かかってくる電話は『まえはらせんせいのチョコレート』という絵本について。
10月6日に、毎日新聞西部本社朝刊社会面で紹介されたのである。
子どもの頃は、こんな出来事が、一生の危機だったことを思い出してほしい。
「なぜ泣いてるの?」
「どうしてか、言ってくれなきゃわからないじゃない?」
大人たちは、世界中で、今この瞬間も子どもたちに言っているこのことばについて、なぜ泣いてるかがちゃんと説明できれば泣いたりしなくて済むんですったら、ということを、きちんと知ることである。
子どもの頃泣き虫だったのは、ワガママのせいだけ? 無理な自己主張が通らない場合、ばかりじゃなかったでしょう? うまく説明できなくて泣いちゃうことって多かったよね。
感情の交通整理と、空気を読みながらの適度な自己主張が、ある程度できる、いわゆる、大人の行動は、各人が長い時間かけて身につけてきたもので、いきなり、なんでもソツなくこなせるようになったわけではないということを思い出してほしい。
だから、目の前で泣いてる子どもに、必要以上に困ったり、怒ったりしなくていいんだよ。
子どもたちには、
「なぜ泣いてるの?」
ということについて、うまく説明できないのは自分だけじゃない、よくあることで、それについて、こうやって絵本にして、ちゃんとわかってくれる大人だっている、ということを知ってほしい。人生経験が少なくて、不安だらけでも、少しは安心して毎日を送る助けになってくれるでしょう。
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