「バタフライ・エフェクト」は、
ご承知の通り「カオス理論」の講演で比喩的に使われた言葉が一人歩きしたもの。
ブラジルで蝶のはばたきがテキサスに暴風雨をもたらすかも知れない。
ほんのごくわずかな初期値の違いが、やがてまったく違う結果をもたらす、
ことの比喩。
アストン・カッチャーが、シリアスな役柄に挑戦したタイムスリップもの。
*
今回は全あらすじを書いてあります。
知りたくない人はここから先を読まないこと。
***
出てくる主要な人物は、幼なじみの4人。
アストン・カッチャー扮するエヴァン。
その親友で太っちょのレニー(エルデン・ヘンソン)
近所の兄妹、ちびの兄はトミー(ウィリアム・リー・スコット)
妹はケイリー(エイミー・スマート)
エヴァンは7歳の頃からよく記憶をなくしていた。
記憶をなくすというよりも意識が飛んでしまい(ブラックアウト)
何をしていたかも思い出せない。
いやなことを記憶から消し去っていた?
将来の夢に人殺しの絵を描いたり、
台所で包丁を持って立っていたりしても忘れてしまっている。
そこで、精神科医の勧めで出来事を細かく日記につけるようになる。
7歳のときにはケイリーと一緒にその親のジョージに地下室でビデオを撮られる。
精神科に入院していた親父に面会に行き、首を締めて殺されそうになる。
13歳の時には、悪がきになったトミーとよその家の郵便受けにダイナマイトを仕掛ける。
トミーに自分の飼っていた犬を焼き殺される。
その後、引越しして、トミーとケイリーとは離れ離れになる。
その時々に「記憶が飛んでいる」瞬間があった。
20歳、エヴァンは成績優秀、まじめを絵に描いたような大学生。
あれからは記憶が飛んでいない。
しかし、日記を読み返しているうちに記憶が戻ってきて、確認しに街へ戻る。
引きこもりとなったレニーに会い、戻った記憶が本当だとわかり、
ケイリーに地下室のことを聞こうとすると彼女は怒り狂って立ち去り、
自殺してしまう。
エヴァンは、日記を読むと記憶の飛んだ場面にいけると判り、
ケイリーを助けるため、7歳の地下室に戻り、
ジョージにケイリーに手を出すなと告げる。
気がつくと、ケイリーと恋仲の自分になっている。
ケイリーと幸せな毎日に浸る自分。
ことは万々歳かと思ったが、トミーが少年院から戻り、エヴァンを襲う。
エヴァンはトミーを殺してしまい、刑務所行きになるが、
囚人を殺してまた過去に戻る。
エヴァンは犬殺しの時点に戻り、レニーに犬を助けるように言うが、
レニーはトミーを殺してしまう。
現在では、レニーは精神を病み、ケイリーはあばずれになっていた。
今度は郵便受けのダイナマイトを消そうとするが、
間に合わず自分が吹き飛ばされてしまう。
それに続く現在は自分は車いす、ケイリーとレニーが恋仲、
トミーはエリート学生。
悲観して自殺しようとするが、それにも失敗する有様。
また過去に戻ってダイナマイトそのものをだめにしようするが、
ケイリーが爆死。
自分も脳腫瘍で余命いくばくもない。
良かれと思って過去を変えても、どこかに不幸のしわ寄せがくる。
もう一度と思ったが、過去に戻ろうにも日記すらないといわれる。
そして、最後はついにケイリーに初めて会った時点に戻り、近寄るなと脅す。
それに続く現在は、レニーと親友で平穏な毎日だった。
もう過去には戻らないようにと日記やテープを処分する。
数年後、偶然会ったレイニーは、
エヴァンのことをまったく覚えておらず行き過ぎるのだった。
***
過去にもどれる理論的な裏づけの説明はありません。
その意味では「ある日どこかで」と似ています。
「あそこで違う選択をしていればどうなったろう」
自分には別の結果(現在)があるのでしょうが、
結局は「ゼロサム」にしかならないという筋です。
誰かが今より幸せになれば、別の誰かがその分不幸せになっている。
不幸せを取り除こうとすれば、またそのしわ寄せが別のところに。
結局、幸せも不幸も何もなかったことにしないと帳尻が合わない。
ラストは「切ない」という感想が多いようですが、
無事でよかったなって感じですね。
ご承知の通り「カオス理論」の講演で比喩的に使われた言葉が一人歩きしたもの。
ブラジルで蝶のはばたきがテキサスに暴風雨をもたらすかも知れない。
ほんのごくわずかな初期値の違いが、やがてまったく違う結果をもたらす、
ことの比喩。
アストン・カッチャーが、シリアスな役柄に挑戦したタイムスリップもの。
*
今回は全あらすじを書いてあります。
知りたくない人はここから先を読まないこと。
***
出てくる主要な人物は、幼なじみの4人。
アストン・カッチャー扮するエヴァン。
その親友で太っちょのレニー(エルデン・ヘンソン)
近所の兄妹、ちびの兄はトミー(ウィリアム・リー・スコット)
妹はケイリー(エイミー・スマート)
エヴァンは7歳の頃からよく記憶をなくしていた。
記憶をなくすというよりも意識が飛んでしまい(ブラックアウト)
何をしていたかも思い出せない。
いやなことを記憶から消し去っていた?
将来の夢に人殺しの絵を描いたり、
台所で包丁を持って立っていたりしても忘れてしまっている。
そこで、精神科医の勧めで出来事を細かく日記につけるようになる。
7歳のときにはケイリーと一緒にその親のジョージに地下室でビデオを撮られる。
精神科に入院していた親父に面会に行き、首を締めて殺されそうになる。
13歳の時には、悪がきになったトミーとよその家の郵便受けにダイナマイトを仕掛ける。
トミーに自分の飼っていた犬を焼き殺される。
その後、引越しして、トミーとケイリーとは離れ離れになる。
その時々に「記憶が飛んでいる」瞬間があった。
20歳、エヴァンは成績優秀、まじめを絵に描いたような大学生。
あれからは記憶が飛んでいない。
しかし、日記を読み返しているうちに記憶が戻ってきて、確認しに街へ戻る。
引きこもりとなったレニーに会い、戻った記憶が本当だとわかり、
ケイリーに地下室のことを聞こうとすると彼女は怒り狂って立ち去り、
自殺してしまう。
エヴァンは、日記を読むと記憶の飛んだ場面にいけると判り、
ケイリーを助けるため、7歳の地下室に戻り、
ジョージにケイリーに手を出すなと告げる。
気がつくと、ケイリーと恋仲の自分になっている。
ケイリーと幸せな毎日に浸る自分。
ことは万々歳かと思ったが、トミーが少年院から戻り、エヴァンを襲う。
エヴァンはトミーを殺してしまい、刑務所行きになるが、
囚人を殺してまた過去に戻る。
エヴァンは犬殺しの時点に戻り、レニーに犬を助けるように言うが、
レニーはトミーを殺してしまう。
現在では、レニーは精神を病み、ケイリーはあばずれになっていた。
今度は郵便受けのダイナマイトを消そうとするが、
間に合わず自分が吹き飛ばされてしまう。
それに続く現在は自分は車いす、ケイリーとレニーが恋仲、
トミーはエリート学生。
悲観して自殺しようとするが、それにも失敗する有様。
また過去に戻ってダイナマイトそのものをだめにしようするが、
ケイリーが爆死。
自分も脳腫瘍で余命いくばくもない。
良かれと思って過去を変えても、どこかに不幸のしわ寄せがくる。
もう一度と思ったが、過去に戻ろうにも日記すらないといわれる。
そして、最後はついにケイリーに初めて会った時点に戻り、近寄るなと脅す。
それに続く現在は、レニーと親友で平穏な毎日だった。
もう過去には戻らないようにと日記やテープを処分する。
数年後、偶然会ったレイニーは、
エヴァンのことをまったく覚えておらず行き過ぎるのだった。
***
過去にもどれる理論的な裏づけの説明はありません。
その意味では「ある日どこかで」と似ています。
「あそこで違う選択をしていればどうなったろう」
自分には別の結果(現在)があるのでしょうが、
結局は「ゼロサム」にしかならないという筋です。
誰かが今より幸せになれば、別の誰かがその分不幸せになっている。
不幸せを取り除こうとすれば、またそのしわ寄せが別のところに。
結局、幸せも不幸も何もなかったことにしないと帳尻が合わない。
ラストは「切ない」という感想が多いようですが、
無事でよかったなって感じですね。
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