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単位記号の大文字/小文字

2021-10-31 14:04:17 | 科学
先日、とあるクイズ番組の最終問題で、単位記号が6つほどでて「人名に由来するものをすべて選べ」
というのがあった。

答えは、確かA、V、Hz(アンペール、ボルタ、ヘルツに由来)だったと思う。
いずれも大文字。残りの単位が何だったか忘れたが、小文字だった。

今まで気にしたことはなかったが、大文字は人名由来、小文字はそれ以外じゃないのか。
調べてみたらその通りだった。
リットル以外の人名由来は大文字、それ以外は小文字、を知っていれば楽勝だった。

Pa(パスカル)、N(ニュートン)、J(ジュール)、K(ケルビン)、B(ベル)などが人名由来。
Bは見慣れないかもしれないが、dB(デシベル、1/10ベル)といえばなじみが深い。

なお、原則として何倍を示す接頭語は大文字、何分の一を示す接頭語は小文字となっている。
但し、千倍までは小文字で、10倍(da、デカ)、100倍(h、ヘクト)、1000倍(k、キロ)。
それ以上、M(メガ、100万)、G(ギガ、10億)、T(テラ、1兆)、P(ペタ、1000兆)
などはすべて大文字。
対応する「何分の1」は基本別文字の小文字だ。
1/10(d、デシ)、1/100(c、センチ)、1/1000(m、ミリ)、1/100万(μ、マイクロ)、
1/10億(n、ナノ)1/1兆(p、ピコ)などなど。

Tはテスラでもある。テラテスラはTTということになるのだろうか。
余談だが同時代のテスラやベルがSI単位の名前になっているのにE(エジソン)がなぜそうでないのかは
邪推すると面白い。

マイクロは小さいという意味でも使われるし、ナノも極小の意味でつかわれることがある。
ピコはなじみが薄いかもしれないが、コンデンサーでpF(ピコファラッド、ファラッドはファラデーに由来)
はよく使われる。

IT系では、1000をk、1024(2の10乗)をKと表記する例があるが厳密には間違い。

また、リットルは、昔は小文字のLの筆記体で書いていたが、今は大文字のLで書かれる。
小文字のL(l)が1と紛らわしいので、大文字小文字のどちらでもいいことになっているが、
ほとんどは大文字のLで書かれる。
文科省の指導もあり、また筆記体の文字は変数に使われるので紛らわしく、教科書では「L」を使っている。

接頭語もよく使われるものとあまり使われないものがある。
cm(センチメートル)、mm(ミリメートル)、μm(マイクロメートル)はよく見るが、
dm(デシメートル、10cm)、hm(ヘクトメートル、100メートル)はあまり見ない。
しかし、100m四方の面積、1ha(ヘクタール)は算数でもよく出てくる(はず)

気象では気圧にhPa(ヘクトパスカル)が使われる。
昔のmbar(ミリバール)と合わせるためで、1bar=10000Paなので、
1mbar=0.001bar=100Pa=1hPaとなる。
だって台風の中心気圧が9万9千Paとか言われてもピンとこないでしょ。

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