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歌詞追加問題、法的にはどうなのか?

2007-02-21 11:34:03 | Weblog
森進一 勝手に歌詞加えて作詞家激怒(スポーツニッポン) - goo ニュース

一連の報道を見る限り、はっきり言って法的な問題というより、
感情のもつれのようである。
私は別にこの歌に思い入れがあるわけではないが、
素人目には「歌わせない」というほどのことか、と思える。

というのも、TVで盛んに言っている「著作人格権」
確かに、著作者の意思に反して改変されることは、法的に許されない。

しかし、今回の「歌詞追加」はあくまで冒頭の部分であり、
本編の歌詞を改変したり、間に別の歌詞をはさんだものではない。

これを「歌詞の改変」として著作者が禁止できるとなると、
例えば、歌う前に歌手や司会者がイントロに合わせて何かを語ったり、
口ずさんだりすることができなくなるし、
メドレーもできなくなりはしないか。

あの曲とつなげて歌われると歌詞の真意が損なわれるとか言ってね。

もっと言うとTVではよくあることだが、
1番だけ、あるいは2番を飛ばして1番と3番の歌詞をつなげたり、
極端な場合は、1番の中でも途中を切って歌うことさえある。
厳密にいえばこれらすべて著作者の許諾が必要になりはしないか。

報道でみる限り、作詞者も芸術家の権利として、
あるいは厳密に法的な問題として、主張しているわけではなさそうだ。
「説明がない」「挨拶がない」「恩を忘れている」等々。

しかし、森進一が説明すべきものなのかは疑問である。
追加分の歌詞を作詞したのは森進一ではないし、
昨年の紅白用に追加したものならいざ知らず、
30年も前から歌っているというではないか。

30年ほど前、と言えば歌がヒットして数年のことだ。
今まで、何で気がつかなかったんだろう、という気もするし、
何で追加分の作詞家、作曲家から話がなかったんだろうという気もする。

>「この歌は僕の生き方すべてを反映している大切な歌。
だというのなら、自分の大事な歌をずっと大事にしてくれているのかどうか、
気にならなかったんだろうか。

自分の作詞した歌を歌う歌手のコンサートに一度も行ったことないんでしょうか。
(自分が行った時はそうではなかったと言うのならまだ判る気もするし)


なお、放送局は音楽著作権の著作権料を払って、放送しているわけだが、
それはどの曲を何回放送したからいくらではなく、定額でいくらと決まっている。
ちょうどカラオケ店が店の面積に応じて金額が決まるようなもの。

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