先日「備忘録」と書こうとして「忘備録」と書いてしまい、「忘備録」も継ぎ足した。
「忘備録」は本来「備忘録」ですが、今やどちらでもいいようになっています。
漢字の順序が入れ替わってもそのまま通じてしまう語はそれほど思いつきませんが、
違う読みがどちらも一般化してしまったのは結構あります。
世論:「よろん」なのか「せろん」なのか、どっちが本来か? も今や怪しい。
重複:本来は「ちょうふく」だと思いますが「じゅうふく」でも通じるし変換もできる。
早急:「さっきゅう」が正しいですが「そうきゅう」と言う人も多いし違和感はありません。
初孫:本来は「ういまご」だと思いますが、いまや「はつまご」が主流かも。
でも「初陣」は「はつじん」とは言いませんね。
ひとつの漢字に複数の読みがあるのでややこしい。
熟語は全部の漢字を音読み、訓読みのいずれかで読むのが順当ですが、
「重箱読み」「湯桶読み」もあるのでさらにややこしい。
**
先日とあるクイズ番組で、芦田愛菜が十八番を「おはこ」と読みました。
本来の読みですが、回答者が「『じゅうはちばん』は・・・」と答えてちょっと変な雰囲気に。
いずれにしても本来は誤用でも多数を占める使い方が正しいと認識されるのが世の常、
語も時代によって移り変わりです。
最近では「伝播」を本来の「でんぱ」と読むことが多いようです。
「でんぱん」の方が分かりやすいのは私だけか。
複数の読みのどちらでもいい言葉もあります。例えば、「にほん」と「にっぽん」
某局は読みに細かい。
七百七十七は「ななひゃくななじゅうしち」、十分は「じっぷん」で十円は「じゅうえん」。
私ら一般庶民は「七」を「なな」と読んだら少なくともその語の中では全部「なな」、
「十分」は「じゅっぷん」と読む(言う)人が多数派だと思いますが違いますか。
とくに「しち」は「いち」と聞き間違いを起こしやすいと思うんですけど。
秋田犬は以前は「あきたけん」と読んでいたと記憶しますが、最近の放送では「あきたいぬ」です。
「いぬ」と言い始めたのは秋田県との混同を回避するためでしょうか。
市立と私立を区別するために「いちりつ」「わたくしりつ」と読んだりもします。
施行も本来は「しこう」だと思いますが「せこう」と読まれることか多い。
某局では「施行」は「しこう」と読み、「施工」を「せこう」と呼んで区別しているそうです。
政治関係では「しあん」。
ケースによって「試案」と「私案」があって紛らわしい。
「試案、こころみの案」「私案、わたくしの案」などと読んで区別することがあるようです。
読みで意味が変わる言葉もあります。
典型的なのは「分別」で「ふんべつ」とゴミの「ぶんべつ」。
気質の「かたぎ」と「きしつ」も使い分けられているようです。
先に書いた十分も「じゅうぶん」と「じっぷん(じゅっぷん)」では違います。
辛麺は「からめん」のようですが、ずっと「しんめん」だと思ってました。「からめん」だと湯桶読み。
「からめん」はPCの辞書にありましたが「しんめん」はない。
その関連で「宮崎辛麺」を「みやざきしんめん」と思ってました。CMでは確かに「みやざきからめん」と言ってます。
でも、一時流行った韓国の「辛ラーメン」は「しんらーめん」です。
必ずしも書いた通り発音するとは限らない語も。
旧仮名遣いの「てふてふ」のようなものではなく、いわゆる「てにをは」
「は」と書いて「わ」と読み、「へ」と書いて「え」と読むまでは良いとして、
「う」「お」が発音では長音に変化することが多いけど、明確な規則はなさそうです。
「学校」は「がっこー」と発音する人が多いと思いますが、最近は「がっこう」と言う人も。
「いっぽん」「にほん」「さんぼん」同じ「本」で数詞なのに読みが違う。
外国出身の方には使い分けが大変難解だと聞いたことも。
長音も難しいようですね。
「おうじさま」「おじさま」「おじいさま」かなで書けば明らかに違いますが、
発音は「おーじさま」「おじさま」「おじーさま」と微妙。
「きった」「きた」「きいた」もわかりにくいらしいです。
PCやスマホが一般化し、漢字変換を利用する人も多いと思います。
時々取り上げてますが、「きっかけ」を「切欠」と書く人がたまにいます。
「切欠」は地名で、物事の「きっかけ」は「切っ掛け」です。
変換ミスですが「きっかけ」は普段あまり書かないので、知らないと気づかない。
TVのテロップも間違いが多い。
人名、地名など固有名詞は間違った場合、読み違いも含めて訂正が入ります。
読みは「何々村」が「そん」なのか「むら」なのか、「何々町」が「まち」なのか「ちょう」なのか、なども。
某局は間違いをすぐに訂正しますが、一瞬で消えることもあって放置しっぱなしの局も多い。
テロップのミスは頻繁に発生するので逆にすぐ忘れてしまいます。
先日も「要は・・・」とすべきところを「用は・・・」とテロップが出て何のことかと思いました。
BALLを「ボール」「ぼおる」と片仮名/平仮名で区別しているのを見たことがあります。
「ぼおる」と書いても「ぼーる」と発音しますけど。
二重母音は日本語的には苦手な部類なので読み書きで混乱するケースがあります。
BOWLは「ボウル」で「ボール」とは違いますが、発音で区別できないケースも。
また、ITの世界で相手のIPアドレスを調べるコマンドはPINGと書いて「ピン」と読みますが、
「ピング」と言う人も多いようです。
「G」を発音するかしないかは微妙で、「KING KONG」はキングコングですが、
「HONG KONG」は香港ですし、「PING PONG」もピンポンです。
一方「KING GNU」は「キング・ヌー」ですし「GNOMES」も「ノームズ」です。
英語読みと日本語片仮名読みの違いもあるかもしれません。
五香粉は「ごこうふん」か「ウーシャンフェン」か。
月桂樹の葉は「ローリエ」か「ローレル」か。
「ピザ」か「ピッツァ」か等々、
どっちゃでもええがな、と思えますがこだわる人もいる。
いずれにしても日本語に限りませんが「言葉は移ろう」(読みは「うつろー」ではなく「うつろう」)ものです。
今は正しい(と多くの人が思っている)使い方、読み方も時代とともに変遷/変化していきますから、
「正しい日本語」っていったい何なのって思うことも。
「忘備録」は本来「備忘録」ですが、今やどちらでもいいようになっています。
漢字の順序が入れ替わってもそのまま通じてしまう語はそれほど思いつきませんが、
違う読みがどちらも一般化してしまったのは結構あります。
世論:「よろん」なのか「せろん」なのか、どっちが本来か? も今や怪しい。
重複:本来は「ちょうふく」だと思いますが「じゅうふく」でも通じるし変換もできる。
早急:「さっきゅう」が正しいですが「そうきゅう」と言う人も多いし違和感はありません。
初孫:本来は「ういまご」だと思いますが、いまや「はつまご」が主流かも。
でも「初陣」は「はつじん」とは言いませんね。
ひとつの漢字に複数の読みがあるのでややこしい。
熟語は全部の漢字を音読み、訓読みのいずれかで読むのが順当ですが、
「重箱読み」「湯桶読み」もあるのでさらにややこしい。
**
先日とあるクイズ番組で、芦田愛菜が十八番を「おはこ」と読みました。
本来の読みですが、回答者が「『じゅうはちばん』は・・・」と答えてちょっと変な雰囲気に。
いずれにしても本来は誤用でも多数を占める使い方が正しいと認識されるのが世の常、
語も時代によって移り変わりです。
最近では「伝播」を本来の「でんぱ」と読むことが多いようです。
「でんぱん」の方が分かりやすいのは私だけか。
複数の読みのどちらでもいい言葉もあります。例えば、「にほん」と「にっぽん」
某局は読みに細かい。
七百七十七は「ななひゃくななじゅうしち」、十分は「じっぷん」で十円は「じゅうえん」。
私ら一般庶民は「七」を「なな」と読んだら少なくともその語の中では全部「なな」、
「十分」は「じゅっぷん」と読む(言う)人が多数派だと思いますが違いますか。
とくに「しち」は「いち」と聞き間違いを起こしやすいと思うんですけど。
秋田犬は以前は「あきたけん」と読んでいたと記憶しますが、最近の放送では「あきたいぬ」です。
「いぬ」と言い始めたのは秋田県との混同を回避するためでしょうか。
市立と私立を区別するために「いちりつ」「わたくしりつ」と読んだりもします。
施行も本来は「しこう」だと思いますが「せこう」と読まれることか多い。
某局では「施行」は「しこう」と読み、「施工」を「せこう」と呼んで区別しているそうです。
政治関係では「しあん」。
ケースによって「試案」と「私案」があって紛らわしい。
「試案、こころみの案」「私案、わたくしの案」などと読んで区別することがあるようです。
読みで意味が変わる言葉もあります。
典型的なのは「分別」で「ふんべつ」とゴミの「ぶんべつ」。
気質の「かたぎ」と「きしつ」も使い分けられているようです。
先に書いた十分も「じゅうぶん」と「じっぷん(じゅっぷん)」では違います。
辛麺は「からめん」のようですが、ずっと「しんめん」だと思ってました。「からめん」だと湯桶読み。
「からめん」はPCの辞書にありましたが「しんめん」はない。
その関連で「宮崎辛麺」を「みやざきしんめん」と思ってました。CMでは確かに「みやざきからめん」と言ってます。
でも、一時流行った韓国の「辛ラーメン」は「しんらーめん」です。
必ずしも書いた通り発音するとは限らない語も。
旧仮名遣いの「てふてふ」のようなものではなく、いわゆる「てにをは」
「は」と書いて「わ」と読み、「へ」と書いて「え」と読むまでは良いとして、
「う」「お」が発音では長音に変化することが多いけど、明確な規則はなさそうです。
「学校」は「がっこー」と発音する人が多いと思いますが、最近は「がっこう」と言う人も。
「いっぽん」「にほん」「さんぼん」同じ「本」で数詞なのに読みが違う。
外国出身の方には使い分けが大変難解だと聞いたことも。
長音も難しいようですね。
「おうじさま」「おじさま」「おじいさま」かなで書けば明らかに違いますが、
発音は「おーじさま」「おじさま」「おじーさま」と微妙。
「きった」「きた」「きいた」もわかりにくいらしいです。
PCやスマホが一般化し、漢字変換を利用する人も多いと思います。
時々取り上げてますが、「きっかけ」を「切欠」と書く人がたまにいます。
「切欠」は地名で、物事の「きっかけ」は「切っ掛け」です。
変換ミスですが「きっかけ」は普段あまり書かないので、知らないと気づかない。
TVのテロップも間違いが多い。
人名、地名など固有名詞は間違った場合、読み違いも含めて訂正が入ります。
読みは「何々村」が「そん」なのか「むら」なのか、「何々町」が「まち」なのか「ちょう」なのか、なども。
某局は間違いをすぐに訂正しますが、一瞬で消えることもあって放置しっぱなしの局も多い。
テロップのミスは頻繁に発生するので逆にすぐ忘れてしまいます。
先日も「要は・・・」とすべきところを「用は・・・」とテロップが出て何のことかと思いました。
BALLを「ボール」「ぼおる」と片仮名/平仮名で区別しているのを見たことがあります。
「ぼおる」と書いても「ぼーる」と発音しますけど。
二重母音は日本語的には苦手な部類なので読み書きで混乱するケースがあります。
BOWLは「ボウル」で「ボール」とは違いますが、発音で区別できないケースも。
また、ITの世界で相手のIPアドレスを調べるコマンドはPINGと書いて「ピン」と読みますが、
「ピング」と言う人も多いようです。
「G」を発音するかしないかは微妙で、「KING KONG」はキングコングですが、
「HONG KONG」は香港ですし、「PING PONG」もピンポンです。
一方「KING GNU」は「キング・ヌー」ですし「GNOMES」も「ノームズ」です。
英語読みと日本語片仮名読みの違いもあるかもしれません。
五香粉は「ごこうふん」か「ウーシャンフェン」か。
月桂樹の葉は「ローリエ」か「ローレル」か。
「ピザ」か「ピッツァ」か等々、
どっちゃでもええがな、と思えますがこだわる人もいる。
いずれにしても日本語に限りませんが「言葉は移ろう」(読みは「うつろー」ではなく「うつろう」)ものです。
今は正しい(と多くの人が思っている)使い方、読み方も時代とともに変遷/変化していきますから、
「正しい日本語」っていったい何なのって思うことも。
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