車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

『石工・ 川六』 姫路神社 in 鳥取市気高町

2017年05月04日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・鳥取県

鳥取市気高町八束水に鎮座される「姫路(ひめじ)神社」。御祭神は『素盞雄尊・大日霎尊・稲田姫尊・事代主尊・保食神』。「文政八年(1825)乙酉五月上旬」刻の鳥居。

神社明細帳より「勧請年月詳かならずと言えども宝亀二年(771)と古書に記載あり」と記せり、往古より姫路、船磯の氏神にして三所牛頭天王と称した。寛永十年(1633)旧藩主より信仰暑く社領外高一石八升寄進せらる。明治元年境内に御鎮座の「稲生大明神」を合祀し、姫路神社と改称、同五年村社に列格、翌六年七月本殿を再建。大正九年七月神饌幣帛料供進神社に列せられる。昭和32年12月、百手神事が県無形民族文化財に指定。」

緑が美しい境内 敷石で作られた参道。

明治6年再建:流造りの御本殿

艶やかな社殿彫刻の数々

本殿木鼻の獅子

「大瓶束(たいへいづか)」を包むのは雲流

昭和61年4月に全面改築された拝殿。その左右より神域を守護されるのは大小二対の狛犬さん。

「嘉永貳年(1849)酉二月日」「石工川六」の刻。最初は胸の前に大きな賽銭箱が括り付けられていたのですが、ちょうど出てこられた宮司さんにお伺いし、外す許可を頂きました(感謝)。

仔狛を連れる阿形さん、優しげな顔で見守る吽形さん。

三角の口元が河童みたい・・と言ったら、ご亭主殿から「失礼な!」と抗議(笑) その後「言われてみれば・・・」って (ー"ー;)

阿吽ともに穏やかで優しい顔立ち。横で顔を覗かせる仔狛のいっちょ前の姿勢も良い!!

精一杯お尻を高く上げてますが、体は親狛さんにぴったりと張り付いています(笑)

好例の仔狛の頭付き後ろ姿・・・見てると何故か・・ソフトクリームが食べたい(笑)

そして・・拝殿近くより神域を守護される狛犬さん一対、「嘉永元年(1848)申六月日」の刻。

もう何だろう、この可愛らしさ。でもって何だろうこの多彩さ。一人の石工が生み出した狛犬さんなのに、まるで別の人格が宿ったみたいに多彩な表情を生み出している。

拝殿前拝所の「扇形拝み石」

本殿の後方に大切に置かれていた、出雲構えの先代さん一体。

県無形民族文化財指定の「百手の神事」を説明して下さる宮司さん。「光仁天皇の御代の宝亀二年(771)、諸国に疫病が大流行した時、疫神を鎮める為に始められたと伝えられる神事。その昔、二本を一手として百手二百本を放ったと伝えられ、これが「百手の神事」の語源であると考えられている。
宮司は二夜三日の間社殿で潔斎して、家族とは別のなま火を使わない料理を食べ、神の権化となって「百手の神事」にのぞみ、行列三順目に荒ゴモに垂れ下がる「的」に向かって十二本の矢を放つ。」残しておきたい ふるさと気高の宝より

参拝日:2012年4月18日

 

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