車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

七日宿:安藤家(旧本陣) in 宮城県七日宿町

2025年02月11日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・宮城県

慶長8年(1603)頃に設置された「滑津宿」に唯一残る「安藤家(旧本陣)」

「藩政時代、奥羽地方十三大名の参勤交代の要路、御城米の運搬路、出羽三山(山形県鶴岡市)詣りの旅人で賑いをみせた山中七ヶ宿街道の中で、二百八十年の年月を経て残る唯一の建造物です。安藤家は、天保期(1829~1848)以後に、本陣をつとめ諸大名、幕府及び藩役人が宿泊・休息し、また、当時の肝入検断・問屋も兼ねた家柄です。昭和58年に修理を行いましたが、原型造作は以前の姿のままであり、街道に面して平入り、寄棟、茅葺の宿泊専用の1棟があり、この奥にこれと直角に萱葺の住居棟が接続しています。平入りの部分の正面は千鳥破風式の棟飾りをもった玄関が設けられ、内部は田の字型4間取りの座敷などが残されており、屋根軒上に置かれた「くらけ」は、この辺の特徴で、歴史的風格を漂わせ大変に貴重な建造物です。七ヶ宿町教育委員会」

屋根軒上に置かれた「くらけ」

どの位置から見ても美しい佇まい。

安藤家に並ぶ白漆喰の「お

立ち上がり部分の造作の美しさに思わずウットリ😊

安藤家と向かい合わせに建つ漆喰屋号を掲げた茅葺屋根の建物は「蕎麦の吉野家」。入り口前の道標には「奥州山中七ケ宿街道 滑津宿吉野家」。左面に「もがみ街道出羽領樽下宿へ 五里二十四丁」、右面に「江戸へ 八十三里三十三丁・伊達郡桑折宿へ 六里三十二丁」

福島県に引き返すための素通り予定であった七ヶ宿町でしたが、思いがけなく美しい景色に出会えて気分は最高。自由に動く事が出来る車中泊の旅ならではの醍醐味です。

訪問日:2015年6月22日

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阿嘯山(あしょうざん):関泉寺(かんせんじ) in 宮城県七ヶ宿町

2025年02月10日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・宮城県

七ヶ宿町大杉に境内を構える僧堂宗寺院「阿嘯山(あしょうざん):関泉寺(かんせんじ)」『阿弥陀如来』を本尊とします。

関集落の七ヶ宿町役場東隣、中世山城の八幡館跡の北麓にあり、寛永三年(1626)の開山と伝えられます。

境内観音堂には応永年間(1394~1428)の作とされる、高さ2,64mの一木造の観音像が安置されます。

「関のピンピンころり地蔵尊」。約九十年前に当寺の先住(宗芳大和尚)が檀家様から御寄進頂いた可愛らしい地蔵様です。信仰心の篤かった檀家様は亡くなられる前日まで働いており、ピンピンころりの精神を見事に実践いたしました。

との事で、お互いにそうでありますようにと願いを籠めて・・・ご住職様が写して下さった記念の一枚です。

地蔵堂の前に奉納されていた「赤玉石」。上杉謙信が戦に臨む際に必ずこの石に触れていたと伝えられ、表面を撫でると気力がみなぎり若々しく元気になると云われています。

車泊の為に偶然お見掛けして立ち寄らせて頂いた「関泉寺」。御縁を頂いた事に深く感謝いたします。

参拝日:2015年6月22日

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高倉神社 in 福島県下郷町

2025年01月30日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・宮城県

下郷町大内山本に鎮座される「高倉神社」。御祭神は後白河天皇・第三皇子『高倉宮似仁王(たかくらのみやもちひとおう)』。大内宿を含む近隣七郷の総鎮守とされます。

「治承四年(1180)5月、平家追討のため源頼政と共に挙兵した高倉宮以仁王は、宇治川の戦いに敗れ、奈良へ敗走途中流れ矢に当り薨ぜられています。しかし大内集落には、以仁王は無事都を脱出して大内に辿りつき、数日間滞在したあと再び越後国を目指して旅立って行ったという伝説が残っています。 当時山本村と呼ばれていた大内集落は、宮中の大内裏にちなんで宮が「大内」と名付けられたと伝えられ、「春は花 秋は紅葉の錦山 東の都 大内の里」という一首も残されています。王子を高倉大明神として観請、明治3年(1870)5月18日、高倉神社と改め、村の鎮守として祀られています。」大内宿観光協会より

二の鳥居

注連縄が掛けられた「御神池」。柄杓が置かれているのを見ると、手水として用いられているのかもしれません。

三の鳥居と拝殿。根性無しの二人は、石段下からの拝礼🙏🙏

境内から見る二の鳥居、神域でもある参道は一面が緑の匂い。吸い込む息も、清々しく洗われていきます。

宿場を歩いていてふと目に留まる浅葱の袴姿の神職さん・・もしかしてお祭りに行き当たった??!!旅の途中ではそんな幸運にまれに出くわすことが有り、私たちはそれを「呼んでいただいた」と言っているのですが・・

高倉神社の社務所を見かけてお声を掛けさせて頂いた所、昨日、祭りが挙行されたとの事。今日はお役を果たされた方々の慰労と、その後の片づけの為に集まっておられたご様子。 

祭りに行き会えたのではなく、祭りの後・・・・・・・ショックを押し隠し神職の方のお姿が有ったので御朱印をお願いしました。待っている間に思いもかけないお接待を頂き、今度は感動でウルウル😭

後で調べた所、以前は、高倉宮を敬い5月に祭礼を行っていましたが、田植えの時期と重なる事から、一年の半分である「半夏生」に祭りが移され、現在の「半夏祭り」となりました。この辺りでは雪が多いため田植えの時期が遅く、「半夏祭り」までには田植えを済ませる様になったそうです。

私たちが大内宿を訪れたのは祭りの翌日・・・😭 知っていれば日程を調整したのにと、自分の調査不足を嘆いても、時は巻き戻せません。色とりどりの幡や幟も無事にお役を務めあげて、今は収納されるのを待つだけ。大内宿唯一のマンホールもこの時ばかりは慰めにならない(マンホール君、ゴメン)😭

それでも・・そのお陰で、関係者の方が集う社務所に行き着き、昨日であれば到底お願いできなかった御朱印を頂く事が出来ました。わざわざ大宮司様にお電話で書式を御尋ねになられ、お書き頂いた御朱印の美しさ。大内宿の美しさと共に今も心に大切に残っています🙏🙏。

参拝日:2015年7月3日

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湯野上温泉駅 in 福島県下郷町

2025年01月28日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・宮城県

深い山並みを背景に穏やかな姿を見せる茅葺屋根の建物は、下郷町湯野上大島乙にある会津鉄道:会津線の「湯野上温泉駅」

まるで昔々のお伽噺の世界から抜け出したような茅葺の駅舎。こんな風景がまるで当たり前のように見られるなんて、正直チョット羨ましい😄

駅舎内は、これまた旅情を誘うには十分すぎるシュチエーション。何を見つけたのか屋根の方を見上げる御亭主殿。後で見返した画像は、まるで古い絵ハガキのようなワンシーンになっていました。

待合室には囲炉裏が有って、ちょっと乾いた喉を潤せる茶器が用意され、小説や雑誌などが綺麗に並べられていて・・・

キオスクの本では無く、有志の方々が寄贈されたと思われる本。電車の到着を待つ間、囲炉裏端に座って、自由に手に取って読むことが出来ます。

居心地が良すぎる駅舎からホームに出れば、ほんのりと湯気の香り。

5つの源泉が存在する「湯野上温泉」を擁する駅と言う事で「足湯」の設備が併設されているという、何という至れり尽くせり。季節が良ければ向かいのホームは満開の桜並木ですが、流石にそこまでの贅沢は言いません😅

お湯に足を浸していた御亭主殿・・あまりの気持ち良さに思わず寝転んでしまいました😓 もちろん、外の方の失礼にならないように、即、叩き起こして差し上げました。と言っても私たち以外は誰もいない貸し切り状態😄。

この後、本日メインの「大内宿」宿場歩きが待っています。ポカポカの温泉に名残をしむ気持ちはとっても良く分かりますが、そろそろ愛車に戻りましょうか。

訪問日:2015年7月3日

コメント (4)
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