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政府の関与はいかがなものか

2007-01-20 12:12:54 | Weblog
OZMA裸問題 政府レベル協議へ(スポーツニッポン) - goo ニュース

毎週お下劣な内容を放送する番組と違って、
紅白は年に一度、生放送だし、
出場者も司会も固定ではないから、
他の番組と同列に扱うことはできないのかもしれない。

また、一部のファンにしか知られていなかった歌手が
紅白に出たとたん、売上一位になるくらいだから、
並の番組と違う、ということは分かります。

でもその内容を云々するのは、
視聴者である国民であり、
放送事業者であるNHKであるべきで、
政府が関与するというのはいかがなものでしょうか。

仮に本当に議論して放送内容に直接関与しないとしても、
許認可権を持つ「国が口をはさむかもしれない」と思わせるだけで、
圧力にならないでしょうか。

生放送でタレントの暴走による不適切な演出が怖いなら、
数秒間ずらして放送するテクを使えばいいでしょう。

数秒から10秒もずらせば、
問題のシーンは別カメラの映像で放送できるでしょうし、
その後はカメラの切り替えやアングルの調整で回避できるはずです。

天下のNHKができないはずがありません。

アカデミー賞発表会やスーバーボウルのような事例もあることだし、
紅白でも過去に問題がなかったわけではないので、
むしろ今までやってなかった方がおかしいのかもしれない。

紅白のことはよく知らないので、
もし仮にそうしていたのに問題シーンが放送されてしまったというのなら、
制作側の技術力の問題だし、
やっていなかったのならリスク管理力の欠如でしょう。

問題かどうかは判断できているようですし、NHKに任せておいても、
次回から同様の問題が発生しないようには十分できるんじゃないでしょうか。

と、いうことで、政府の関与は是非やめていただきたい。

ちょっと大げさかもしれませんが、
批判を圧殺しようとする政府とそれに立ち向かうジャーナリストの対立、
「グッドナイト、グッドラック」を思い起こさせます。

話は違いますが、お下劣な番組ならほかにもいっぱいあるし、
やらせや誇張や嘘や作為的な編集などの方が問題が大きいと思うし、
メディアやジャーナリズムのあり方を、
視聴者であるわれわれ自身が
もっと真摯に考えなければならないのかもしれません。

TVのこっち側でへらへら笑っていたり、
司会者のコメントにうなづいているだけじゃだめなんですよね。

最後に、私は紅白を見ない側の人間なので、
DJ OZMA(綾小路翔)の問題映像ももちろん見てませんし、
紅白については何の思い入れもないし、興味もないのですが、
いまさらながら、紅白の影響力の大きさにびっくりしました。

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