2009/4/30、109シネマズ木場で鑑賞。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコビッチ、
ティルダ・スウィントン、フランシス・マクドーマンド。
**
コーエン兄弟が送る、予測不可能なクライム・コメディ。
最初にこれを書いてしまうとどうなのかな、とも思うが、
人物関係を整理しておこう。
主要な登場人物が少ない割には、話が複雑だから。
まずは、ジョージ・クルーニー夫妻。
旦那が財務省の警護官のハリー(ジョージ・クルーニー)で
奥さんは絵本作家のサンディ(エリザベス・マーベル)。
ともに柔和な性格で一見理想的な夫婦。
つづいて、ジョン・マルコビッチ夫妻。
旦那はCIA分析官のオズボーン・コックス(ジョン・マルコビッチ)で、
奥さんは医師のケイティ(ティルダ・スウィントン)
ともに我が強く、冷徹高圧的。
最後に、スポーツジムのトレーナー、チャド(ブラッド・ピット)、
女性事務員リンダ(フランシス・マクドーマンド)
マネジャーのテッド(リチャード・ジェンキンス)
このほかに、J.K.シモンズ、デビッド・ラッシュなど。
**
オズボーン・コックス、愛称オジーはCIAの分析官。
ある日、突然分析官の職をはずされ、異動を通告される。
頭に来たオズボーンは異動を蹴り、退職してしまう。
妻のケイティは、友人のハリーと不倫中だが、
ハリーはオズボーンにばれてるんじゃないかと、はらはらドキドキしている。
オズボーンは辞めた腹いせにCIAの暴露本を書くつもりで、
PCに自伝の下書きを入れていた。
ケイティはオズボーンとの離婚準備で財産を把握しようと旦那のPCを探り、
それをCD-Rにコピーする。
一方、体形の崩れや脂肪のたるみが気になるリンダ。
何とか全身美容整形で若返りを狙っているが、
手術代の5万ドルにはとても手が届かない。
今日も出会い系サイトで、婚活のつもりか、男漁りに余念がない。
同じジムのトレーナー、チャドは単なる筋肉バカ。
客に手を出すでもなく、体造りに励んでいる。
さて、ジムのトイレに落ちていたCD-R。
(後々明らかになるが、ケイティの弁護士の秘書がジムで紛失した)
中身を見たチャドとリンダはCIAの極秘情報だと思い、
返却の「謝礼」を手に入れることを思いつく。
そして、持ち主のオズボーン・コックスに謝礼を要求する電話をかける。
突然の意味不明な電話に怒りまくるオズボーン、
切れたオズボーンに逆切れするリンダ。
チャドにオズボーンとの交渉をさせるが、
オズボーンは要求を蹴り、チャドをぶんなぐって去っていく。
様子を見ていたリンダはとんでもない行動に出る。
一方で、妻のサンディが絵本のキャンペーンで留守中、
ハリーは出会い系でリンダに会う。
こうして、3組の男女が複雑に絡み合い、ストーリーが展開していく。
**
とにかく面白い。
かっこつけていながら、下半身ゆるゆるのハリー。
銃を撃ったことがないのが自慢だったのに、
突然の事態におろおろするみっともなさが見事。
予告編通りのバカ丸出しのチャドも、軽薄感満載で結局文字通りの墓穴を掘る。
ディルダ・スウィントンも見かけどおりの冷たい女で、
マルコビッチの高圧的態度も筋が通っている。
結局、素人がやばい情報に手を出せば、痛い目に会うということなのだが、
途中何回か出てくるCIAの幹部(J.K.シモンズ)の対応も面白かった。
**蛇足**
データの入ったCD-RをCD-ROMと書いている人がいるが、正確には間違い。
CD-RのRはRecordableのRで書き込み可のこと、
CD-ROMはRead Only Memory、読み出し専用、なので RはReadに当たる。
なお、CDと書いている人もいるがCD-RはCDの1種なので間違いではない。
**蛇足2**
エンディングの曲は結構シニカル。
最初キャストかスタッフの誰かが歌っているのかと思ったが、違うようで、
オリジナルはThe Fugsというグループ。
買ってみようかと思う奇特な人がそうそういるとも思えないが、
Amazonのアルバムへのリンクを張っておく。
The Fugs First Album
You Tubeにもアップされている。
いくつかあるバージョンのうち、これが一番好き。
The Fugs - CIA Man
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコビッチ、
ティルダ・スウィントン、フランシス・マクドーマンド。
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コーエン兄弟が送る、予測不可能なクライム・コメディ。
最初にこれを書いてしまうとどうなのかな、とも思うが、
人物関係を整理しておこう。
主要な登場人物が少ない割には、話が複雑だから。
まずは、ジョージ・クルーニー夫妻。
旦那が財務省の警護官のハリー(ジョージ・クルーニー)で
奥さんは絵本作家のサンディ(エリザベス・マーベル)。
ともに柔和な性格で一見理想的な夫婦。
つづいて、ジョン・マルコビッチ夫妻。
旦那はCIA分析官のオズボーン・コックス(ジョン・マルコビッチ)で、
奥さんは医師のケイティ(ティルダ・スウィントン)
ともに我が強く、冷徹高圧的。
最後に、スポーツジムのトレーナー、チャド(ブラッド・ピット)、
女性事務員リンダ(フランシス・マクドーマンド)
マネジャーのテッド(リチャード・ジェンキンス)
このほかに、J.K.シモンズ、デビッド・ラッシュなど。
**
オズボーン・コックス、愛称オジーはCIAの分析官。
ある日、突然分析官の職をはずされ、異動を通告される。
頭に来たオズボーンは異動を蹴り、退職してしまう。
妻のケイティは、友人のハリーと不倫中だが、
ハリーはオズボーンにばれてるんじゃないかと、はらはらドキドキしている。
オズボーンは辞めた腹いせにCIAの暴露本を書くつもりで、
PCに自伝の下書きを入れていた。
ケイティはオズボーンとの離婚準備で財産を把握しようと旦那のPCを探り、
それをCD-Rにコピーする。
一方、体形の崩れや脂肪のたるみが気になるリンダ。
何とか全身美容整形で若返りを狙っているが、
手術代の5万ドルにはとても手が届かない。
今日も出会い系サイトで、婚活のつもりか、男漁りに余念がない。
同じジムのトレーナー、チャドは単なる筋肉バカ。
客に手を出すでもなく、体造りに励んでいる。
さて、ジムのトイレに落ちていたCD-R。
(後々明らかになるが、ケイティの弁護士の秘書がジムで紛失した)
中身を見たチャドとリンダはCIAの極秘情報だと思い、
返却の「謝礼」を手に入れることを思いつく。
そして、持ち主のオズボーン・コックスに謝礼を要求する電話をかける。
突然の意味不明な電話に怒りまくるオズボーン、
切れたオズボーンに逆切れするリンダ。
チャドにオズボーンとの交渉をさせるが、
オズボーンは要求を蹴り、チャドをぶんなぐって去っていく。
様子を見ていたリンダはとんでもない行動に出る。
一方で、妻のサンディが絵本のキャンペーンで留守中、
ハリーは出会い系でリンダに会う。
こうして、3組の男女が複雑に絡み合い、ストーリーが展開していく。
**
とにかく面白い。
かっこつけていながら、下半身ゆるゆるのハリー。
銃を撃ったことがないのが自慢だったのに、
突然の事態におろおろするみっともなさが見事。
予告編通りのバカ丸出しのチャドも、軽薄感満載で結局文字通りの墓穴を掘る。
ディルダ・スウィントンも見かけどおりの冷たい女で、
マルコビッチの高圧的態度も筋が通っている。
結局、素人がやばい情報に手を出せば、痛い目に会うということなのだが、
途中何回か出てくるCIAの幹部(J.K.シモンズ)の対応も面白かった。
**蛇足**
データの入ったCD-RをCD-ROMと書いている人がいるが、正確には間違い。
CD-RのRはRecordableのRで書き込み可のこと、
CD-ROMはRead Only Memory、読み出し専用、なので RはReadに当たる。
なお、CDと書いている人もいるがCD-RはCDの1種なので間違いではない。
**蛇足2**
エンディングの曲は結構シニカル。
最初キャストかスタッフの誰かが歌っているのかと思ったが、違うようで、
オリジナルはThe Fugsというグループ。
買ってみようかと思う奇特な人がそうそういるとも思えないが、
Amazonのアルバムへのリンクを張っておく。
The Fugs First Album
You Tubeにもアップされている。
いくつかあるバージョンのうち、これが一番好き。
The Fugs - CIA Man
大層な肩書きをもった人物たちが、それに全然似合わない性格と資質の持ち主で、自分勝手な都合でどんどんへんな方向に行ってしまうハチャメチャぶりが面白かったです。
最後の歌、皮肉たっぷりで、この映画にぴったりでしたね。そんな古い曲には感じませんでした。
>自分勝手な都合でどんどんへんな方向に
いやぁ、まさにそうですね。
人は合理的には行動しない、というか、
混乱に際してのテキトーな行動がさらに混乱を招く
おもしろかったです。
さすがアテ書きされてただけあって全員ハマってましたよね~
>ディルダ・スウィントンも見かけどおりの冷たい女
マルコビッチの高圧的態度も筋が通って
バカすぎなブラピも、エロいジョージも皆良かったなー♪
あのエンドロールの曲、試写では字幕ついてなかったので残念xxx
コメントでのリンクありがとうです
全員、おもしろかったです。
こういう類の映画がもっと見たいです。
意外に淡々としてて、皮肉まじりのブラック・コメディって印象でした。
さすがオスカー級の俳優がそろってるだけに、
みんながみんな、役柄を派手に演じてるのも、楽しかったですね。
ブラビ、あっけなく途中で消えちゃいました。
でもあのキャラはなかなか良かった!
私はジョン・マルコヴィッチのあのキレやすい
おじさんも結構気に入っています、
コメント遅くなりすみませんでした。
コーエン兄弟、やっぱり最高です。
うまい役者が大げさに演じても
ちっとも変でないところが、またうまい。
とても面白かったです。
えっ、嘘?
夢落ち?
実はああじゃないんじゃ、
など、暫くは、ジョージ・クルーニーと同様
間違いであってほしい、なんて思ってました。