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映画「白ゆき姫殺人事件」@ユナイテッドシネマ豊洲  *週刊太陽を追記

2014-04-17 21:47:31 | 映画感想
2014/4/15、ユナイテッドシネマ豊洲。
スクリーン11、6列78席。

D列を選択。高さ的にはスクリーン下端より1段上でまずまず。

なお、オンライン予約時には合わせて10席ほどが埋まっていたはずだが、
実際に映画を鑑賞したのは我が方を含め4名だった。


 
菜々緒、井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、小野恵令奈、谷村美月、貫地谷しほり、染谷将太。

**

登場人物を整理しておこう。

狂言回しであるTV局の契約ディレクター、赤星雄治(綾野剛)
彼のつぶやくツィートが物語を展開させまた独り歩きしていく。

殺人事件の被害者は日の出化粧品の若手美人OL、三木典子(菜々緒)。

その後輩の狩野里沙子(蓮佛美沙子)や満島栄美(小野恵令奈)から、
犯人に違いないと噂されたのは、典子の同期の城野美姫(井上真央)。

典子との仲も悪く、事件以降行方不明となっていた。

動機は上司で係長の篠山聡史(金子ノブアキ)との三角関係のもつれだという。

赤星は独自に取材を進める。

赤星が不用意にアップするツイートがもとで被害者、容疑者の個人情報が洩れ、
城野の幼馴染みや同級生からの非難も混じり、ネットは大騒ぎとなる。

複数の人物の視点から事件前後の様子が明らかになっていくが、
出てくるのは城野が怪しいという状況証拠ばかり。

果たして城野美姫は噂通りの怪しい人物で、三木殺しの犯人なのだろうか。

**

マスメディアの怖さだけでなくネットの怖さも一つのテーマにしていると思う。

今までの作品ではネットとマスメディアを対峙するものとして扱うことが多かったと思うが、
今作では同類、言ってみれば同じ穴のムジナとみているようだ。

個々の影響力ではマスメディアに及ばないネットだが、即時性や即応性に長け、
さらには拡散速度はマスメディアより早い。
そして時には思わぬ影響力を発揮することもある。

一方で玉石混交どころか、たくさんのゴミの中にわずかな重要な情報があるのもネットで、
その選別、取捨選択も利用者に委ねられている。

多くの人がそのことを知っていて自身で判断し利用しているはずだが、
バカッターと言われるようにとんでもない結果を招くこともあるのがネット。



回想で何度も同じシーンが出てくるが、語る人によって少しずつ記憶が違っている。

一つの事件、あるいは出来事をいろいろな角度から見る手法は初めてではないが、
それぞれがテイクn、あるいは同じシーンの別カメラの映像のようなものではなく、
台詞が違う、態度が違う、相手が違う。

どれが本当か、全部間違いか。

正解を求めるでもなく、ヒントを出すでもなく、でもそれが事実なんでしょう。

人の記憶って曖昧だし、自分の良いように改変して蓄積される。
さらには辻褄が合うように脳内補完されるからね。

原作では架空のSNSらしいが、映画ではツイッター社の協力もあってそのようにしてある。

ただ、メッセージを音声でも流したのはいただけない。
例えばHARUGOBANは、ツイート内容からは男か女か分からないし、
その正体は明示的ではないのに、声でわかっちゃう。

人は見かけによらないともいうが、美人は小さいころからちやほやされていて、
結果、美人は概して性格が悪い、などのステレオタイプな見方も。

城野美姫が名前負けするほど(普通の)特徴のない人なのか、
それともいわゆるプスなのかは定かではないが、
いずれにしても井上真央ではかわいすぎるわけで
プスキャラで売る別キャストだったら全く違った映画になったかもしれない。



ろうそくの明かりでのやりとりはあるかなって気はするけど、
どうせやるならモールス符号にしてほしかったな。

親友同士のやり取り、モールスでなくてもコードがあっておかしくないし、
一緒に勉強してモールス符号を覚えことにすれば良い。

さらに通ぶって言わせてもらうとQ符号を使ってほしかった。

呼びかけは
--・- ・-・ ・・・-(QRV=用意できましたか)
あるいは
--・- ・-・ --・・(QRZ=呼びましたか)

そして、終わりは略符号で
---・・ ---・・(88=女性へのサヨナラ)
または
-・・ -・・(略記式88)
なんてね。


** 追記 ** 週刊太陽

他所様のブログを見ていたら「週刊太陽」が話題になっていました。
手元にあったので画像を載せておきます。



サイズはチラシと同じB5。
B4の折り畳みになっており、中身も週刊誌風。



反対側(表紙と裏表紙)はこんな具合です。





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2 コメント

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Unknown (クマネズミ)
2014-04-18 20:52:46
こんばんは。
TBありがとうございます。
おっしゃるように、本作では「語る人によって少しずつ記憶が違っている」わけで、まして空想癖のある城野美姫の場合、『LIFE!』のウォルターほどではないにしても、その手記(遺書!)に書かれている事柄につじつまが合わないものが紛れ込んでいたら面白い作品になっていたのでは、と思ってしまいました。
それにしても、KGRさんは「Q符号」のことなど、なんでもよくご存知ですね!
返信する
クマネズミさんへ (KGR)
2014-04-18 21:57:41
>手記(遺書!)に書かれている事柄につじつまが合わないものが紛れ込んでいたら面白い

同感です。
各人の記憶に少しずつ差があるように、
城野美姫の記述はどこまでがホントか
わからないままの方がいいです。

これは里沙子の回想についても同じで
記憶のあいまいさ=他の人とのずれがもっとあってもよかった。
返信する

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