昨日は「かっぽれ」だった。師匠がいつもより少しはやく浴衣を
着て、自転車でやってきた。もう見慣れた風景だけど、浴衣をきたまま
自転車にのるのは@わざ、だと思う。
「かっぽれの出番がきまったわよ」と興奮している。外人さんの前で
踊り、その後屋形船でいっしょに日本の夏を楽しむ会らしい。カッポレ女子
たちの目がらんらんと輝き、昨日はいつも以上に気合いの入った練習になった。
「これからは、居場所と出番」が大事で、それを演出する場をつくってあげるべきだ、
と、56歳で召されたワカが飲むと力説していた。
夕べは大雨が降って今朝は少し涼やかな風を感じる。日本の民主主義が危うくな
ってきたのを嘆く「涙雨」。アホになりきるのは大事だけど、アホが賢い顔して、かしこ
になりきるのは、ほんとうにバカげている。かしこばかくらいがちょうどいい。
今日は二階の座敷で「そば遊び」がある。
季節季節にあった「普茶料理」と蕎麦を楽しむ趣向。酒肴は基本的に精進料理。
懐石とはもともと懐に石をかかえて修行した雲水を象徴するような「ありあわせの簡素な料理」
のことをいう。最近は派手になり値段もべらぼうなものが多いけど。
普茶料理も「普(あまね)く大衆に茶を施す」という意味で、黄檗山の隠元和尚が中国
から伝えた簡素な精進料理。