2017/10/27、ユナイテッドシネマ豊洲。
3番スクリーン、E列を選択。高さ的にはちょうど。
*
シャーリーズ・セロン、ソフィア・プテラ、ジェームズ・マカボイ、ジョン・グッドマン。
*
1989年11月9日。
東ドイツ報道局長が記者会見で「誤った」発表をしたため、東ドイツから西ドイツへの自由な通行が可能となり、
事実上ベルリンの壁が崩壊、翌11月10には本当に壁の崩壊(破壊)が始まった。
この映画は、その直前直後の物語。
*
1989年11月。
東ベルリンでMI6の諜報員がKGBのエージェントに殺され、
西側スパイのリストのマイクロフィルムが盗まれる。
*
十日後、全身傷だらけのロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)がMI6本部で
CIAのエミット・カーツフェルド(ジョン・グッドマン)の立ち合いの下、
上司のエリック・グレイ(トビー・ジョーンズ)にべルリンの報告をする形で物語が進行する。
上位の上司であるC(ジェームズ・フォークナー)はマジックミラーの向こう側で様子を見ていた。
*
話は、リストが盗まれた直後に遡る。
ロシア語に堪能と言うロレーンに東ドイツに潜入しているデビット・パーシバル
(ジェームズ・マカボイ)と協力してリストを奪還せよ、との指令が下った。
実はこの先、東ベルリンと西ベルリンが交錯して物語が展開する。
東ベルリンにいたはずがいつのまにか西だったり、いつ東ベルリンに入ったのか、
いつ西ベルリンに戻ったのか、よくわからなくなってしまった。
そのパーシパルは、東ベルリンのパブでスパイグラス(小型望遠鏡)の異名をとる人物
(エディ・マーサン)と会い、西側への逃亡を手助けすることになる。
ロレーンにはリストの奪還とともにMI6を裏切るKGBの二重スパイ、サッチェルの正体を探る
ミッションも課せられていた。
ロレーンの行動は悉く東ドイツ当局やKGBにばれており、フランス人のエージェント、
デルフィーヌ(ソフィア・プテラ)も絡んでリスト奪還の謎解きが進められる一方で、
スパイグラスの脱出も成功させなければならない。
果たして、作戦は成功するのか。
そしてサッチェルの正体は。
物語は急展開を見せる。
*
二重スパイ、三重スパイ、誰が見方で誰が敵か。
誰と誰が通じ合っているのか、複雑に絡みあっている。
場所も東ベルリンと西ベルリンが交錯するので、何処で何が起こったかわかりにくい。
おそらくは官憲の服装などで、誰がどちらかは分かるのだろうが、知らないと見逃してしまう。
特にパーシパルは自在に東西ベルリンを行き来できるのでなおのこと分かりにくい。
ベルリンの壁のすぐ近くまで行けて落書きされているのは西側で、壁近くに禁止区域があるのが東側、
なのは分かるが、街中では今の場所が東なのか西なのか分かりにくい。
実際のところ、分からなくても物語の展開にさほど影響はないが、分かるほうが良いのは言うまでもない。
*
原作はグラフィック・ノベルの「THE COLDEST CITY」だそうだ。
シャーリーズ・セロンもいろんな役をやるが、スパイアクションは初かも。
ここまで暴れるシャーリーズ・セロンも見たことがない。
興行成績次第ではシリーズ化も期待できそうな内容だが、原作は2012年発売で
続編は出ていないようだから、当分続編は無理。
仮に作るとすれば、別の女スパイものでやるか、原作者から権利を買ってやるしかないのかも。
*
ベルリンの壁が事実上崩壊し、東西ドイツの自由な往来ができるようになったのは1989年11月だが、
それ以前もかなりの合法的手段で、東ドイツから西側への脱出はできていたらしい。
ただ、直近まではいったん東ドイツから出ると二度と戻れない(再入国禁止の)ケースが多かったようだ。
また、例えば年金受給年齢に達すると、比較的容易に国外に出られたらしい。
(国は年金を支払わなくて済むため、事実上の国外追放のようなもの)
東ドイツの経済は疲弊し、国外債務が膨大になっていたそうだからある意味苦肉の策であったのかも。
*
ベルリンの壁崩壊に伴い、東ドイツから国民車であるトラバントが西側で走るようになると、
そのおんぼろさ加減、東西の技術格差にみんなびっくりしたものだった。
それまで自国の工業製品が世界最高水準と信じていた東ドイツ国民にとって、
この格差はまさに目からうろこだったろう。
ボンネットが段ボールでできていると言われたものだが、実際には段ボールの繊維を
プスティック樹脂で固めた繊維強化プラスティック(FRP)が使用されていたらしい。
サイズは3.56m×1.51mとほぼ現行の軽自動車(3.4m×1.48m)サイズ。
エンジンは2スト2気筒600ccで23馬力。
Nコロ(ホンダN360、360CC、31馬力、1970年ころ)にも劣る。
1989年当時の日本の軽自動車規格は3.2m×1.4mの550ccで、
ターボ付きも普通になっており、自主規制で登録上最大64馬力に抑えられていたが、
実質は80馬力とも90馬力ともいわれていた。
3番スクリーン、E列を選択。高さ的にはちょうど。
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シャーリーズ・セロン、ソフィア・プテラ、ジェームズ・マカボイ、ジョン・グッドマン。
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1989年11月9日。
東ドイツ報道局長が記者会見で「誤った」発表をしたため、東ドイツから西ドイツへの自由な通行が可能となり、
事実上ベルリンの壁が崩壊、翌11月10には本当に壁の崩壊(破壊)が始まった。
この映画は、その直前直後の物語。
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1989年11月。
東ベルリンでMI6の諜報員がKGBのエージェントに殺され、
西側スパイのリストのマイクロフィルムが盗まれる。
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十日後、全身傷だらけのロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)がMI6本部で
CIAのエミット・カーツフェルド(ジョン・グッドマン)の立ち合いの下、
上司のエリック・グレイ(トビー・ジョーンズ)にべルリンの報告をする形で物語が進行する。
上位の上司であるC(ジェームズ・フォークナー)はマジックミラーの向こう側で様子を見ていた。
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話は、リストが盗まれた直後に遡る。
ロシア語に堪能と言うロレーンに東ドイツに潜入しているデビット・パーシバル
(ジェームズ・マカボイ)と協力してリストを奪還せよ、との指令が下った。
実はこの先、東ベルリンと西ベルリンが交錯して物語が展開する。
東ベルリンにいたはずがいつのまにか西だったり、いつ東ベルリンに入ったのか、
いつ西ベルリンに戻ったのか、よくわからなくなってしまった。
そのパーシパルは、東ベルリンのパブでスパイグラス(小型望遠鏡)の異名をとる人物
(エディ・マーサン)と会い、西側への逃亡を手助けすることになる。
ロレーンにはリストの奪還とともにMI6を裏切るKGBの二重スパイ、サッチェルの正体を探る
ミッションも課せられていた。
ロレーンの行動は悉く東ドイツ当局やKGBにばれており、フランス人のエージェント、
デルフィーヌ(ソフィア・プテラ)も絡んでリスト奪還の謎解きが進められる一方で、
スパイグラスの脱出も成功させなければならない。
果たして、作戦は成功するのか。
そしてサッチェルの正体は。
物語は急展開を見せる。
*
二重スパイ、三重スパイ、誰が見方で誰が敵か。
誰と誰が通じ合っているのか、複雑に絡みあっている。
場所も東ベルリンと西ベルリンが交錯するので、何処で何が起こったかわかりにくい。
おそらくは官憲の服装などで、誰がどちらかは分かるのだろうが、知らないと見逃してしまう。
特にパーシパルは自在に東西ベルリンを行き来できるのでなおのこと分かりにくい。
ベルリンの壁のすぐ近くまで行けて落書きされているのは西側で、壁近くに禁止区域があるのが東側、
なのは分かるが、街中では今の場所が東なのか西なのか分かりにくい。
実際のところ、分からなくても物語の展開にさほど影響はないが、分かるほうが良いのは言うまでもない。
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原作はグラフィック・ノベルの「THE COLDEST CITY」だそうだ。
シャーリーズ・セロンもいろんな役をやるが、スパイアクションは初かも。
ここまで暴れるシャーリーズ・セロンも見たことがない。
興行成績次第ではシリーズ化も期待できそうな内容だが、原作は2012年発売で
続編は出ていないようだから、当分続編は無理。
仮に作るとすれば、別の女スパイものでやるか、原作者から権利を買ってやるしかないのかも。
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ベルリンの壁が事実上崩壊し、東西ドイツの自由な往来ができるようになったのは1989年11月だが、
それ以前もかなりの合法的手段で、東ドイツから西側への脱出はできていたらしい。
ただ、直近まではいったん東ドイツから出ると二度と戻れない(再入国禁止の)ケースが多かったようだ。
また、例えば年金受給年齢に達すると、比較的容易に国外に出られたらしい。
(国は年金を支払わなくて済むため、事実上の国外追放のようなもの)
東ドイツの経済は疲弊し、国外債務が膨大になっていたそうだからある意味苦肉の策であったのかも。
*
ベルリンの壁崩壊に伴い、東ドイツから国民車であるトラバントが西側で走るようになると、
そのおんぼろさ加減、東西の技術格差にみんなびっくりしたものだった。
それまで自国の工業製品が世界最高水準と信じていた東ドイツ国民にとって、
この格差はまさに目からうろこだったろう。
ボンネットが段ボールでできていると言われたものだが、実際には段ボールの繊維を
プスティック樹脂で固めた繊維強化プラスティック(FRP)が使用されていたらしい。
サイズは3.56m×1.51mとほぼ現行の軽自動車(3.4m×1.48m)サイズ。
エンジンは2スト2気筒600ccで23馬力。
Nコロ(ホンダN360、360CC、31馬力、1970年ころ)にも劣る。
1989年当時の日本の軽自動車規格は3.2m×1.4mの550ccで、
ターボ付きも普通になっており、自主規制で登録上最大64馬力に抑えられていたが、
実質は80馬力とも90馬力ともいわれていた。
場所も展開もわかりにくいのはおっしゃる通り。
展開とは関係ありませんが、キャストも紛らわしく、
顔に鍵が刺さる男はジョン・ハムだと思ってました。
また時計屋もついさっきまでは、ティル・シュバイゲルではなく、ヨンドゥ役のマイケル・ルーカ―だと思ってました。