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アゲハ2匹とも羽化失敗

2021-06-08 20:22:43 | 昆虫/虫・その小動物
朝、7:45頃の段階で蛹から羽の色が透けて見えている。
もういつ羽化してもおかしくない状態。

トップ写真は外から撮ったので室内からは左右が逆になるが、右側の枝に取り付いた方が先に羽化すると予想。

しかし、およそ20分後、トップ写真でいえば左側、室内から見たときの右側の蛹が先に羽化。


羽化するとまずは羽を伸ばすことが最優先。
翅(はね)に見られる筋、翅脈は空洞になっていて羽化時に体液を流し込むことによって翅が伸展する仕組み。
しかし、羽化直後は翅全体が柔らかいが、外気に触れることによって乾燥して固化してしまう。
したがって翅が固まってしまう前に十分伸展させられないとしわくちゃのまま固まってしまい飛べなくなる。

そこでまずは羽を伸ばすことに注力すべきだが、蛹の殻から抜け出るのに手間取ったり、抜け出たものの
うまくつかまれずに落下し体勢を整えるのに手間取ったり、抜け出た場所が狭くて翅が延ばせなかったり
様々な理由で時間がかかって翅が伸び切らないままになってしまうことはそれほど珍しくはない。

今回、まだ翅がしわくちゃの成虫を見ていると、居心地が悪いのか上に行きたがってはずり落ち、
横に回ってはまた戻ってきたりして翅を伸ばすより移動ばかりしていた。


放っておくかだいぶ悩んだが、虫かごのふたを開けて救出しカーテンにつけておいた。


羽を伸ばし切れていれば、しばらくはそのままで翅が固まるまでじっとしているのだが、カーテンを登り
羽を伸ばそうとしているのかいないのか、いずれにしても時すでに遅し、羽根は伸び切らないまま固化。
飛べないチョウになってしまった。

クロアゲハでは砂糖水をやって生かした実績があるので、同じように砂糖水をティッシュペーパーにつけて
やってはみたが飲まないし、全体に元気が無い。
体液を翅脈に押し出せなかったせいでバランスが崩れたのかもしれない。
しばらく様子を見ていたが、ついには死んでしまった。

もう一つの蛹はいつまで経っても羽化しない。
かみさんが蛹に切れ目が入っている、というので確認したらなんとなく一部空っぽのようだ。


切れ目があるようにも見えるので取り出して明るいところで確認。
確かに切れ目がある。




正常だとこの切れ目部分を押して広げ、そこから体を外に出すのだが、外に出ないまま死んだか
寄生者に食われてしまったか。
いずれにしても羽化に失敗したことは確か。
結局2匹とも羽化させられなかった。残念だ。

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