ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

歯の再生治療

2007-02-21 00:07:38 | 科学
完全な歯の再生に初めて成功 東京理大グループ(共同通信) - goo ニュース

再生治療とはすなわち、クローン技術の利用である。

再生治療は、よく臓器移植との絡みで話題にされることが多いが、
他人の臓器を移植する場合、どれだけ近い人物であっても「拒否反応」が起こり、
せっかく移植した臓器がダメになってしまうことが多い。

しかし、これが自分の細胞を利用したクローン臓器であれば、
DNAは自分そのものであり、拒否反応は起こらないというわけ。
臓器を提供する必要もない。
「パーツ」を作るので、再生治療。

また臓器移植では、肝臓以外に臓器の一部分だけを他人のものと取り換える、
という話は聞かないが、再生医療ならできる可能性がある。

この分野の研究はかなり進んでいて、一部には試行されているものもある。

臓器そのものを再生することはまだまだ無理だが、
その一部を作って、穴の開いた部分に「パッチ」を当てる程度のことなら、
少しはできるようだ。

例えば骨や、腱。
完全なパーツが作られるわけでなく、折れたり切れたりした部分に
「タネ」になるものを入れると、回復が早いらしい。

また、皮膚も何センチ角か忘れたが、小さい部分なら
人工的に培養して接着できるらしい。

それから筋肉。
心筋なんかでも研究されているはず。

クローン技術の危険性を危惧し、クローンに頼らず臓器移植でやればいい、
そのための整備をすべきという方もいるだろう。

しかし、移植できない「パーツ」もある。
臓器の一部についても然り、皮膚も然り、そして歯もそうだ。

一度抜けてしまった歯は、2度と戻らない。
入れ歯、挿し歯、等々人工的なもので代替するしかない。

これが再生治療できる可能性があるだけでも画期的なことだ。

もちろん、実際にできるようになるのはずいぶんと先の話だろうし、
そうなったとしても、だから抜けちゃってもいいということではないが、
いつか歯の再生治療ができる日がやってくるでしょうね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« SBSオープン、結果と宮里藍。 | トップ | 歌詞追加問題、法的にはどう... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

科学」カテゴリの最新記事