ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

先が読めん(長文)

2005-02-01 11:16:05 | Weblog
デジタル景気、失速鮮明に 大手電機、下方修正相次ぐ (朝日新聞) - goo ニュース

ちょっと注目しているIT系企業(システムインテグレータ)が第3四半期の決算で今期の業績予想を下方修正。
同社の説明では、価格競争激化で売上の低迷による減収減益の予想だった。
と、言うことで親会社の第3四半期決算を注目していた矢先に大手が続々と下方修正。

まったく景気の先が読めん。
というか、メーカーは金の使い道が判ってないのではないか。

マスコミは、景気が悪いとかいいとか言う時に、すぐ新橋や銀座で客待ちをしているタクシーに様子を聞いたり、デパートの売上がどうのこうのといつもの通り。
確かにタクシーの利用はひとつの指標であるだろうが、もう簡単にタクシーは使わないよ。
デパートにしたって、ちょっと景気が上向いたからって、ふだんデパートで買わない人はわざわざデパートで買わないって。

どのチャネルを見ても同じ内容のニュース、同じ顔ぶれ、似たようなバラエティ、これで地上波デジタルで絵がきれい、音が良いったって、見る人自体が増えると思えない。

同様に、新しいジャンルの家電が出たら、どの社からも同じものが出て、性能競争、価格競争であっという間に普及が一巡し、その後は海外生産の低価格品に移行してしまう。

新しいコンセプト、新しいライフスタイルを提案しないで、ただ単に「うちのはこれくらいすごい」ばかりじゃ、そんなに売れないって。
「こういうことが出来ます」でも、それが何なの、自分にとってどれだけ大事なの、言えるかね。

展博では、たしかに新しいコンセプトの提案がある。
しかし本当に生活に密着したものか疑問が多い。

例えば、大画面TVを生活の中心におき、動画メールの閲覧や家電品(例えばエアコン)のコントロールに使う、と言うものがあった。
しかし、リビングの大画面でサッカーを見ている時に、かみさんの友達から子供の動画メールが来たからって見るか。
エアコンを調整するからってサッカーの画面が小さくなってエアコンの操作画面が出て嬉しいか。
そんなものはそっちでやれって思うでしょ。

技術的にはすぐれているのだろうが、本当に必要なものかどうかがわかってない。

メーカーの考える価値観のピントがズレてないか。
例えば、携帯で音楽が良い音だとしてもそんなに嬉しいかよ。

だったらお前判ってんのか、と聞かれると、それが判らないから先が見えん。

価値観の多様性とはよく言われるが、本当に多様化しているのか、それともそれほどの多様化ではなく、従来の延長線上ではないまったく別の方向へ伸びていくだけなのか、既に違う方向へ向かっているのか。

ファッションなんかでも、没個性と個性化の繰り返しだよね。
没個性の中から、奇抜とも言える個性的なものが登場し、淘汰の後、皆それに向かって行くから結局、没個性に向かう。

3年後、5年後、世の中はこうなっている、ばら色だけではなく、自分の守備範囲だけではなく、人々の生活はこうなっていて、こういうことが当たり前になって、こういうことはやられなくなる。
その中で自分の会社は、自社の製品は、こういうものを提供して行くんだ、そんなところが見えないでしょうか。

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