車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

ご当地マンホール in 石川県旧寺井町(能美市)

2018年01月31日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・石川県

旧能美郡寺井町(てらいまち)は石川県の南部に位置し、色絵の磁器「九谷焼」や、秋常山古墳群で知られた町です。古墳群の中で石川県下で初めて発見された全長100m級の1号墳は、北陸最大規模の前方後円墳として有名で「能美古墳群」として国史跡に指定されました。「町の木:椎の木」「町の花:ツツジ」を制定。 

旧キャッチフレーズは「水と緑と文化の町をめざして」

明治22年(1889)、町村制の施行により能美郡湯野村・長野村・寺井村・粟生村・久常村・吉田村が発足。

1907年、湯野村、長野村、寺井村が合併、能美郡寺井野村が発足。

1926年、寺井野村が町制を施行。能美郡寺井野町が発足。

1956年、寺井野町、粟生村、吉田村、久常村の一部が合併、能美郡寺井町が発足。

2005年、能美郡根上町・辰口町と合併、能美市となりました。

マンホールには町章を中心に、「町の花:つつじ」と伝統工芸品の「九谷焼」、周囲に「紗綾形文」がデザインされています。

白九谷の獅子と招き猫

昭和31年10月1日に制定された町章は「「テライ」を組合せて図案化したものです。」

仕切弁

消火栓

量水器

「九谷の里・九谷陶芸村」は「360年の歴史を誇る九谷焼のあらゆる情報が集結する村」をコンセプトに、業界唯一の九谷焼のショッピングモールとして開村しました。 お買い物は勿論、本格的な陶芸教室の開講や、また手軽な作陶体験が出来る事で人気の場所です。生憎と私達が訪れた時はすでに暮れ始めの時刻、どの店もぼんやりとした明かりの中。

なんだか今ひとつよく分らなかった(笑)、九谷焼で作られた巨大な「陶壁ビッグモニュメント」 高さ12.9mの塔のようなものは、銅釜をモチーフとしているそうですが・・正直???(笑)

陶芸村のメイン通りに作られた巨大な輪っか、ぶら下がっているのは色とりどりのビニール傘です。 視覚的なモニュメントなのでしょうが、これも綺麗とは思いましたが何故傘なのか意味は不明(^^;)

能美市九谷焼資料館のマスコットキャラクター『くーちゃん』。九谷焼の壷をモチーフに誕生しました。いかにもなスタイルで気に入ってます(笑)

撮影日:2011年10月12日&2015年10月19日

 

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ご当地マンホール in 石川県旧辰口町(能美市)

2018年01月30日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・石川県

旧能美郡辰口町(たつのくちまち)は石川県の南に位置した町です。『泉鏡花』の小説に登場する「辰口温泉」の所在地として知られ、温泉街中心地には、「辰口温泉開湯千四百年記念碑」と共に「泉鏡花文学碑」が建立されています。「町の木:赤松」「町の花:野花菖蒲」を制定。

旧キャッチフレーズは「緑と水と太陽の町たつのくち」

明治22年(1889)、町村制の施行により能美郡山上村・国府村・久常村が発足。

1956年、山上村、国府村の一部、久常村の一部が合併、能美郡辰口町が発足。

2005年2月1日、能美郡根上町、寺井町と合併、能美市となりました。

マンホールには、「町の花:野花しょうぶ」と、周囲に「町の木:赤松」が描かれています。

昭和31年1月20日制定の町章は「頭文字である「タ」を、円形に図案化したもの。」。

二種類の蔵の鏝絵は、たまたま通りかかった辰口地区内で見かけたもの。火防と子孫繁栄を象徴する「波と兎」

家紋の上でとぐろを巻く蛇

撮影日:2011年10月12日&2015年10月20日

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義経記ゆかりの町 in 石川県能美市根上

2018年01月29日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

兄:頼朝に対立し朝敵とされた『源義経』。難関であった「安宅関」も、弁慶の咄嗟の機転と、関守:富樫の温情によって無事通り抜けることが出来ました。そうして現在の能美市道林町まで来たとき、弁慶は己が主である義経にした仕打ちを涙で詫びるのです。
「いかに関を抜けるためとは言え、命よりも大事な主を打ち据えた事、到底許されざり・・・」
それに対し義経は、「そなたの機転で助けられた」とその忠誠心を厚くねぎららいます。

弁慶が謝罪をしたとされる道林寺跡には、その時の様子を写した銅像が建立されています。 実際にこの一連の出来事があったのは、現在の富山県高岡市の「如意の渡し」と云われています。 が、場所が何処であれ、敗者に思いを寄せる判官贔屓の日本人らしい、美しい主従の姿。

「時は文治三年二月十日のこと、義経は安宅の関所を、弁慶と富樫との勧進帳の問答により、無事通過する事が出来た。そのあと当道林寺で弁慶は「主を金剛杖で打った罪」を心から謝罪した。義経は「機智の働きは天の加護」とその忠誠を心厚くねぎらった。ここがその伝承の地である」碑文より

銅像の近くに自然石の句碑。

【 主従の あつき涙や 春しぐれ(作者不詳)】

【「源平盛衰記」によると、寿永2年(1183)、源氏方についた加賀国住人『井家次郎範方』一党17騎が『平維盛』軍と戦い、11度の戦闘を仕掛けた後、根上の松まで追い詰められて壮絶な討ち死にをしたとされます。 安宅関を抜けた義経たち一行はこの地を訪れ、戦死者の冥福を祈ったのちに岩根宮へと向かったということです。】現地案内板より

「源平古戦場跡」には、根上町の町名の由来ともなった推定樹齢110年の黒松があります。 樹高14メートル、根が地面より60センチほど隆起した様子は、まさに根上りの名の通り。駐車場が見当たらなかった為、ここに立っているのは私1人・・この感動を分かち合える人のいない事がとても残念。

一人で来ると、どうしても待っている人が気になってゆっくり出来ないのが辛いところ。さぁ、急いで下りなければ・・と言いつつ、碑文らしきものを見つけたので画像に・・何々?

「浜清水 末期の水  山を背にした根上りの地区では生水のよく出るところが三か所あり、その一つの新記家では溝を掘って池に溜めていた。水量も豊富だった昔(大正の頃)は、この水で水車を回し、米かち用として利用していた。この新記家の水は、「末期の水」として近在に知られ、一升ビンを持ってもらいに来る人も多くいた。」

更に義経主従とは関係の無い内容ですが、弁慶謝罪の地にあったのでこれも紹介(笑)「無形民俗芸能・獅子舞ドットコセー節」 道林町に伝承されている「大きやり(鯛網大漁音頭)」で、明治時代釜屋村の漁師たちが大漁の際、日本中の船の神様に感謝を込めて唄ったと伝えられている。地元で唄われてきた「大きやり」の節に合わせて、全国六十余州の船霊様を順次唄ったものである。

松が生い茂る道林寺跡・・落ちのびてゆく義経主従にとってこの景色はどのように映ったのだろうか・・

訪問日:2015年10月21日

 

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ご当地マンホール in 石川県旧根上町(能美市)

2018年01月28日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・石川県

旧能美郡根上町(ねあがりまち)は石川県南部の日本海に面した町です。元メジャーリーグ選手『松井秀喜』や、第85代・第86代内閣総理大臣『森喜朗』の出身地として知られています。町名は「義経記」に登場する、根部が地上に露出した「根上の松」由来。「町の木:黒松」「町の花:ハマナス」を制定。

旧キャッチフレーズは「太陽のこぼれている町・ねあがり」

旧根上町庁舎前で見つけた「男子20km競歩 世界新記録樹立スタート&ゴール地点の碑」

旧根上町域で見かけた煙突・・みたいな?、大きな塔・・みたいな??。大きく「旬です。ねあがり」の文字。いや、ねあがりに旬はいらん!と思わず突っ込む私(-_-;)

明治22年(1889)、町村制の施行により能美郡福江村・江ノ島村・釜屋村・吉田村が発足。

1907年、福江村、江ノ島村、釜屋村が合併、能美郡根上村が発足。

1934年、根上村が町制を施行、能美郡根上町が発足。

1956年、根上町が、能美郡吉田村赤井、西任田、吉原地区を編入。

2005年、能美郡寺井町・辰口町と合併、能美市となりました。

マンホールには、町名の由来となった「根上松」と町章がデザインされています。

「下水道」の文字は初見

「根上松」

昭和31年10月1日制定の町章は「頭文字である「ネ」を図案化したものです。」

根上町といえば「根上松」と「松井秀樹」が有名ですが、実は隕石が落下した事でも知られています。1995年2月18日・23時55分頃、根上町の一般民家の敷地に隕石が落下し、普通乗用車を直撃。 隕石による物的被害というのは国内で唯一で、この時の隕石のレプリカと直撃された乗用車は、「能美市子ども宇宙科学室」に展示されているそうです。

撮影日:2011年10月12日&2015年10月20日

 

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ご当地マンホール in 石川県能美市

2018年01月27日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・石川県

能美市(のみし)は石川県の南部、加賀平野のほぼ中央に位置します。手取川と梯川に挟まれた扇状地と、日本海に面した美しい海岸線があり、南側には白山山系に連なるなだらかな能美丘陵を擁する自然豊かな町です。2005年2月1日に、能美郡根上町・寺井町・辰口町が新設合併して発足しました。

キャッチフレーズは、「海山川の恵みと人が輝く やすらぎのまちづくり」「~歴史・文化・自然・産業の調和した快適居住都市~」

マンホールは旧寺井町のものですが、中央の知章と自治体名が能美市に変わっています。

2005年2月1日制定の市章は【「の」を正円、正三角形の幾何学的模様によってバランスよく配置し、近代性、合理性などを兼ね備えるとともに、丸みをつけることでやさしくて素朴なイメージを表したデザインです。】HPより

加賀丸いもの妖精『のみまるくん』。特技は加賀丸いもの栽培と、へらを使って頭に何でも載せられることです。毎日、能美市のお好み焼き「のみまる」のPR活動に励んでいます。

撮影日:2011年10月12日&2015年10月21日

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能美市和佐谷町、白山麓地域の玄関口、手取川沿いに位置する「道の駅:しらやまさん」。2011年の訪問の時にはこんな看板でしたが・・

4年後の訪問では2011年9月に「白山手取川ジオパーク」に認定された事をうけて、模様替えしていました。

2015年の車泊旅では、こちらで食事&車泊地として利用させて頂きました。
車で旅をするものにとって、このような道の駅は本当にありがたく大切な場所です。

改めて、その折は有難うございました

 

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能登比咩(のとひめ)神社 in 石川県中能登町鹿西

2018年01月22日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

中能登町能登部下に鎮座される「能登比咩(のとひめ)神社」。御祭神は『能登比咩神(のとひめのかみ)・沼名木入比賣命(ぬなきいりびめのみこと)』。合祀『天照大神、虚空津比賣命(そらつひめのみこと)、猿田彦大神、建御名方神、倉稻魂命、菅原道眞、素戔嗚尊、日本武尊、少名彦命』。

【(能登比咩神)太古大己貴命、少彦名命と共に天下を経営し越の八国を平け給う時此の地に至り国津神を求め給う、爰に機織乙女あり、命機殿に来たり御飯を語り給いければ乙女は稗粥と、どぶろくを進む、命甚く愛で生して永く吾苗裔と爲さむと宜り給う。此の乙女名を能登比咩神と稱へ奉る機棹を海中に投げ給いしに島が出来この島名は能登比咩織島又名は機貝島と云う。羽咋郡富来沖にあり。(沼名木入比賣命)人皇十代崇神天皇の皇女、沼名木入比賣命は皇兄大入杵令に隨いて当国の下向し此郷に駐り給う産土神能登比咩神の遺業を興し郷里の婦女に機織子業を教へ給う。 命此地に薨去し給いければ、里人御尊骸を後丘に葬り、神霊を祭祀し奉る。能登麻織物の御祀神と稱え奉り御神徳を仰ぎ奉る。】

拝殿に至る参道、色づき始めた木の下より神域を守護されるのは、昭和4年生まれの岡崎型狛犬さん一対と、ブロンズ製の神牛さん。

妻入りの拝殿

向拝彫刻は、波間に遊ぶ阿吽の玄武。

拝殿前左右より神域を守護されるのは、昭和2年(1927)3月吉日建立の狛犬さん一対。吽形さんには小さな角、高らかに笑う阿形さんは鞠に手を置いています。

奉納神馬、腹掛けには水が湧き出る井戸を表す「井桁」の御神紋。

社殿左手に鎮座される「境内社:子安神社」。安産・子育ての神が祀られます。

昭和八年歌会始 昭和天皇御製碑

【  天地の 神にぞいのる 朝なぎの 海のごとくに 波たゝぬ世を  】

御神託碑「天にならひ 地にうけたりし人こころ まからざりせば すなわちのかみ」

手水舎屋根上で参拝者を見守る瓦材の構え獅子

どの屋根だったか記憶にない(^^;) 留め蓋の獅子

奉納神馬、腹掛けには水が湧き出る井戸を表す「井桁」の御神紋。

参拝日:2011年10月18日

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御神名一口メモ

『能登比咩神(のとひめのかみ)・沼名木入比賣命(ぬなきいりびめのみこと)』、「能登上布」を生み出した二柱の織姫

『虚空津比賣命(そらつひめのみこと)』、息長宿禰王の娘。神功皇后の妹。

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天日陰比咩(あめひかげひめ)神社 in 石川県中能登町鹿島

2018年01月22日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

中能登町二宮に鎮座される、 能登國二ノ宮 「天日陰比咩(あめひかげひめ)神社」。御祭神は『天日陰比咩大神(あめひかげひめのおおかみ)、屋船久久能智命(やふねくくのちのみこと)』

相殿「二宮神社」『伊須流支比古大神(いするぎひこおおかみ)、大己貴命、應神天皇、大毘古命(おおびこのみこと)』 

配祀『崇神天皇、印色入日子命(いにしきいりひこのみこと) 、 建御名方命伊弉諾命、菊理媛命、大山咋命、天照大御神、罔象女神(みつはのめのかみ)、波多八代宿彌命(はたのやしろすくねのみこと)、二宮水天宮、豊受大御神』

【人皇10代崇神天皇の御宇鎮座の延喜式内社であり建長4年4月に能登の国二宮と指定されたる官弊社である。往古より菊御紋を粧飾し、上日庄(あさひのしょう)18カ村の総社として崇められてきた。社殿後山の「大御前峰社」は、以前『天日陰比咩(あめひかげひめ)神』をまつり、又羽咋郡市及び七尾鹿島郡市の雨乞所であった。中御前峰社は『崇神天皇』及び『印色之入日子命』の御陵墓であったと伝へられている。辛酉61年目毎に羽咋、鹿島両郡の諸難退散祈願祭を斎行している。」

参道左右より神域を守護されるのは、阿吽共に高く足を上げた加賀逆立ち狛犬さん一対。そう!!そうなんです!こちらの狛犬さん、阿吽ともに高く足を蹴上げた加賀逆立ち狛犬さんなのです。

決して少ないとは言えない数の加賀逆立ちを見てきましたが、後にも先にも阿吽ともに逆立ちは、こちらの神社さんのみでした。

木漏れ日の中の拝殿。聞こえるのは名も知らぬ鳥のさえずりだけ。

境内右手に鎮座される「境内社:天神稲荷社」。御祭神は『宇賀御魂命、菅原大神』。 鳥居のうちには神域を守護される岡崎現代型狛犬さんが一対。

神馬の腹掛け、御神紋は「十六菊」。

神社庁HPに「社殿向かって右の奥の山である「石動山」は、往古「枝摺樹山(えするぎざん)」と呼ばれ、老木大木折り重なり山鬼・天狗等の怪しき物をはじめ、蝮・狼・狐・狸等も住む山と恐れられておりました。」の記載。拝殿左手に祀られる「鎮座石」の表面にある大小二つの足跡は、天狗の足跡と言い伝へられています。

中能登町の天然記念物にも指定される、樹齢600年余りの「いろは楓」。南枝10m、西枝6mの二枝に別れ、竜の形に似る事から「龍髭(りゅうしゅ)楓」とも云われています。

参拝を終え、境内鳥居の内から見る俗世。何もかもが緑に染まってただ美しい。

参拝日:2011年10月18日

 

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能登上布(のとじょうふ)会館 in 石川県中能登町

2018年01月21日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

もう一昔も前の事ですが、私は生意気にも「着付けの先生」でした(笑)。着物が大好きで、春夏秋冬、毎日着物を着て過ごしていた時期もありました。毎年の成人式は早朝から目の回るような様な忙しさで、それでも一番華やかな姿を一番最初に見られる幸せが何より嬉しかったものです。親友のお嬢さんたちの成人式・・これが最後の着付けになりました。

この後に難病を患い、以後「着付けの先生」も出来なくなり、箪笥二棹に収納された着物も帯も、箪笥の肥やしになりつつあります。 それでも、着物に関わるものはやっぱり好きで、機会があれば訪ねずにはいられません。

中能登町能登部下134部、中能登の伝統産業である能登上布の保存と継承のため,1996年に建てられた「能登上布(のとじょうふ)会館」。見学が可能と言う事で訪問させて頂きました。

「上布(じょうふ)」とは、麻織物の最高級品に贈られる称号。越後上布・近江上布などが有り、中でも「能登上布」は盛夏の着物生地の中では最上級とされています。「蝉の羽」とも形容される独特の透け感と、手にした瞬間の不思議な軽さ、心地よい手触り・・・・

いくら着物が好きでも、庶民の私には到底手の届かない・・・多分一生縁の無い、憧れの着物地。その美しい着物が目の前に・・でも、うっかり何かあったらと思うと、触れようと伸ばしかけた手も竦んでしまうのです。

2000年の歴史を持つ「能登上布」。はるか昔、『崇神天皇』の皇女『沼名木入比売命(ぬなきいりひめのみこと)』がこの地に滞在した際、野生の真麻を紡ぎ、自ら機を織ってこの地の女性に教えた事に端を発すると伝えられています。

上布会館では、実際に糸を紡いだり機織をされている様子を見せていただく事が出来ました。 長年憧れて、そのお値段ゆえに結局我が物にする事が叶わなかった夏の一張羅・・・

それを生み出す人の手はしなやかに力強く確かで、1枚の着物となるまでその過程を何千回、何万回と繰り返すのです。

細い細い縦と横の糸が、機織の上下と共に独特の柄を浮かび上がらせ、やがて一枚の布に変わってゆく・・・それは言葉を忘れるほどに感動的で・・。何時まで見ても見飽きませんが、いくら自由な旅とはいえやはり時間の制約はあります。 そろそろ引き上げなければ、完全に吹っ切れた着物への未練がまたぞろ頭をもたげそう(笑)

考えてみたら、いまだから「ああ、やっぱり欲しかったな」で済んでいるのです。 これが現役の頃なら・・・家中の豚さんが粉々になって、それでも足りなくて泣いてたでしょう(笑) 美しいものを美しいと愛でられるうちに、能登上布で目の贅沢ができたこと。最高に満ち足りた一時でした。

訪問日:2011年10月18日

 

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ご当地マンホール in 石川県旧鹿西町(中能登町)

2018年01月20日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・石川県

旧鹿島郡鹿西町(ろくせいまち)は石川県能登半島の中ほど、邑知(おうち)潟断層帯に位置した町です。町域の西にそびえる眉丈山麓の尾根上、急斜面に囲まれた山の上には、弥生時代中期後半・後期後半を中心とした集落跡「杉谷チャノバタケ遺跡」があります。昭和62年(1987)の石川県水道用水供給事業に伴って発掘調査が行われ「日本最古のおにぎり」の化石が発掘されて大きな話題を呼びました。「町の木:松」「町の花:菊」を制定。

明治22年(1889)、町村制の施行により鹿島郡能登部村・金丸村が発足。

1934年、能登部村が町制を施行、鹿島郡能登部町となる。

1956年、鹿島郡能登部町、金丸村が合併、鹿島郡鹿西町が発足。

2005年、鹿島郡鹿島町、鳥屋町と合併、鹿島郡中能登町となりました。

マンホールには、「日本最古のおにぎり」にちなんだキャラクター『おにぎりくん』と『おむすびちゃん』に囲まれた「能登半島」がデザインされています。

『おにぎりくん』『おむすびちゃん』、中能登町内のいたる所に出没しています。

昭和37年7月1日制定の町章は「「6・織機の歯車・農業(稲穂)・鹿の角」の四点をシンポライズし、図案化したものです。」合併協議会資料より

「杉谷チャノバタケ遺跡」から発掘された「ちまき状炭化米塊(たんかまいかい)」の化石。確かに現代で言うところの三角おにぎりの形状をしています。はるかな太古のおにぎり・・・一説には神への供物ではないかとも言われています。

撮影日:2011年10月18日&2015年5月20日

 

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久氐比古(くてひこ)神社 in 石川県中能登町鹿島

2018年01月19日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・石川県

石川県中能登町久江(くて)に鎮座される「久氐比古(くてひこ)神社」。御祭神は『久延毘古神(くえびこのかみ)、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)、火産霊神(ほむすびのかみ)』
『久延毘古神』については、古事記に【この神は山田の 曽當騰(案山子)のこと足は歩かねど居ながら にして天下のことを知れる神なり】とあり、博識の神で田や山を司るされています。

【延喜式内の旧社で創立の年代は不詳であるが、天平宝字6年大旱の際、神徳効応せしより『御田大神』とも称えられ、毎年4月11日~12日執行の「オケラ餅神事」は近郷の住民集合、五穀豊年祈願の神賑行事盛大に、『醍醐天皇』朝規の遺格、今に存せりと言う。】

鳥居のうち、参道両脇より神域を守護されるのは昭和4年(1929)12月2日建立の狛犬さん一対。とても親近感溢れる(笑)お鼻に大きく開けた口がいかにも楽しそうで、短い(失礼)四肢もこの上なくユーモラス。

近世に「劔明神」とよばれていた頃には、祭神を『天目一箇命』とし、相殿の神を『久延毘古神』とししたが、後に逆転。『久延毘古神』を主神とし、『天目一箇命』を相殿とするようになりました。そこに至る何があったのか・・神様の事情は判りかねます。

ガラス張りの覆屋の内に鎮まる拝殿。その前より神域を守護されるのは、昭和48年(1973)9月吉日建立の青銅製護国型神殿狛犬さん一対。昭和初期に造られた先代さんは、第二次大戦で供出され台座だけが残されていましたが、昭和48年に再建されました。

駐車場の一画に建立されていた『二宮金次郎』さん石像。そう言えば、境内に「久江小学校跡」の碑がありました。これはその当時のものかもしれません。

参拝日:2011年10月18日

 

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