吉備津神社の大鳥居は、慶安元年(1648)造営の明神鳥居。額には「吉備津一宮」と記されており、福山市指定文化財に指定されています。
本殿前の二対の狛犬さんは~其の一で既に紹介しましたが、本殿前左右に建てられている「六角燈籠」も福山市指定文化財に指定されています。左右それぞれに三基ある中の一番内に建立されているもので、水野勝成が本殿再興を記念して設置したものです。
本殿唐破風の上で巨体をくねらせる龍。寺社彫刻の龍と言えばもうテッパンものと言っても過言で無いのですが、それにしてもこの龍の躍動感は、見上げるものを圧倒させます。
開放的な拝殿は絵馬殿も兼ねている様で、内部には鏝絵の龍をはじめ、素晴らしい絵馬が奉納されています。この絵馬は「吉備津彦命と温羅」の戦いの場面でしょうか?
画像が鮮明で無いので申し訳ないのですが、こちらには十二支それぞれが精緻な鑿使いで彫刻されています。
数多くの摂末社を擁する吉備津神社、生憎と時間的な制約もあり、参拝できたのはごく数社に留まりました。こちらは菅原道真公をご祭神とする「境内社:吉備津天満宮」。
本殿前のイチョウの下に鎮座される「末社:公孫樹乳房神」。御祭神は『乳房神』。
子授かり・安産・子育ての御神徳があり、絵馬には本殿と桃から生まれた桃太郎が描かれています。
こちらは御神木の銀杏の巨樹。樹高20m、幹周6.1mで、広島県下第7位の大きさと言われています。また画像には残し損ねましたが拝殿そばにある「梛(なぎ)」の木も県下最大だそうです。
同じく社殿の画像が皆無と言う「櫻山神社」。 祭神は『櫻山茲俊命ほか23柱』。その神域を守護されるのは尾道型玉抱き狛犬さん一対。
鳥居を出て県道を越えた先に広がる御池 。水面に影を落とす石造り神橋の美しさにしばし見惚れて。
撮影日:2015年4月29日
明日からは再び岡山県に戻って、神社仏閣・マンホールその他諸々を訪ねます。