発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

猫にまつわるエトセトラ

2022年02月22日 | 日記
2月22日は猫の日。
 近所を歩いていると、チラシを配る人。猫を探しています。ああ、うちのポストにも入ってました。スーパーにも貼ってありました。シマシマの猫ちゃんですね。気をつけてます。見つけたらご連絡します。見つかるといいですね。
 この人は、一体何百枚のチラシをカラー印刷したのだろう。見つかるといいですね。
 猫がいなくなる本としては『こねこのミトン』講談社から出てる絵本。仔猫特有の細いしっぽと柔らかい毛。猫の絵が、ともかくかわいい。ひたすらかわいい。
 いつだったか、高速バスに乗っていたら映画「日だまりの彼女」(松本潤、上野樹里主演)がはじまった。松本潤が王子様オーラ(嵐のなかで彼だけがオーディションなしでジャニーズに入ったと聞く)を消して、どっちかというとドジでもてない君を演じるんだけど、なんでまた「日だまりの彼女」と思っていたが、これもまた猫映画で、そういやその日は2月22日。ナイスなチョイスだったわ、西鉄バス。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中華味の「君が代」は、再び流れるか?

2022年02月01日 | 日記
 北京五輪が近づく。
 私は、日本選手の誰かが金メダルを獲得するのを心待ちにしている。夏の北京オリンピックの「君が代」に、銅鑼が入っていたのを私は聞き逃さなかった。「さーざーれー いーしーのー」の「いーしーのー」にかぶって銅鑼の音が聞こえた。雅楽の旋律をドイツバロックアレンジにしたいつもの「君が代」に中華味が加わった不思議な曲だった。ソーセージとチンジャオロースの入った巻きずしの如く。
 それを今回もまたやるのか、という、どうでもいいことに注目している。だから、がんばれ、ニッポン!!

 冬のスポーツで私が参加するのは、アイススケートくらいで、といってもリンクをぐるぐる滑るのがせきの山で、それも結構楽しい。普段使わない部分の脳と筋肉を使うのが何だか健康によさそうなので、たまに滑っていたのだが、行ってた県庁近くのリンクが設備が古くなって去年途中から閉まっているのでここのとこやってない。都市ガス会社が運営しているこのリンクは、莫大な設備投資をしての大改修に踏み切れない累積赤字を抱えているのだ。
 今、福岡市内のスケートは、冬場は県営リンクに行けばいいが、ちょっと不便な場所にある。それも年の半分は、スケートリンクをやめてプールになってしまうので、夏場は飯塚か久留米まで出かけないとスケートはできない。
 県庁近くのリンクの暖房室(ひと休みと寒がりの見学者のための窓の大きい部屋)では、小さなフィギュアスケーターたちが練習のあいまに宿題やったりお弁当食べたりしていたものだ。グランプリファイナルが福岡で開催された直後には、一流選手をまのあたりにして影響されたのか、練習をがんばりすぎてノビてしまった子もいたっけ。彼らはどこへ行ったのか。
 県庁近くでJRも地下鉄も徒歩圏、バスの本数も多いから、毎日放課後滑りに行くことだって可能だったし、小学生だけで来ることもできた。
 どんなに素質があっても、練習頻度が落ちると、決定的に不利である。福岡市近郊のウインタースポーツは、まさに冬の時代なのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦後処理に備える

2022年01月29日 | 日記
 ポストコロナを想像するに震撼するしかない。
 去年から交通機関についてのさまざまな悲報が相次いでいる。高速バス運賃は上がり、バス路線は合理化という名の整理が進む。鉄道の割引企画などが次々に縮小や廃止となっている。
 去年は、距離100キロメートル台の出張が多かったが、この年末年始を除いて、特急電車も高速バスも、こりゃまずいと思えるくらい乗客がいなかった。天変地異以外で都市間交通が長期間やられるなど、想像したこともなかった。
 美術館博物館の入場料が上がっている。人が来ないといきなり存続の危機となる。
 オミクロン株は感染しやすいが重症化しにくいしくみを持ったウイルスで、これは僥倖である。今度こそ「間違いなく普通の風邪」で自宅7日間で復帰させるというのはそういうことだ。これでコロナ騒ぎはたぶん終わる。まあ、いつかは終わることだ。問題はそのあとだ。

 騒ぎが終わったら何もかもがいきなり元通りになるわけではあるまい。補償が止まった途端、生活がたちゆかなくなる人たちがいるのではないか。本当の恐怖はポストコロナから始まる。
 コロナ騒ぎで不可逆的かつ決定的なダメージを受けた人々は、真剣に検証をめるだろう。治験の済んでないワクチンを打った結果何が得られたのかも検証されるだろう。そこまでの緊急避難だったのか。情報操作は行われていなかったか。怯えていた人々も、あれは一体なんだったのかと考え始める。怒らなかった人々が怒りめる。いろいろな方向から検証も行われることだろう。訴訟もまるだろう。想像するに眩暈がする。
 本物の増税も容易に予想できる。ワクチンの費用は、病床確保の費用は、飲食店の休業補償は、そのほかの補償は、その莫大な費用をどうやってあとから埋め合わせするのか。誰もが影響を受けるから、よほどコロナ騒ぎで儲かった人以外は、検証に参加するだろう。
 それとともに、社会全体が貧しくなり、余裕がなくなる。
 それは仕方がなかったことなのか。それとも誰かが悪かったのか。
 怒るに値する問題は山ほどあり、それを見ようとしなかった人々も直面せざるを得なくなる。みものだと思っているのは、メディアがどんな「掌返し」をするのかということである。
 対策は? ひたすら働くだけだ。
 本当にひどいことはコロナが済んでからやってくる。ほんものの戦争よりはましだ、と思うしかない。
 戦争の教訓も、その他の事件の教訓も、ネット社会も、大して人間社会の進化の役に立たなかったという考えを段ボールに入れてラベルを貼って棚に置き、あとはひたすら働く。
 社会全体が貧しくなり、余裕がなくなるというのは、わが国に限られたことではない。ええっと、世界中が貧しくなると、何が起こっていましたっけ。頭を抱える暇などない。ひたすら働くのみ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仕事を進めなければ

2022年01月18日 | 日記
 今年も24分の1が済んだ。あっというまに終わる1年をあと何度繰り返し、どれだけのことができるのか。

 大したことはやってないのに「忙しい」と言うのは恥ずかしい。だが、さぼっているわけではないのに仕事の進捗が思うように行かないという意味で忙しい。だから怒っている暇などないのだけど怒っている。すごく怒っているのだが、ちょっと置いとかないといけない。仕事を進めなければ。

 古本屋で本を買う。前から欲しかった厚い本で、国会図書館のオンライン資料でも読めるものだが、入手する。古本といっても半端ない古さで、発刊から110年を超える明治の本である。話し言葉で書かれているので言語的には問題ない。しかも字が大きい。『耶馬渓紀行』復刻本発刊のときに、旧漢字には慣れているので無問題。すごく面白いのだが、ちょっと置いとかないといけない。仕事を進めなければ。

 ブログを書くのにもタイマーを使う。つまり10分以上連続して書かない。
 ごはんをおいしく食べ、よく眠り、健康を保つのも仕事を進めるためである。仕事を進めなければ、がすべてを整える。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あけましておめでとうございます

2022年01月01日 | 日記
あけましておめでとうございます。画像は、とある道の駅にある「どこでもドア」。これを見てくださった以上、いつだってあなたに会える。

皆様にとって、よい1年になりますように。

もっとうまくなりたいと思うことが山ほどある。これまて生きてきた年数はとても生きられないくらいはわかる。ボーっとしてたら、あっというまに終わっちゃうね。さあ、まず、お雑煮を仕上げるとしますか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

このイカれた世界の片隅で

2021年12月30日 | 日記
このイカレた世界の片隅で生きる
名もなく貧しくおまけに美しくもなく
正気を保つのにも決意が要るありさま

たまにひどく落ち込むが憂鬱にやられている暇もない

あのひとたちに私のかわりに
考えてもらうわけにはいかない
毎日それだけは確信する
持ち駒はあとどれだけ
どうする
こういうのも面白いじゃないか
肩をすくめるが
拳は握り締めている

怒らないで食い物にされる組には入らない
いつのまにか正気を失っている組にも入ってたまるか
問題は怒る暇がないことだ
だが考えるのを止めるな

このイカレた世界の片隅で生きる
今自分のいる場所をサンクチュアリとして
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

専門家ということばについて

2021年09月08日 | 日記

😨 ◆専門家?
 近ごろのニュース。テレビはほとんど見ないのであるが、ラジオは車で聞くし、ホテルの朝のダイニングではテレビがあれば大概はニュースを映している。
 どの道も大して極めていない者としては、ある分野で生き字引的に秀でている人々に敬意をいだかざるを得ないのであるが、「専門家は、このように言っています」と、ニュースで当然のように言っていると、あれ?と違和感を覚える。
 よほどレアなものを除いた、ほとんどの専門分野において、それを専門とする人はひとかたまりいて、派閥などもあるだろう。彼らの意見がまったく同じということがあるだろうか。多分なかろうな。
 だから「専門家は」という主語の使い方には注意が必要だ。「専門家には、こういう意見もある」、少なくとも「専門家の○○さんは、こう言っている」、できれば、他の専門家の異論も紹介すべきであるし、少なくともその道の専門家の総意であると思わせかねない表現は避けるべきであろう。
 恣意的な世論誘導のニホヒを微かに感じる私は、ひねくれているが、これは、ひねくれ者の総意ではない、と書いとこう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2021年夏 敢えて動民

2021年09月03日 | 日記
 夏の仕事旅が終わった。9月になってた。仕事を自粛していたら商売ひいては生活が傾く。この夏は何回かに分けて遠出していた。バラバラにお泊り8回。その間に仕事として戦争について書いた。どうも「平和ボケ」という言葉は間違った用法で使われている気がする。ホテルに帰ると FMの音楽を聴きながら紅茶をいれ、仕事のまとめをしてオレンジかグレープフルーツを食べて、バタンキューである。ひとりでラジオを聴くと、よく聴くが題名は知らない曲の題名がわかる。あの曲はヘンデルではなく20世紀にモリコーネの作った映画音楽で「ガブリエルのオーボエ」だというのがわかったのは収穫であった。晩ご飯は、ホテルはおろかファミレスすら早じまいするのには参ったが、おかげで体重を増やさずに済んだ。朝はパキッと目が覚める。朝食は、例年の夏とは様変わりし、見るからに仕事の大人ばかりが急いで食べていて、若者や子連れ家族などはほとんどみられなかった。帰りの電車で読もうと本を買うと、それは「おすすめの本」なのでおまけがつきます、と、雑誌の付録のトートバッグをくれた。ポケット付きのエヴァンゲリオンバッグで、その後結構重宝している。夏前半は晴れた日が続き日焼け止めにも関わらず日に焼けた。腕時計の跡がハッキリクッキリである。後半は悪天候にたたられ、いつも目的地に時間通りに行けるか帰れるかを気にしていないといけなかった。かなり無理をしたが、病気もしなかった。オリンピックもいつのまにか終わっていた。パラリンピックはいつ始まったのか。仕事にかこつけて物見遊山と行きたいところだが、そうは問屋がおろさない。それでも、乗ったことのないバスや電車に乗り、どこか遠くの町や海や山や空を眺めていると気が晴れる。ただ乗り物はいつもこれはまずいと思うくらい空いていた。敢えて動民をしていたが、全く3密の1密もなかった。バスの窓から見える観光地も、夏休みがこれってどうよ?どこもかしこもよほどやり方が下手なわけでもなかろうに。少しずつ怒りがわいてくる。そんなばかな。怒らないのはこの場合美徳ではない。もちろん日々元気に暮らしている。寝る前喉に少し違和感があっても朝には治っている。仕事に追われながらも、にこやかに過ごしている。ゆうべのおかずもおいしくできた。博多駅では、SFじみた緊急事態宣言広告でいっぱい、ではなく、バカリズムが青いサルの着ぐるみで楽しく踊る転職サイトの広告が柱ごとに繰り返し展開されていた。これがマーケットの判断だ。緊急事態宣言は私たちを守るものではないということだ。そして、誰が何と言おうと働けと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボイコットという言葉はこういうときのためにあるのかも

2021年08月11日 | 日記
◆まあその程度だと言えばその程度なのだが
 テレ朝社員がカラオケ屋で酒宴を行い、けが人が出たというニュース。
 ああそうですか。
 テレビ朝日の社員も、いつぞやの議員や、いつぞやの役人と同じように、コロナ大したことないと思っているのでしょうが、コロナ危機を一番喧伝していたのはテレ朝のモーニングショーだと聞いているのですが、そうですか。
 テレ朝の社員ってことは、安定した職種で、ノーフューチャーな無頼者の集団ではない。命が惜しい人々の集合であると思われる。
 つまり、やっぱり、新型コロナは、モーニングショーが危機を喧伝するほどには、大ごとではないのだ。恣意的な情報操作が行われている。これは、そろそろ決めつけていいのではないかと思っている。
 善良な人々よ、怒るときがきた。あなたからいろいろなものを奪ってきた疫病だが、奪っていたのは疫病だけでなく、テレビ局の視聴率稼ぎの煽り、情報操作の部分があるかもしれない。そう思ってテレビを見るか、いっそテレビを、映画再生装置にしたほうがいいかもしれない。スポンサー企業で、今回の疫病で利益を多かれ少なかれ奪われたところは、少なくとも、酒宴を行ったテレビ局の番組提供は、しない方が賢いだろう。ボイコットとはこういうときのためにある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これは「呪い」ではない

2021年07月23日 | 日記
◆オリンピックの音楽           
 東京オリンピックの音楽って、政権に忖度しない立場をとる坂本龍一を採用すれば大したものだとはぼんやりと思っていた。いじめ暴力大魔王しかも大人になっても反省なし、広くバレてもギリギリまで辞めずに済むと思ってたなんて。急に例の人の分が使えなくなったところを何で埋めるのかしら。いっそ古関裕爾かしら。これなら自衛隊も警察もレパートリーだろうし。

◆ボタンの掛け違い
 そもそも「(事故原発は)アンダーコントロール」で「おもてなし」というボタンの掛け違いから始まった。それ、違ってない?と思った。
 正直考えたくもないが、考えないのはこの時代の大人しかも大人後半として無責任というものである。猛暑の今のこの瞬間も汚染水を発生させながらの危うい平衡状態が多くの人々の不断の努力により必死で保たれている状況のことを、よく「アンダーコントロール」と、軽い言葉で言い換えたものである。しかも諸般の事情により夏開催。
 それでも、決まったからには無事開催を祈ってた。世の中が元気で明るい方に向かうのならいいのかも知れない、と思った。観戦チケット懸賞ポスターの松岡修造の笑顔を見るにつけ。

◆そしてパレードが始まった
 新国立競技場の計画が白紙
 エンブレムの盗作疑惑    
 五輪担当相の辞任    
 マラソン競技の東京での開催断念
 コロナ禍を理由に2021年夏に開催延期
 森喜朗会長辞任
 開閉会式の演出統括者が、ブタ発言で辞任
 前代未聞の無観客決定
 小山田圭吾氏がいじめ問題発覚辞任
   ここまで書いたところで
 小林賢太郎ホロコーストホロコースト揶揄問題で開会式演出解任
 
  これほどの「それだけならまだいいが」の不祥事大行進は、偶然には起こらない。

◆呪いではなく祟り
 この際、新型コロナなど些少な問題だ。関係者の狭い範囲での利益誘導忖度出来レースが、ほとんどの共通項である。これは「呪い」ではなく、因果応報のニュアンスを持つ「祟り」である。ヘルメスだか、メルクリウスだか、韋駄天神だかが怒っているのかもしれない。税金の無駄遣いを伴っている。
 オリンピックは、特に就職してからこのかた、毎回「……いつの間にか終わってたのねぇ」といった印象のイベントだった。今回もまた、仕事をしているうちに終わってしまうのだろうが、どうかお願い、普通に終わってほしい。これ以上悪いことが起こりませんようにと思う。そして、起こった悪いことは、橋本聖子氏の言葉を借りるなら「私たち自身の社会の縮図」なのだと猛省しないといけない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする