左ハンドルの呪縛

外車＝左ハンドル、と考える人が多いようだ。

とは言っても、
ＶＷ、ＢＭＷを中心にドイツ車では右ハンドルが多いようだが、
左ハンドル仕様しかない（だろう）アメ車ならいざ知らず、
イタ車だって、フランス車だって右ハンドルはある。

それなのに、どうして日本では左ハンドルがもてはやされるんでしょう。

さきほど、ランボルギーニの試乗インプレッションビデオを見ていたが、
当然のように左ハンドル車を高速で、ワインディングロードで乗ってみせる。
（この方式はＴＶＫの「新車情報」が確立した？）

おそらく大方の日本人は何の違和感も持たないだろう。

むしろ、右ハンドルのランボルギーニが登場したとしたら、
その方がよほど違和感かもしれない。

しかし、先も言ったようにランボルギーニだって右ハンドル車はあるのだ。
現にイギリスのランボルギーニのＨＰでは、右ハンドル車が売られている。

同様に、プジョーだって、シトロエンだって、アルファロメオだって
右ハンドルはある。

左ハンドルがどうしてもいいという人はそれでいい。
買いたい車、乗りたい車に左ハンドルしかないので、と言う人もそれでもいい。

でもやはり、日本国内で乗る限り、便利なのは右ハンドル。

聞くところによると、右ハンドルと左ハンドル、
単にハンドルとダッシュボードを付け替えるという簡単なものではないらしい。

ハンドル位置は車全体のパッケージングに影響があり、
右ハンドル、左ハンドル両用の設計をしていないと、
切り替えができないらしい。

昔、オーストラリアでは、左ハンドル車は、何ヶ月か以内に
右ハンドルにしないといけない法律があって、
事実上の左ハンドル輸入規制、いわゆる非関税障壁になっていると
聞いたことがあるが、今もそうなのかな。

昔のＧＴ－Ｒは（もちろんスカイラインね）国内専用設計であるが、
オーストラリアとイギリスには、少量だが輸出されていて
絶大な人気を博しているとも聞いたことがある。

話がそれた。

いずれにせよ、日本国内でどうしてもほしいという人以外、
積極的に左ハンドルを選択する理由は無いと思うがどうでしょう。

中にはジャガーですら左ハンドルを選択する人がいるから、
どういう理由か聞いてみたい。

繰り返すけど、左ハンドル絶対反対と言うわけではありません。

左ハンドルがファッションだと思う人はそれでもいいし、
とにかく左がいいんだ、ということだっていい。
好き嫌いは人それぞれです。

でも道路も関連設備も車は左側通行として作られていて、
右ハンドル車に便利になっている。

そこで右ハンドル仕様の車種があるのに、
深く考えずに、外車なら左でしょみたいな感じで、
あえて左を選ぶのは、呪縛としか思えない。