テスラ・コイル

この記事は前振りです。

討論の様子を見ていないので、正確にどういうやり取りが行われたのか知らないが、
高市早苗氏が「電磁波による敵基地攻撃能力」に言及され、それに対して
河野太郎氏が「敵基地攻撃能力自体が昭和の発想」と言われたとのニュースで
敵基地攻撃能力の是非や必要性などはさておいて、「電磁波による攻撃」に
引っ掛かったので、関連してテスラ・コイルに触れておき、次の記事ででも
「電磁波による攻撃」について私見を述べる。

テスラ・コイルはニコラ・テスラが発明した高周波、高電圧発生回路で、
棒状のコイルの上にお饅頭が載ったような形（いろんな形がある）

お饅頭から放電するとともに、ブーンと音を立てる。
これに変化を加えて、音階を奏でさせることができる。
是を応用していろいろな大学や研究所で、大型のテスラコイルを用いて
音楽演奏を実演している動画は、Ｙｏｕｔｕｂｅにもたくさんアップされている。ﾞ

私が初めてテスラコイルを知ったのは、ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが
共演した「プレステージ」で、デビッド・ボウイが扮するニコラ・テスラが、
たしか、ヒュー・ジャックマンに見せたものだった。

その後、ニコラス・ケイジ主演の「魔法使いの弟子」で、無理やり弟子にされる
ジェイ・バルチェルが、地下室で恋人にテスラ・コイルで音楽を聞かせるシーンも覚えている。

いずれのテスラ・コイルも２ｍ以上あるよう大きなもので、膨大な電力を消費するだろう
だけでなく、政策にも莫大な費用が掛かることは想像に難くない。

しかし、おもちゃレベルであればＡｍａｚｏｎや楽天で何千円かで買える。
ＣＤの音楽を奏でられるものもあるらしい。

このように同じ原理を用いて、「同じ」ものを作るのおもちゃと研究所レベルでは
何倍、何十倍、何百倍どころか、何千倍、何万倍の費用が掛かり、駆動するにも
比較にならないほどの莫大なエネルギーを必要とするだろうことは想像に難くない。

ということで、クリックポチって買えるおもちゃと同じ原理、作用、効果のものでも、
企業、研究所レベルのものと比べると、その製作や運用には文字通り何桁もの開きがある。
ましてや軍用となると、攻撃対象によっては、実現可能性が疑わしいほどのこともあるが、
場合によっては実現可能、あるいは実現しているものもあるということで、次に移りたい。