2018/1/14。舞浜のシネマイクスピアリ。
2番スクリーン。列の良い位置がよくわからなかったのでF列を選択しまずまず。
観客は少なめ。
やはり映画だけを楽しみに来る客は少ないのかもしれない。
*
ストップモーションアニメ。
声にアート・パーキンソン、シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、
レイフ・ファインズ、ルーニー・マーラ。
*
荒海を進む小舟に乗る女性。
三味線を奏で波を割って進むが、背後からの大波に襲われ、舟は転覆し岸に流れ着く。
目の前には女性が背負っていた布にくるまれた隻眼の赤ん坊が泣いていた。
*
それから何年かが経ち、赤ん坊は少年となった。
名前はクボ(声:アート・パーキンソン)。
荒波で頭を打った母の世話をし、村に出かけては三味線の魔法で金を稼ぐ日々。
母はクボに、暗くなってからは決して外に出ないことと、木彫りの猿を必ず持ち歩くことを
約束させていた。
クボの左目は赤ん坊の時に祖父にえぐり取られ、そして、右目を狙って今もクボを探している。
クボは弾き語りの物語の結末を母に問うが、母も記憶が釈然としない。
父の記憶もあやふやになっている。
お盆の灯篭流しの日。
人々は村はずれの墓地に集まって先祖の魂と会えるよう祈りをささげていた。
クボも折り紙の灯篭を作って祈るが、父の魂は現れない。
程なく日が沈み、気づいたクボは焦って帰ろうとする。
すると川面の向こうから闇が迫り、黒ずくめの姉妹(声:ルーニー・マーラ)が現れた。
二人は月の帝の娘でクボの目を奪いに来たのだ。
逃げるクボが捕まりそうになったその時、母が現れて三味線を奏でて姉妹を吹き飛ばす。
母の手のパワーはクボの着物の背中のクワガタに羽を生やし、空へ飛び立たせた。
*
クボが目覚めるとそこは吹雪の雪原だった。
目の前には白毛の猿(声:シャーリーズ・セロン)がいて、母は死んだ、
月の帝に立ち向かうために物語の剣、鎧、兜を捜すように言う。
その夜、クボは夢を見て、寝たまま折り紙の侍、ハンゾウを作る。
その侍は、クボに武具のありかを示しているようだった。
この後、記憶をなくしたクワガタの侍(声:マシュー・マコノヒー)に出会う。
一行はハンゾウが示す方向に武具を探す旅を続けるのだった。
果たして一行に待ち受ける運命とは。
**
ライカ、さすが。
膨大な時間と労力を掛けて完成したストップモーションアニメの
技術的な素晴らしさもさることながら、ストーリー展開が秀逸。
グタグタした説明は省き、展開ですべてを知らしめる。
猿とクワガタの正体も意外といえば意外。
ラストもほんわかとした終わり方で、異論のある人もあろうが、
単なる勧善懲悪でないところが良い。
音楽も良い。
三味線は素晴らしい出来だった。
2017年2月の第89回アカデミー賞では長編アニメ賞と視覚効果賞にノミネートされた。
この時の長編アニメ賞はディズニーの「ズートピア」だったが優るとも劣らない出来に思える。
吊り目が気になる人もいるようだが、全く気にならない。
ライカの描くキャラはいつも癖があり、特別変なものではない。
*
製作はライカ・エンターテイメント。
アメリカでの配給はフォーカス・フィーチャーズ。
ヨーロッパなどの海外の配給はユニバーサルが中心で、本作のオープニングにも
ユニバーサルのクレジットが出るが、日本での配給はGAGA。
残念なのは、製作費のわりに興収がいまいちなところで、ライカの次回作が心配になる。
この映画の日本公開まで1年以上かかったことも残念だし、「ボックストロール」が
日本未公開(DVDもなし)なのも残念だ。
2番スクリーン。列の良い位置がよくわからなかったのでF列を選択しまずまず。
観客は少なめ。
やはり映画だけを楽しみに来る客は少ないのかもしれない。
*
ストップモーションアニメ。
声にアート・パーキンソン、シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、
レイフ・ファインズ、ルーニー・マーラ。
*
荒海を進む小舟に乗る女性。
三味線を奏で波を割って進むが、背後からの大波に襲われ、舟は転覆し岸に流れ着く。
目の前には女性が背負っていた布にくるまれた隻眼の赤ん坊が泣いていた。
*
それから何年かが経ち、赤ん坊は少年となった。
名前はクボ(声:アート・パーキンソン)。
荒波で頭を打った母の世話をし、村に出かけては三味線の魔法で金を稼ぐ日々。
母はクボに、暗くなってからは決して外に出ないことと、木彫りの猿を必ず持ち歩くことを
約束させていた。
クボの左目は赤ん坊の時に祖父にえぐり取られ、そして、右目を狙って今もクボを探している。
クボは弾き語りの物語の結末を母に問うが、母も記憶が釈然としない。
父の記憶もあやふやになっている。
お盆の灯篭流しの日。
人々は村はずれの墓地に集まって先祖の魂と会えるよう祈りをささげていた。
クボも折り紙の灯篭を作って祈るが、父の魂は現れない。
程なく日が沈み、気づいたクボは焦って帰ろうとする。
すると川面の向こうから闇が迫り、黒ずくめの姉妹(声:ルーニー・マーラ)が現れた。
二人は月の帝の娘でクボの目を奪いに来たのだ。
逃げるクボが捕まりそうになったその時、母が現れて三味線を奏でて姉妹を吹き飛ばす。
母の手のパワーはクボの着物の背中のクワガタに羽を生やし、空へ飛び立たせた。
*
クボが目覚めるとそこは吹雪の雪原だった。
目の前には白毛の猿(声:シャーリーズ・セロン)がいて、母は死んだ、
月の帝に立ち向かうために物語の剣、鎧、兜を捜すように言う。
その夜、クボは夢を見て、寝たまま折り紙の侍、ハンゾウを作る。
その侍は、クボに武具のありかを示しているようだった。
この後、記憶をなくしたクワガタの侍(声:マシュー・マコノヒー)に出会う。
一行はハンゾウが示す方向に武具を探す旅を続けるのだった。
果たして一行に待ち受ける運命とは。
**
ライカ、さすが。
膨大な時間と労力を掛けて完成したストップモーションアニメの
技術的な素晴らしさもさることながら、ストーリー展開が秀逸。
グタグタした説明は省き、展開ですべてを知らしめる。
猿とクワガタの正体も意外といえば意外。
ラストもほんわかとした終わり方で、異論のある人もあろうが、
単なる勧善懲悪でないところが良い。
音楽も良い。
三味線は素晴らしい出来だった。
2017年2月の第89回アカデミー賞では長編アニメ賞と視覚効果賞にノミネートされた。
この時の長編アニメ賞はディズニーの「ズートピア」だったが優るとも劣らない出来に思える。
吊り目が気になる人もいるようだが、全く気にならない。
ライカの描くキャラはいつも癖があり、特別変なものではない。
*
製作はライカ・エンターテイメント。
アメリカでの配給はフォーカス・フィーチャーズ。
ヨーロッパなどの海外の配給はユニバーサルが中心で、本作のオープニングにも
ユニバーサルのクレジットが出るが、日本での配給はGAGA。
残念なのは、製作費のわりに興収がいまいちなところで、ライカの次回作が心配になる。
この映画の日本公開まで1年以上かかったことも残念だし、「ボックストロール」が
日本未公開(DVDもなし)なのも残念だ。
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