
2014/11/30、109シネマズ木場。
IMAXシアター、2番スクリーン。
良い席は早々と満席で、通路直前のJ列を選択。
この映画はなるべく大きいスクリーンで見るべきと思うが、幅だけで言えば、
IMAXでなくても、豊洲のオーシャンスクリーンでもよかったかもしれない。
ただ、IMAX仕様前提で撮られているとすると縦横比がどうなのかは気になる。
*
マシュー・マコノヒー、アン・ハザウェイ、マイケル・ケイン、
ジェシカ・チャステイン、ケイシー・アフレック、マット・デイモン。
*
近未来。
異常気象、病気の万延等により、農作物の枯死が続き、
元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)の営む農園も疲弊していた。
娘、マーフィ(マッケンジー・フォイ)の部屋では度々ポルターガイスト的事象が起こっていた。
ある砂嵐の日、娘の部屋に舞った砂が何かの意味を示していると考えたクーパーは、
それを経緯度の座標と考えて数値の示す場所に出かけることにした。
マーフィとともに現地を訪れたクーパーは、そこが解体したはずのNASAの研究所で、
クーパーの恩師であったブランド教授(マイケル・ケイン)と再会する。
教授は地球人移住計画を実行中であると語り、先発した宇宙船の移住可能連絡を受けて
移住先を決める飛行にクーパーを引き入れる。
メンバーは教授の娘、アメリア・ブランド(アン・ハザウェイ)、
ロミリー(デビッド・ギャシ)、ドイル(ウェス・ベントレー)。
クーパーは娘、息子トム、義父ドナルドに別れを告げ、宇宙へ向かう。
正体不明の「5次元空間に住む何者か(=they)によって」
土星の近くに出現したワームホールを使って、先発隊の惑星に向かう。
ワームホールの先にあるものは。
マーフィやトムの将来は。地球の運命は。
そして移住計画に隠された秘密とは。
*
映像は美しい。
特にロングショット。
土星の近傍を行くステーションなど米粒のようで、空間の大きさを象徴しているが、
小さいスクリーンでは多分迫力は感じられないだろう。
トムとマーフィが、ケイシー・アフレックとジェシカ・チャステインになるとは
想像してなかった。予告で散々流れていたのに。
マット・デイモンが現れたときは予想していなかったので、思わず笑った。
共同脚本のジョナサン・ノーランは監督のクリストファー・ノーランの弟。
「プレステージ」「ダークナイト」「ダークナイト/ライジング」などで
クリストファー・ノーラン監督とタッグを組んでいる。
*
SFはフィクションであり、科学的にすべて正しいものである必要はない。
高次元に住む人類を超越した「彼ら」(They)が何者なのか、
その存在をどうやって認識し、あるいは確信したのか、ワームホールとの因果関係は。
そして何より、現在の世界がなぜああなったのか、今後どうなりそうなのか、
登場人物の説明や相関についてもさらっと流している。
また、訓練や飛行時のトラブルなどは極力端折り、展開は早い。
それでも、ダイジェスト感、上滑りは全く感じず、
また逆に2時間半を超える長さを飽きさせないで見せている。
前半の無意味に思える月着陸船の模型、ポルターガイスト現象、アナログ時計なども
それぞれの理由があって、ちゃんと回収されている。
最後はどうまとめるのか気になったが、
ちょっと宗教映画っぽくなっちゃったかなって感じでした。
*
ワームホールは空間と空間をつなぐトンネルのようなものだが、
ブラックホールとホワイトホールをつないだものではない。
(それもワームホールの一種と言えなくもないが、安全に通過できない)
理論的には実在可能で、その出入り口は3次元空間では映画のように球状に見える。
ただ、終盤でクーパーが飛び込むと言うか、引き込まれるのが
本当にブラックホールなら、あっという間にばらばらにされてしまい、
生き残ることはできない。
また、外からクーパーが引き込まれるのを見たとすると、
着陸船は事象の地平線辺りでとどまっているように見え、
徐々に赤くなり、そしてついに消えてしまう。
ブラックホールは真っ黒で外からは見えないはず、と思っている方も多いかと思う。
実際には本体は見えなくても引きずり込まれる周りの物質が光を出すので、
光る形が映画の通りかどうかは別として、ブラックホールの周辺空間は見える。
また、回転するブラックホールからは、ジェットが噴出されるのでそれも見える。
思うに映画の「ガルガンチュア」は純粋なブラックホールではなく、
別種のワームホールみたいなものかもしれない。
*
博士の解こうとしていた理論、実際には解けていたとか、
ブラックホールの情報がないと完成しないとか、
どっちなんだよ、と言いたくなるところ。
恐らくは「量子重力理論」であろう。
重力を量子化した理論で一般相対論と量子論を統一するものとされており、
現時点ではまだ確立されていないようだ。
ブラックホールとの関連では、一般相対論(一般相対性理論)は、
ブラックホール内部では破綻するとされており、
その解明には量子重力理論が必要とされている。
本来はうかがい知ることのできないはずのブラックホール内部のデータが
克明にわかったとして、量子重力理論が完成出来るのかどうかはよくわからないが、
仮に理論が完成できたとして、それで重力の本質が判ったとして、
エリジウムが作れるのかどうかはこれまたよくわからない。
重力で時間が伸びる(時間の進むのが遅い=宇宙での時間が地球よりゆっくり進む
=宇宙での1時間が地上の何時間、何日、何年にもなる)のはいいとして、
6万倍も遅い(1時間が7年に相当する)のであれば、
ものすごい重力下にあることになり、到底人は生きられない。
繰り返すがSFはフィクションであり、完全に科学的に正しくある必要はない。
ただ、アメリアはあの星で元彼とうまくやっているかもしれず、
今更クーパーが行ってもどうしようもない可能性もあるし、
時間がもう大きくずれているかもしれない。
IMAXシアター、2番スクリーン。
良い席は早々と満席で、通路直前のJ列を選択。
この映画はなるべく大きいスクリーンで見るべきと思うが、幅だけで言えば、
IMAXでなくても、豊洲のオーシャンスクリーンでもよかったかもしれない。
ただ、IMAX仕様前提で撮られているとすると縦横比がどうなのかは気になる。
*
マシュー・マコノヒー、アン・ハザウェイ、マイケル・ケイン、
ジェシカ・チャステイン、ケイシー・アフレック、マット・デイモン。
*
近未来。
異常気象、病気の万延等により、農作物の枯死が続き、
元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)の営む農園も疲弊していた。
娘、マーフィ(マッケンジー・フォイ)の部屋では度々ポルターガイスト的事象が起こっていた。
ある砂嵐の日、娘の部屋に舞った砂が何かの意味を示していると考えたクーパーは、
それを経緯度の座標と考えて数値の示す場所に出かけることにした。
マーフィとともに現地を訪れたクーパーは、そこが解体したはずのNASAの研究所で、
クーパーの恩師であったブランド教授(マイケル・ケイン)と再会する。
教授は地球人移住計画を実行中であると語り、先発した宇宙船の移住可能連絡を受けて
移住先を決める飛行にクーパーを引き入れる。
メンバーは教授の娘、アメリア・ブランド(アン・ハザウェイ)、
ロミリー(デビッド・ギャシ)、ドイル(ウェス・ベントレー)。
クーパーは娘、息子トム、義父ドナルドに別れを告げ、宇宙へ向かう。
正体不明の「5次元空間に住む何者か(=they)によって」
土星の近くに出現したワームホールを使って、先発隊の惑星に向かう。
ワームホールの先にあるものは。
マーフィやトムの将来は。地球の運命は。
そして移住計画に隠された秘密とは。
*
映像は美しい。
特にロングショット。
土星の近傍を行くステーションなど米粒のようで、空間の大きさを象徴しているが、
小さいスクリーンでは多分迫力は感じられないだろう。
トムとマーフィが、ケイシー・アフレックとジェシカ・チャステインになるとは
想像してなかった。予告で散々流れていたのに。
マット・デイモンが現れたときは予想していなかったので、思わず笑った。
共同脚本のジョナサン・ノーランは監督のクリストファー・ノーランの弟。
「プレステージ」「ダークナイト」「ダークナイト/ライジング」などで
クリストファー・ノーラン監督とタッグを組んでいる。
*
SFはフィクションであり、科学的にすべて正しいものである必要はない。
高次元に住む人類を超越した「彼ら」(They)が何者なのか、
その存在をどうやって認識し、あるいは確信したのか、ワームホールとの因果関係は。
そして何より、現在の世界がなぜああなったのか、今後どうなりそうなのか、
登場人物の説明や相関についてもさらっと流している。
また、訓練や飛行時のトラブルなどは極力端折り、展開は早い。
それでも、ダイジェスト感、上滑りは全く感じず、
また逆に2時間半を超える長さを飽きさせないで見せている。
前半の無意味に思える月着陸船の模型、ポルターガイスト現象、アナログ時計なども
それぞれの理由があって、ちゃんと回収されている。
最後はどうまとめるのか気になったが、
ちょっと宗教映画っぽくなっちゃったかなって感じでした。
*
ワームホールは空間と空間をつなぐトンネルのようなものだが、
ブラックホールとホワイトホールをつないだものではない。
(それもワームホールの一種と言えなくもないが、安全に通過できない)
理論的には実在可能で、その出入り口は3次元空間では映画のように球状に見える。
ただ、終盤でクーパーが飛び込むと言うか、引き込まれるのが
本当にブラックホールなら、あっという間にばらばらにされてしまい、
生き残ることはできない。
また、外からクーパーが引き込まれるのを見たとすると、
着陸船は事象の地平線辺りでとどまっているように見え、
徐々に赤くなり、そしてついに消えてしまう。
ブラックホールは真っ黒で外からは見えないはず、と思っている方も多いかと思う。
実際には本体は見えなくても引きずり込まれる周りの物質が光を出すので、
光る形が映画の通りかどうかは別として、ブラックホールの周辺空間は見える。
また、回転するブラックホールからは、ジェットが噴出されるのでそれも見える。
思うに映画の「ガルガンチュア」は純粋なブラックホールではなく、
別種のワームホールみたいなものかもしれない。
*
博士の解こうとしていた理論、実際には解けていたとか、
ブラックホールの情報がないと完成しないとか、
どっちなんだよ、と言いたくなるところ。
恐らくは「量子重力理論」であろう。
重力を量子化した理論で一般相対論と量子論を統一するものとされており、
現時点ではまだ確立されていないようだ。
ブラックホールとの関連では、一般相対論(一般相対性理論)は、
ブラックホール内部では破綻するとされており、
その解明には量子重力理論が必要とされている。
本来はうかがい知ることのできないはずのブラックホール内部のデータが
克明にわかったとして、量子重力理論が完成出来るのかどうかはよくわからないが、
仮に理論が完成できたとして、それで重力の本質が判ったとして、
エリジウムが作れるのかどうかはこれまたよくわからない。
重力で時間が伸びる(時間の進むのが遅い=宇宙での時間が地球よりゆっくり進む
=宇宙での1時間が地上の何時間、何日、何年にもなる)のはいいとして、
6万倍も遅い(1時間が7年に相当する)のであれば、
ものすごい重力下にあることになり、到底人は生きられない。
繰り返すがSFはフィクションであり、完全に科学的に正しくある必要はない。
ただ、アメリアはあの星で元彼とうまくやっているかもしれず、
今更クーパーが行ってもどうしようもない可能性もあるし、
時間がもう大きくずれているかもしれない。
「ブラックホール内部のデータが克明にわかったとして、量子重力理論が完成出来るのかどうかはよくわからない」とありますが、クマネズミも、ブランド博士の理論で不可能とされたものが、単にブラックホールのデータが付け加われば可能となるというのはよくわからないなと思いました。
KGRさんが言うところの「量子重力理論」といったものが新しく創りだされる必要があると思います。でも、マーフがそんな独創的な理論を発見したという印象は映画からは受けませんでした。
でも、おっしゃるように、そんなことはSF映画には取るに足りないことなのでしょう。
ブランド博士の研究が完成したらどうなるのか、特にプランAと研究の成果のかかわりはどうなのか、また理論の完成とブラックホールの関係はどうなのかをもう少し観客にわかりやすい形で見せた方が良かったかもしれません。
シーモアさんとディカプリオとマットは全員似てると
15年前から私妹と言ってたんです 笑
最近みんな太って来てますますそっくり。
シーモアさんは残念です。
そりゃすごい!
私はそのころ、マーク・ウォルバーグとの見分けがついてなかったと思います。
冬眠装置から起き上がる時、特にそっくりでした。
フィリップ・シーモア・ホフマンは「ハンガーゲーム」の最終章(2015)が遺作でしょうか。