発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

コクリコ坂から

2011年07月07日 | 映画
◆ヨコハマ三丁目の赤いシリーズ
 コクリコ坂からhttp://kokurikozaka.jp/試写会、都久志会館。
 女の子が起きておさんどんする様子がいい。ご飯は羽釜で炊く。三人きょうだいとおばあさんと下宿人を含めた大家族が朝夕の食卓に揃う。
 
 1960年代前半の横浜の様子が素敵。港のあたりの雰囲気は、熊本三角を都会にした感じ(そういえばNHKのドラマ「坂の上の雲」では、三角西港が撮影に使われていた)かと。
 この時代の高校生は、自分のころよりも大人びている。
 制服のスカートを寝押し、ワンドアの小さな冷蔵庫、ローラー式絞り器のついた洗濯機、オート三輪。五十年近く前のライフスタイルと、港の景色や建築などの細部を楽しむ映画だと思いました。「三丁目の夕日」的な。
 ストーリーは、ひとことでいえば「赤いシリーズ(←わからない人はお母さんに聞いてね)ジブリ版」である。
 悲惨な初恋になるのかどうかは、本編をご覧くださいませ。

 どうなんだろうな。大人向けのノスタルジー映画かなあ。今の小中学生からしたら、主役の女の子は、お祖父さんお祖母さんくらいの年代になるし。

 信号旗については、↓こちらを。
http://shimada.cside.com/NotesDocs/C_IF_Shingoki.html

◆船とわたくし
 保育園でお昼寝をしていたら、母が迎えに来て、港に行った。停泊している大きな貨物船に艀で向かった。その船の船長が祖父の弟、母の叔父、私からは大叔父で、近くまで来たので母に会いに来るように連絡があり、私を連れて行ったということらしい。
 私が覚えているのは、何だかきれいな船室で、レモンティーと桃をごちそうになったことと、ちゃんと一人前のお客さまとして接して貰えた(ガキ扱いされなかったほとんど最初の記憶である)のがうれしかったことくらいである。まあ、あんまり長い時間のことじゃなかっただろうから、私自身お行儀があまり悪くなることもなかったんだと思うし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする