃がある」
「今年の新茶を飲んだ」「毎日一煎はお茶を飲む」みたいなことを自問すると、寒い結果になること自明の理である。
昨日は七夕だった。一年に一度くらいこの季節に新茶を楽しみたいものだ。