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映画「インサイド・ヘッド」2D吹替え版@109シネマズ木場

2015-07-25 23:16:40 | 映画感想
2015/7/24、109シネマズ木場。

シアター5、D列を取る。
高さ的にはいいが、スクリーンがシアターの右寄りに配置されており、
中央は8、9ではなく、案内図では右寄りになる10、11辺り。

**
 
吹替え 竹内結子、大竹しのぶ、伊集院茉衣、佐藤二朗

**

ライリーの誕生から、彼女の頭の中では、
ヨロコビ(ジョイ)、カナシミ(サドネス)、イカリ(アンガー)、
ビビリ(フィア)、ムカムカ(ディスガスト)の5つのキャラが
感情を形成し、思い出を作っていた。
中心になるのはヨロコビ(声:竹内結子)

ライリーが11歳の時、パパの仕事の関係で住み慣れたミネソタから
カリフォルニア(サンフランシスコ)に引っ越すことになった。

新しい土地、新しい家、新しい友達にわくわくのライリー(声:伊集院茉衣)。

しかし、大渋滞、思ってもみないほどの小さい家。
トラブルで引っ越し荷物は届いていない。
しかも、パパは予定外の仕事の電話で呼び出され、
寝袋で床に寝る羽目に。

新しい学校。
自己紹介中にカナシミ(声:大竹しのぶ)が楽しい思い出に触り、
楽しかったはずの思い出は悲しくなって涙ボロボロ。

脳内でヨロコビとカナシミが揉みあって記憶の置き場に吸い込まれてしまう。

感情のコントロールタワーからMCであるヨロコビを失い、
残りの感情のムカムカ(声:小松 由佳)、ビビリ(声:落合 弘治)、
イカリ(声:浦山 迅)ではライリーをコントロールできない。

ライリーの感情は乱れ不機嫌なままパパを怒らせてしまい、
その後のパパのご機嫌取りにも反応できない。

ヨロコビはカナシミの案内でコントロールタワーに戻る道を探すが
戻れそうで戻れない。

そうこうするうちにライリーの大切な思い出がどんどん崩れていく。

果たしてライリーはどうなってしまうのか。

**

PIXAR、さすがです。
子供だましでないのは勿論、子供向けと言うよりは子を持つ親向け。

これから思春期に向かう少女に精神的に大きなストレスがかかり、
不機嫌になり、反抗し、親もつい叱ってしまう。

そんなどこにでもあるような人生の一シーンの感情の乱れを
脳内の感情のせめぎ合いで起こるとする発想も面白いし、
多くの記憶が貯められ、捨てられ、忘れられていく仕組みを
思い出ボールで表現するのも面白い。

大人にとってもストレスになる引っ越し。
家も学校も友達も大きく変わってしまうこどもにとって、
どれだけ精神的重荷になるか、想像に難くない。



物語が素晴らしいのは言うまでもないが、いつも通り細かい気遣いがすごい。

吹替え版の主要な文字、新聞記事や看板や注意書きは日本語。

本編が始まる前の監督のコメントで語る映画のタイトルは
邦題の「インサイド・ヘッド」であり、原題の「インサイド・アウト」ではない。

また時として批判の対象となっていた下手すぎる吹替えはなく、
メインキャストを竹内結子と大竹しのぶ。
その他のキャストも声優で鳴らした人。

ビンボンは「マメシバ」の佐藤二朗。
あのシーンはベイマックスを少し思いましたね。
サンフランシスコでもあるし。

ライリー役の伊集院茉依もうまい。
声優は初らしいが、ミュージカル「アニー」のテシー役で舞台も経験。



同時上映の短編は「南の島のラブソング」(原題:LAVA)

多分に3D向き。

ハワイの近くの沈みゆく老齢火山島ウク(声:風雅なおと)と
若い火山、レレ(声:柿沼寿枝)との出会いの物語。

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