惑星数、一転8個へ 冥王星「格下げ」 IAUが修正案 (朝日新聞) - goo ニュース
このニュースについて、TVなどでも盛んに取り上げられている。
その際出てくる「絵」や「模型」が勘違いを起こしやすいものが多く、
ここで整理しておきたい。
いつぞや「惑星直列」なる言葉が世間を騒がせたことがある。
すべての惑星が一直線に並ぶことによって、
その引力の影響で異変が起こる、というわけだ。
(理論上、一直線上に並ぶことはありえないらしい)
惑星直列の中に今回話題の「セレス」が入る可能性はあるが、
「冥王星」と「2003UB313」が入る可能性はほとんどない。
というのも、
冥王星は10数度、2003UB313に至っては44度も
軌道が黄道面から傾いているから。
つまり、冥王星や2003UB313は大きさもさることながら、
他の惑星と同じように横並びに置くのは間違いということ。
さて、宇宙の塵=星間物質が何らかのきっかけで集まり始めると、
回転しながら円盤状に集中し始める。
この円盤を原始惑星系円盤と言い、
大部分の物質は中央に集まって恒星=太陽となる。
回転しているため、全部の物質が一気に中央に集まるわけではなく、
ところどころに小さい渦ができて、そこにも物質が集まってくる。
これが惑星に進化していく。
太陽系では地球くらいの大きさの惑星がいくつも出来、
太陽に近いところではガスが吹き飛ん岩石惑星となり、
太陽から遠いところでは、ゆっくりとガスなども取り込んで、
大きなガス惑星となった。
こうして太陽系では4つの地球型惑星と4つの木星型惑星が誕生した。
惑星の卵=微惑星のうち、いくつかは大きなひとつの塊になることが出来ず、
火星と木星の間にあったものは、小惑星群となり、
ずっと遠くにあったものはエッヂワース・カイパーベルト天体と呼ぶ。
また、中にはもっと外で太陽の引力圏に踏みとどまったものもあり、
これらはオールトの雲と呼ばれる。
オールトの雲は彗星の巣として知られる。
当初形成された8つの惑星とは異なるが、
太陽の引力の影響で太陽系に取り込まれたと思われる天体、
それが冥王星である。
冥王星は、天王星と海王星の運動がニュートン力学の解からずれていることで、
外惑星の存在を仮定して発見されたが、あまりにも小さく、
「ずれ」の原因でないことが判っている。
なお、このずれは海王星の質量を間違って計算していたためで、
現在は惑星の運動の計算上は8つの惑星で事足りる。
このニュースについて、TVなどでも盛んに取り上げられている。
その際出てくる「絵」や「模型」が勘違いを起こしやすいものが多く、
ここで整理しておきたい。
いつぞや「惑星直列」なる言葉が世間を騒がせたことがある。
すべての惑星が一直線に並ぶことによって、
その引力の影響で異変が起こる、というわけだ。
(理論上、一直線上に並ぶことはありえないらしい)
惑星直列の中に今回話題の「セレス」が入る可能性はあるが、
「冥王星」と「2003UB313」が入る可能性はほとんどない。
というのも、
冥王星は10数度、2003UB313に至っては44度も
軌道が黄道面から傾いているから。
つまり、冥王星や2003UB313は大きさもさることながら、
他の惑星と同じように横並びに置くのは間違いということ。
さて、宇宙の塵=星間物質が何らかのきっかけで集まり始めると、
回転しながら円盤状に集中し始める。
この円盤を原始惑星系円盤と言い、
大部分の物質は中央に集まって恒星=太陽となる。
回転しているため、全部の物質が一気に中央に集まるわけではなく、
ところどころに小さい渦ができて、そこにも物質が集まってくる。
これが惑星に進化していく。
太陽系では地球くらいの大きさの惑星がいくつも出来、
太陽に近いところではガスが吹き飛ん岩石惑星となり、
太陽から遠いところでは、ゆっくりとガスなども取り込んで、
大きなガス惑星となった。
こうして太陽系では4つの地球型惑星と4つの木星型惑星が誕生した。
惑星の卵=微惑星のうち、いくつかは大きなひとつの塊になることが出来ず、
火星と木星の間にあったものは、小惑星群となり、
ずっと遠くにあったものはエッヂワース・カイパーベルト天体と呼ぶ。
また、中にはもっと外で太陽の引力圏に踏みとどまったものもあり、
これらはオールトの雲と呼ばれる。
オールトの雲は彗星の巣として知られる。
当初形成された8つの惑星とは異なるが、
太陽の引力の影響で太陽系に取り込まれたと思われる天体、
それが冥王星である。
冥王星は、天王星と海王星の運動がニュートン力学の解からずれていることで、
外惑星の存在を仮定して発見されたが、あまりにも小さく、
「ずれ」の原因でないことが判っている。
なお、このずれは海王星の質量を間違って計算していたためで、
現在は惑星の運動の計算上は8つの惑星で事足りる。
惑星直列というのはありましたね。
冥王星が惑星から外されることは、ほぼ確定的なような気もしますが、今まで慣れ親しんできたものがなくなるのは寂しくもあります。