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「おせち遅配」に思う

2011-01-05 20:07:29 | Weblog
おせち200人に届かず 料理にいたみも? グルーポン(朝日新聞) - goo ニュース

情報バラエティ番組の格好の餌食となった今回のおせち騒動。

TVで取り上げられたのは、遅配よりもその中身のひどさだが、
私の知る限り、そもそもなぜこんなことが起こったのか、
グルーポンに責任の一端はないのか、などに言及したものはなかった。

この件に関して、「そら見たことか」的な事を書いている人もいる。

曰く、
>「安くて良い」は理論上あり得ず、「訳あって安くしている」のが普通
いや、それは確かにそうだが、その訳が何なのかが肝要で、
>この値段でこれはおかしい、安すぎる、何か売ってる人・作ってる人・薦めてる人が怪しい
>そもそも定価がインチキくさい
と決めつけるのは早計に過ぎる。

最近話題になったどこかのスカスカのカニのように、
そもそも最初からインチキ品を売ろうとしていたのなら、
グルーポン自体も被害者ではあるが、モール内にインチキ業者を入れた責任はあるし、
今後グルーポン自体がインチキ業者に騙されないよう、いろいろ考えて頂く必要がある。

聞くところによれば、当初100セットで打ち切りのはずが、
500セット受けてしまったらしいから、たとえ良い品を作ろうとしていたとしても
材料も人手も足りないだろうし、納期に間に合わないのは自明だ。

受けた以上、作らねば、届けねばと言う意気込みは判らないでもないが、
だからと言って、材料も人手も足りないのに、無理無理500セット作るような
でたらめな商品を販売してもいいということにはならない。

でたらめなものを売って、消費者を裏切り、信用は地に落ちたわけで、
取り返しのつかないことになってしまった。

基本的にはお店が悪いわけで、グルーポン自体が悪いわけではない、と言いたいところだが、
こういう共同購入的なシステムでは、最少/最大の受注数を設定しているはずで、
グルーポンの受注がネットだけだとすれば、100で打ち切りになっているべきであり、
もしそうなっていないとすればシステム的な問題と言えるかもしれない。

また、商品の性格上、上限値を超えて受注しない/出来ない仕組みを考えておく必要があり、
その点でもグルーポンに全く責任がないとは言い切れないのではないか。

お店がグルーポンに自分の能力を超えて申告していたり、グルーポンのシステム以外に
電話やFAXやメールやHPで直接受注を受けていたとすれば別ですが。

なぜ100で打ち切らなかったか、打ちきれなかったのか、なぜ受けてしまったのか、
メディアにはそのへんを突っ込んでほしかった。

ここでは、上限100のところ500受けたことが原因として書いているけど、
その数字の正確性も含めてなぜこうなってのかを調べてほしかったというのが素直な気持ち。
社長が辞めればそれでいいでしょ、というものではない。


遅配と言う点では、ぐるなびでも大量の遅配が起こっている。

おせち1000件が遅配 楽天・ぐるなびで販売(朝日新聞) - goo ニュース

こちらは原因がよく分からない。

何故そういうことが起こったのかが分からないと、何が悪いのか、
我々としては何に注意すればいいのか判断がつかない。

どっかの誰かのように、もともとああいうものはインチキなんだよと切り捨てるか、
たまたま運が悪かったと対岸の火事と見るかしかなく、何の教訓にもならない。
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2 コメント

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Unknown (ともろ)
2011-01-06 10:28:19
ネットで安く豪華なモノを買うのはいいけれど、
こういう事態もあるんだよっていう、いい教訓になったのでは。
返信する
ネットは玉石混交 (KGR)
2011-01-06 13:10:31
玉石混交は現実の世界でも同じですが、ネットの場合はショップの雰囲気や店周辺の様子での判断ができない。

勢いモールやサイトの信用度で判断してしまいますから、そこにいい加減なお店が出店していればひどい目に遭うこともあるといえます。

ただ、引用した「曰く」以下の記事を書いた人は、そもそもグルーポンの安売り自体が怪しい、引っかかるのはリテラシーがないから、と決めつけていて、ちょっと違うだろと思いました。

TVも、ネットは怖い的な論調でした。

しかしながら、やっぱりリテラシーは必要で、お節料理のようなタイミングにシビアな一発ものを、一見の店で買うのはどうなのかなとも思いました。
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