11/4の東洋経済オンラインの記事、
ウィンドウズに引導、アップルが無料攻撃 OSのアップグレードをタダにしてしまったによると、
「一般消費者向けのビジネスに限れば、マイクロソフトに対して完勝の流れにある」とある。
「アップルの敵はすでにマイクロソフトではない」とも書いてある。
この一般消費者が何を指すのかはよくわからないが、ホントにアップルの完勝なんだろうか。
仮に「一般消費者」をPCユーザーに限らず、タブレットやスマホを含めた物だとすればどうだろう。
「ビジネスインサイダー」を引用した記事(1)によれば、それらを含めたOSのうち、
Windowsの占める割合は25%に過ぎないらしい。
携帯電話に占めるスマホの出荷率は75%を超えているし、
iPhoneの人気はいまだすさまじい(ように報道されている)から、
「アップル完勝」と言われるとそんな気がしてしまう。
ただ、記事(1)によればOSのトップシェアはアップルではなくAndroidで、60%に上る。
Windowsはスマホやタブレットでは皆無に近いがトータルでは25%程度。
アップルは15%ほどに過ぎない。
スマホ普及率が6割を超えるアメリカや7割を超える韓国はいざ知らず、
日本でのスマホ普及率は2013/3で25%ほどらしい。
同時期の携帯+PHSの普及率(契約数)は総務省の統計によれば同時期に110%で、
これにスマホが含まれているとすれば、ガラケー:スマホ=85:25となり、
ガラケーはスマホの3倍以上あることになる。
ソフト開発の煩雑さもあり、儲からないガラケーから手を引こうとするメーカーの思惑で
ガラケーの新製品はどんどん減り、新機種はスマホばっかり。
買い換えればいやでもスマホになってしまうのだから、
ガラケーを買い替えないで使っている人が多いことになる。
総務省の別の統計によれば、2013/8時点のスマホ普及率は49%、
スマホを含む携帯+PHSは95%であり、ほぼ1:1となっている。
ただし、こちらは家庭普及率であり、1家庭に何台あっても「あり(=1)」とカウント、
実台数を示すものではない。
ガラケーのOSはiTRONのほか、Symbian、Linux、BREWなどで、
Android、iOSのシェアは微々たるものだ。
ガラケーのOSを母集団に入れれば各OSのシェア分布は劇的に変わる。
ただ、ガラケーのOSが何なのかを気にしている人なんていないと思うし、
それをもってシェアの議論をするのもむなしい。
いずれにせよ、スマホやタブレットを含めた全体では、
マイクロソフトは少数派であることに間違いはないが、
その代わりに市場をアップルが席巻しているというのは違う。
さて、スマホを除いてタブレット+PCに話を移そう。
冒頭引用した東洋経済の記事によれば、
「マックOSの最新バージョンへのアップグレードを無料化し、
ワープロや表計算など六つのアプリケーションソフトを無料化した」とある。
これは確かに「衝撃的だ」
しかし、その次にある
「現時点でマイクロソフトが同じこと、
つまりウィンドウズと「オフィス」を無料化すれば、収益源が壊滅してしまう」
と言うのはやや正確性に欠ける。
WindowsでもWindows8のWindows8.1へアップグレードは無料であり、
アップルだってアップグレードがタダになるだけで、新規ユーザーを無料にするとは書いてない。
更にいえば、OSを無料にするからと言ってそれが市場を席巻するとは限らない。
Linuxでもカーネルだけでなく、無料のディストリビューションがあるし、
もちろんオフィスソフトも含まれている。
一時はLinuxがビジネス市場を席巻するみたいに言われたこともあるが、
全くそうはならなかった。
同様に無料のオフィスソフトがあればみんなマイクロソフトOfficeを捨てて
そちらに乗り換えるかと言うとそうでもない。
Open Office、KINGSOFT Office、Lotus Symphonyなど
いくつもの優れた無料オフィスソフトがあるが、シェアは低い。
PC(+タブレット)のOSシェアをつかむのはかなり難しいとは思うが、
サムライファクトリーの報告によれば、2013/6時点では、
Windowsが89.9%、Macが8.8%、Linux他が1.4%
(小数点以下2位を四捨五入のため合計が100%になりません)
Macのうち3.9%はiOSのもので、MacOS Xは4.9%。
同時期のNetMarketShare.comによれば、
Windowsは91.5%、Macは7.2%となっている。
Macには、クリエイティブ・ユーザーや先進的ユーザが多いとか言っても
そのシェアは低いのが現実で「ビジネスでマイクロソフトに完勝」とは、
何を指しているのか理解しづらい。
たしかに、そのデザイン、コンセプトの先進性はウィンドウズを凌駕している。
それはとりもなおさずユーザに媚びず、ユーザが思いつかないような斬新性を提供するからで、
逆に言えば、ユーザビリティや継続性を切り捨てても良いと考えているからに他ならない。
世の中に熱心なアップルユーザーがいるのもさもありなん、てなところで。
ウィンドウズに引導、アップルが無料攻撃 OSのアップグレードをタダにしてしまったによると、
「一般消費者向けのビジネスに限れば、マイクロソフトに対して完勝の流れにある」とある。
「アップルの敵はすでにマイクロソフトではない」とも書いてある。
この一般消費者が何を指すのかはよくわからないが、ホントにアップルの完勝なんだろうか。
仮に「一般消費者」をPCユーザーに限らず、タブレットやスマホを含めた物だとすればどうだろう。
「ビジネスインサイダー」を引用した記事(1)によれば、それらを含めたOSのうち、
Windowsの占める割合は25%に過ぎないらしい。
携帯電話に占めるスマホの出荷率は75%を超えているし、
iPhoneの人気はいまだすさまじい(ように報道されている)から、
「アップル完勝」と言われるとそんな気がしてしまう。
ただ、記事(1)によればOSのトップシェアはアップルではなくAndroidで、60%に上る。
Windowsはスマホやタブレットでは皆無に近いがトータルでは25%程度。
アップルは15%ほどに過ぎない。
スマホ普及率が6割を超えるアメリカや7割を超える韓国はいざ知らず、
日本でのスマホ普及率は2013/3で25%ほどらしい。
同時期の携帯+PHSの普及率(契約数)は総務省の統計によれば同時期に110%で、
これにスマホが含まれているとすれば、ガラケー:スマホ=85:25となり、
ガラケーはスマホの3倍以上あることになる。
ソフト開発の煩雑さもあり、儲からないガラケーから手を引こうとするメーカーの思惑で
ガラケーの新製品はどんどん減り、新機種はスマホばっかり。
買い換えればいやでもスマホになってしまうのだから、
ガラケーを買い替えないで使っている人が多いことになる。
総務省の別の統計によれば、2013/8時点のスマホ普及率は49%、
スマホを含む携帯+PHSは95%であり、ほぼ1:1となっている。
ただし、こちらは家庭普及率であり、1家庭に何台あっても「あり(=1)」とカウント、
実台数を示すものではない。
ガラケーのOSはiTRONのほか、Symbian、Linux、BREWなどで、
Android、iOSのシェアは微々たるものだ。
ガラケーのOSを母集団に入れれば各OSのシェア分布は劇的に変わる。
ただ、ガラケーのOSが何なのかを気にしている人なんていないと思うし、
それをもってシェアの議論をするのもむなしい。
いずれにせよ、スマホやタブレットを含めた全体では、
マイクロソフトは少数派であることに間違いはないが、
その代わりに市場をアップルが席巻しているというのは違う。
さて、スマホを除いてタブレット+PCに話を移そう。
冒頭引用した東洋経済の記事によれば、
「マックOSの最新バージョンへのアップグレードを無料化し、
ワープロや表計算など六つのアプリケーションソフトを無料化した」とある。
これは確かに「衝撃的だ」
しかし、その次にある
「現時点でマイクロソフトが同じこと、
つまりウィンドウズと「オフィス」を無料化すれば、収益源が壊滅してしまう」
と言うのはやや正確性に欠ける。
WindowsでもWindows8のWindows8.1へアップグレードは無料であり、
アップルだってアップグレードがタダになるだけで、新規ユーザーを無料にするとは書いてない。
更にいえば、OSを無料にするからと言ってそれが市場を席巻するとは限らない。
Linuxでもカーネルだけでなく、無料のディストリビューションがあるし、
もちろんオフィスソフトも含まれている。
一時はLinuxがビジネス市場を席巻するみたいに言われたこともあるが、
全くそうはならなかった。
同様に無料のオフィスソフトがあればみんなマイクロソフトOfficeを捨てて
そちらに乗り換えるかと言うとそうでもない。
Open Office、KINGSOFT Office、Lotus Symphonyなど
いくつもの優れた無料オフィスソフトがあるが、シェアは低い。
PC(+タブレット)のOSシェアをつかむのはかなり難しいとは思うが、
サムライファクトリーの報告によれば、2013/6時点では、
Windowsが89.9%、Macが8.8%、Linux他が1.4%
(小数点以下2位を四捨五入のため合計が100%になりません)
Macのうち3.9%はiOSのもので、MacOS Xは4.9%。
同時期のNetMarketShare.comによれば、
Windowsは91.5%、Macは7.2%となっている。
Macには、クリエイティブ・ユーザーや先進的ユーザが多いとか言っても
そのシェアは低いのが現実で「ビジネスでマイクロソフトに完勝」とは、
何を指しているのか理解しづらい。
たしかに、そのデザイン、コンセプトの先進性はウィンドウズを凌駕している。
それはとりもなおさずユーザに媚びず、ユーザが思いつかないような斬新性を提供するからで、
逆に言えば、ユーザビリティや継続性を切り捨てても良いと考えているからに他ならない。
世の中に熱心なアップルユーザーがいるのもさもありなん、てなところで。
10.xと書いてある資料と、愛称(でいいのかな?)lになっている資料があって、対応が良くわかりませんで、MacOSXの内訳はよく調べてませんでした。
ただ、お教えいただいたように、アップグレード対象の範囲が広いことはよくわかりました。
記事の趣旨は「アップルの無料攻撃」がただちに「Windowsに引導」と言うのは違うんじゃないか、ということです。
無料OSは昔からあり、無料と言うだけで世の中を席巻できるかと言うとそうではないということが言いたいのです。
Macが劣るなんてことも毛頭考えておらず、良いものだから普及するかと言うと、そうではないのも事実です。
10.5までのMacでOSX Mavericks(10.9)動作条件を見てしている場合は一旦10.6にしてからのアップグレードになります。