3日目となった高山の町歩きもいよいよラスト。今更ですが、伝統的な町並には、国や自治体の文化財に指定された建物が多くあります。江戸時代を髣髴させる町中で一際異彩を放っているのが、昭和11年(1936)に建てられた「飛騨高山 天狗総本店(国登録有形文化財)」。妻飾りに描かれた天狗の鏝絵は、特にご亭主殿の目を引いたようです。
特別に国や自治体の指定が無くても、思わず振り返ってしまう建造物は沢山あります。一見何の変哲も無いように見えるこのお店、私にはとてもお洒落に感じました。
上のお店とはまったく別の場所ですが、蔵を利用した素敵なディスプレイの店舗も何軒か拝見させていただきました。自主規制して商品の掲載はしていませんが、並んで写真に納まりたくなるようなお店に出会うと、無条件で嬉しくなります。
町歩きの途中に見かけたこんな歯医者さんなら、絶対に無駄に抜いたり削ったりなんてしないだろうな・・。最近、近代的かつ大人数のスタッフが売りの歯医者で、抜かなくても良かった歯を抜かれ、もの凄く嫌な思いをした私、一度抜いてしまった歯は元に戻せないんだぞ!!😭
本町2丁目のCCボックスに、とてもユニークなモニュメントを見つけました。彼の名は馬頭組の火消し「勇みの丁次」。本町2丁目のシンボルキャラクターなんだそうです。モニュメントにしてしまうと色々制限があって「アレ」ですが😅、イラストではかなりの美形。
モニュメントの下の柵に「馬頭」と題された二種の、馬の絵がありました。調べたところ、町内にある「山桜神社」は、主君を火事の危機から救った「名馬:山桜」の厩舎跡に創建された神社で、鎮火などの守護神として崇められています。「山桜」の死後は馬頭様として崇められ、松倉山馬頭観世音の縁日には「馬頭の紙絵馬」を奉納。その年ごとに祈願をした後、家の玄関を入ったところの壁に貼るという風習ができました。この「馬頭様紙絵馬」、絵柄は様々でしたが、私達がお邪魔したどのお店にも貼られていて、とても興味深く拝見させていただきました。火消しの馬頭組は、ここからつけられたんですね。
気になる建物、気になる置物・・・・書き上げれば際限ないのは、それだけ高山の町歩きが素敵だったと言う証かもしれません。保存されたフォルダの画像を見ながら、今年こそは絶対に再訪を果たしたいと、しつこく心に誓うのです。そしていつも、ガッカリ溜息をつく羽目になるのです😣
心に誓うと言えば・・・楽しみにしていた「宮川の朝市」ですが、前日の日程が思ったよりもはかどったからという理由で、ご亭主殿ときたら、急遽、高山迄足を延ばし・・結局、朝市のアの字も味わえず・・・・風に羽をあそばせる鷺の姿が妙に心に残りました。その後この件は事あるごとに蒸し返されて、ご亭主殿を「いぢめる」材料になりました😄
訪問日:2012年5月17日
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