JLPGA、伊藤園レディス、横峯さくら逆転優勝

最終日、最終組は７アンダーの３人。
佐伯三貴、大山志保、渡邉彩香。

そのひとつ前は１打差の横峯さくら、吉野茜、金ナリ。

前半スコアを伸ばしてきたのはトップと４打差の森田理香子。
賞金女王を狙うためには横峯さくらとの差を少しでも縮めておきたい。

何せ森田理香子と横峯さくらの差は２８０万円弱。

横峯さくらに優勝されてしまうと、逆転は必至だが、
横峯さくらが２位以下になった場合、その差を２位以内にしておけば、
少なくとも今大会で逆転されることはない。

前半４つのバーディ、１０番もバーディで一時は８アンダーとし、トップに並ぶ。
しかし、後半３連続ボギーをたたくなどして一気に後退してしまった。

佐伯三貴は賞金ランキング３位だが、横峯さくらと２千万円の差。
賞金女王を狙うにはここで勝っておかないとかなり苦しいのに、
２番ショートでトリプルを叩いて早々と脱落。

吉野茜、金ナリ、渡邉彩香、大山志保のいずれも前半はそれほど伸びず。

上がってきたのは最終２つ前の吉田弓美子。
前半で４つ伸ばして横峯さくらを追う。
１５番バーディで遂に追いついたが、１７番をボギーとして一歩後退。

勝負は１８番。

後半は各選手ともあまりスコアが伸びず、トップ３は
吉田弓美子９アンダー、横峯さくら１０アンダー、大山志保９アンダーで最終ホールへ。

ピンの位置はセカンド地点からは池の奥。

先の組の吉田弓美子は果敢にピンを狙い、バーディチャンスに付けるが惜しくも外す。

横峯さくらはトップタイで最終ホールに向かいながら、まさかの池ポチャでダボとなり、
単独３位に終わった一昨年の記憶がよみがえったか、グリーン中央で、長ーいパットが残る。
しかし、ファーストパットできっちりＯＫの距離に寄せて楽々パー。

最終組の大山志保は、第２打を横峯さくらよりも遠いグリーン右サイド。
ファーストパットは寄り切らず、ここで横峯さくらの優勝が決まった。

大山志保のボールはパー確実の距離。
ところが、緊張が切れたか、ボールはホールの横を通り過ぎ、
ボギーとして３位タイに終わる。

優勝の横峯さくらは１０アンダー。

２位の吉田弓美子は９アンダー。

８アンダー、３位タイは大山志保、服部真夕、金ナリ、羅多藝（ナ・ダエ）。

７アンダー、７位タイ、渡邉彩香、新崎弥生、金田久美子。

６アンダー、１０位タイ、森田理香子と姚宣榆（ヤオ・シュエィー）。

５アンダー、１２位タイ、吉野茜と酒井美紀。
吉野茜はこれで３ｒｄＱＴに回ることとなった。

４アンダー、１４位タイ、７人。
佐伯三貴、中村香織、安宣柱（アン・ソンジュ）、比嘉真美子ら。

佐伯三貴は序盤のトリプルに１７番でもダボなどこの日４オーバーでした。

２アンダー、２１位タイ、馬場ゆかり、野村敏京など９人。

１アンダー、３０位タイ、櫻井有希、若林舞衣子ら４人。

イーブンパー、３４位タイ、不動裕理、上原彩子ら４人。

１オーバー、３８位タイ、原江里菜、井芹美保子ら７人。

２オーバー、４５位タイ、飯島茜、木戸愛、一ノ瀬優希。
などなど。

アマの佐々木笙子はこの日も２オーバーで３オーバー、４８位タイ。
ローアマは通算３アンダー、１４位タイの保坂真由。

さて、気になる賞金ランキング。
この優勝で１６２０万円を加えた横峯さくらが１億１９００万円余でトップに。

１０位タイだった森田理香子の賞金は１/１０で、累計１億とんで７３０万円。
その差は逆に１１７０万円弱。

吉田弓美子が佐伯三貴を抜いてランキング３位。
トップとの差は３千万円以上となり、賞金女王は事実上トップ２の競り合いに。

大山志保は今季未勝利ではあるものの、２０試合中予選落ちなしで
ベスト１０フィニッシュが９試合で、賞金ランキングも１５位につけている。
来季はシード権復活で賞金女王争いにも絡んでくるかも。

渡邉彩香は今回の好成績で２千万円を超え、ランキング４６位となり、シード確実。
上原彩子が藤田幸希を交わして５０位となり、一人分余裕ができた。

１３００万円以上、２０００万円未満には次の１３人が入っている。
（１万円未満切り捨て）

４７位：櫻井有希、１８９３万円
４８位：青山加織、１８８０万円
４９位：魏筠潔（ウェイ・ユンジェ）、１７８０１万円
５０位：上原彩子、１７２９万円
５１位：藤田幸希、１６９６万円
－－－－－－－－－－－－－－－－
５２位：井芹美保子、１５９０万円
５３位：李廷恩（イ・ジウ） 、１５７８万円
５４位：申智愛（シン・ジエ）、１４３１万円
５５位：上田桃子、１３７５万円
５６位：東浩子、１３６８万円
５７位：豊永志帆、１３５０万円
５８位：新崎弥生、１３１２万円
５９位：福田真未、１３０７万円

これ以下の選手でも、来週のエリエール次第でシード入りのチャンスもなくはないが。