
9/23に横浜市磯子区滝頭にある「横浜市電保存館」に初めて行ってきました。
「横浜市電保存館」の存在自体はだいぶ前に知っていたのですけど、この場所がどの鉄道駅からも徒歩圏内とは言えず、横浜市営地下鉄ブルーラインの吉野町・阪東橋や、根岸線の根岸・磯子、京急本線の上大岡などから横浜市営バスを使っていかないと、なかなかたどり着けない場所でしたので、「近場」故にいつでも行けると足が向きませんでした。
そこへ、45年ぶりの花電車展示を9/23から始める(10月31日まで)というニュースがあり、ちょうどその日が予定無く空いていたので、訪問してみることにしました。

市営地下鉄ブルーライン、吉野町駅で降りて横浜市営バスに乗車。滝頭で降りるはずが、車内放送を聞きそびれて1つ先のバス停まで行っちゃいましたが

市電保存館の隣が横浜市営バスの車庫であり、そこから発着するバスもあった

横浜市電保存館。市営住宅の1階部分にある。元々、ここに横浜市電の市電営業所があったのだそうです

入口には運転台模型と記念撮影用とも思えるモックアップ。なお、入館料300円ですが、ICカードで市バスで来れば200円に割り引いてくれます


入口付近にあった模型。入口にはショップも有り、市電関連の書籍や横浜市営地下鉄グッズも販売していました
横浜市電は、1904年に横浜電気鉄道が営業を開始し、1921年に横浜市がこれを買収。その後発展を続け、最盛期には13の系統を持っていました。
しかし、モータリゼーションの進展、根岸線の延長開業(1964年に桜木町ー磯子が延伸。1970年に磯子ー洋光台が延伸)を受け、1972年3月にトロリーバスも含めて全廃されました。なお、横浜市営地下鉄1号線(現在のブルーライン。当時は伊勢佐木長者町ー上大岡)は同年12月に開業しています。


入口に最も近いところに保存されていたのは、500型523号。車両中央に台車を1つだけ持つ単車で、長さ9.1mと短い車体。塗装は登場時の物に復元済み






500型の車内。昭和3年製造の戦前製と言うことで、なんともレトロな車内ですが、かなりきれいな状態で保存されています。にもかかわらず、車内開放とは気前の良い

何か式典が予定されていたのか、椅子が並べられていました。滞在時間中にはやってなかったので、なんだったのかはわかりませんが

さて、この横浜市電保存館には6両の電車と、1両の電動貨車が保存されています。近隣の私鉄系博物館と比べると、だいぶ車両数が多いですね

1000型1007号。500型と同じく昭和3年に導入されたボギー車です。車体は13.4mとやや大型です




1000型1007号の車内。片方の運転台側では地元小学校の児童による手作りゲームをやっていました


ラッピングされているかのようですが、これも花電車の1つ。昭和3年製の1100型1104号。車体は11.4mです。車体のラッピングは横浜学園高校のアートコース、美術部の作品です


1300型1311号。昭和22年の戦後製電車で、輸送力増強のために長さ13.6mと大型の車両になっています

この奥は花電車が3両続きます




昭和32年に製造された1600型1601号。長さ12.0mと標準的な長さで、横浜市電当局が自力製造した電車なんだそうです。花電車としては、横浜市立岡村中学校の作品です



昭和26年に製造された1500型1510号。長さは12.0m。前面窓が左右非対称なところが特徴的ですね。花電車としては、横浜市立滝頭小学校の作品です





電飾も華やかな昭和47年の廃止時の花電車を復元したこの電車は、10型無蓋電車。花電車のイベントとして45年前の写真がポスターに載っていたのですが、地下鉄車両が1000型/3000V型と意図的に変えられている以外、かなり再現したようです。横浜市交通局協力会 チーム市電保存館の作品です

こういった部品展示もありました。トロリーポールですね。奥には、ビューゲルが







市電車両の奥の方は資料展示スペースになっていました。市電の成り立ちから廃止、地下鉄開業/延伸まで。トロリーバスも交えて模型や写真、当時のポスター解説がされていました




こちらは吉村コレクション。横浜市内在住だった故吉村栄氏が、およそ40年かけて制作、収集された模型を寄贈され、展示している物だそうです

横浜市電シミュレーター。さすがに現代の風景のようでしたが。マスコンではなくゲーム用のコントローラでした

Nゲージの展示



こちらは0ゲージの展示運転。横浜市電、市営地下鉄の電車の他、0系新幹線やN700系新幹線、なぜか20系寝台車とEF65形、京急1000形らしいものの姿も






車両展示スペースに戻り、もう少し車両を見て回ります


1100型1104号の車内。先ほどの500型、1000型と同様に戦前製の車内らしい木材の多さとレトロさいいですね

子供の遊び場になっていたのは1300型1311号


少し人が減って撮影しやすくなっていたので、もう一度撮影





こちらは1600型1601号の車内。戦後製だけに金属部分が増えていますね。最盛期から少し減った時期の路線図が車内掲示されていました

館内を出て帰るところ、館外に車輪が展示されていました
思った以上に充実していた展示でした。
私自身が生まれるよりも前に廃止された横浜市電。馴染みこそ無いのですけど、これだけきれいな状態で車両が保存され、子供の遊び場にもなっているのは好感が持てました。
近くにお住まいの方は一度行ってみると面白いと思います。
「横浜市電保存館」の存在自体はだいぶ前に知っていたのですけど、この場所がどの鉄道駅からも徒歩圏内とは言えず、横浜市営地下鉄ブルーラインの吉野町・阪東橋や、根岸線の根岸・磯子、京急本線の上大岡などから横浜市営バスを使っていかないと、なかなかたどり着けない場所でしたので、「近場」故にいつでも行けると足が向きませんでした。
そこへ、45年ぶりの花電車展示を9/23から始める(10月31日まで)というニュースがあり、ちょうどその日が予定無く空いていたので、訪問してみることにしました。

市営地下鉄ブルーライン、吉野町駅で降りて横浜市営バスに乗車。滝頭で降りるはずが、車内放送を聞きそびれて1つ先のバス停まで行っちゃいましたが

市電保存館の隣が横浜市営バスの車庫であり、そこから発着するバスもあった

横浜市電保存館。市営住宅の1階部分にある。元々、ここに横浜市電の市電営業所があったのだそうです

入口には運転台模型と記念撮影用とも思えるモックアップ。なお、入館料300円ですが、ICカードで市バスで来れば200円に割り引いてくれます


入口付近にあった模型。入口にはショップも有り、市電関連の書籍や横浜市営地下鉄グッズも販売していました
横浜市電は、1904年に横浜電気鉄道が営業を開始し、1921年に横浜市がこれを買収。その後発展を続け、最盛期には13の系統を持っていました。
しかし、モータリゼーションの進展、根岸線の延長開業(1964年に桜木町ー磯子が延伸。1970年に磯子ー洋光台が延伸)を受け、1972年3月にトロリーバスも含めて全廃されました。なお、横浜市営地下鉄1号線(現在のブルーライン。当時は伊勢佐木長者町ー上大岡)は同年12月に開業しています。


入口に最も近いところに保存されていたのは、500型523号。車両中央に台車を1つだけ持つ単車で、長さ9.1mと短い車体。塗装は登場時の物に復元済み






500型の車内。昭和3年製造の戦前製と言うことで、なんともレトロな車内ですが、かなりきれいな状態で保存されています。にもかかわらず、車内開放とは気前の良い

何か式典が予定されていたのか、椅子が並べられていました。滞在時間中にはやってなかったので、なんだったのかはわかりませんが

さて、この横浜市電保存館には6両の電車と、1両の電動貨車が保存されています。近隣の私鉄系博物館と比べると、だいぶ車両数が多いですね

1000型1007号。500型と同じく昭和3年に導入されたボギー車です。車体は13.4mとやや大型です




1000型1007号の車内。片方の運転台側では地元小学校の児童による手作りゲームをやっていました


ラッピングされているかのようですが、これも花電車の1つ。昭和3年製の1100型1104号。車体は11.4mです。車体のラッピングは横浜学園高校のアートコース、美術部の作品です


1300型1311号。昭和22年の戦後製電車で、輸送力増強のために長さ13.6mと大型の車両になっています

この奥は花電車が3両続きます




昭和32年に製造された1600型1601号。長さ12.0mと標準的な長さで、横浜市電当局が自力製造した電車なんだそうです。花電車としては、横浜市立岡村中学校の作品です



昭和26年に製造された1500型1510号。長さは12.0m。前面窓が左右非対称なところが特徴的ですね。花電車としては、横浜市立滝頭小学校の作品です





電飾も華やかな昭和47年の廃止時の花電車を復元したこの電車は、10型無蓋電車。花電車のイベントとして45年前の写真がポスターに載っていたのですが、地下鉄車両が1000型/3000V型と意図的に変えられている以外、かなり再現したようです。横浜市交通局協力会 チーム市電保存館の作品です

こういった部品展示もありました。トロリーポールですね。奥には、ビューゲルが







市電車両の奥の方は資料展示スペースになっていました。市電の成り立ちから廃止、地下鉄開業/延伸まで。トロリーバスも交えて模型や写真、当時のポスター解説がされていました




こちらは吉村コレクション。横浜市内在住だった故吉村栄氏が、およそ40年かけて制作、収集された模型を寄贈され、展示している物だそうです

横浜市電シミュレーター。さすがに現代の風景のようでしたが。マスコンではなくゲーム用のコントローラでした

Nゲージの展示



こちらは0ゲージの展示運転。横浜市電、市営地下鉄の電車の他、0系新幹線やN700系新幹線、なぜか20系寝台車とEF65形、京急1000形らしいものの姿も






車両展示スペースに戻り、もう少し車両を見て回ります


1100型1104号の車内。先ほどの500型、1000型と同様に戦前製の車内らしい木材の多さとレトロさいいですね

子供の遊び場になっていたのは1300型1311号


少し人が減って撮影しやすくなっていたので、もう一度撮影





こちらは1600型1601号の車内。戦後製だけに金属部分が増えていますね。最盛期から少し減った時期の路線図が車内掲示されていました

館内を出て帰るところ、館外に車輪が展示されていました
思った以上に充実していた展示でした。
私自身が生まれるよりも前に廃止された横浜市電。馴染みこそ無いのですけど、これだけきれいな状態で車両が保存され、子供の遊び場にもなっているのは好感が持てました。
近くにお住まいの方は一度行ってみると面白いと思います。
当方は埼玉県下に住んでるみやのこと申します。
さて、この市電保存館はこれまでに何度か訪問されてるものの、当方も管理人さんが訪問されたのと同じ時期に訪問し、その際に撮った無蓋貨車10号の花電車バージョンのモノを、当方の今年の年賀状の写真ネタとしました。
はなしは変わりますが、1300形に類似したスタイルの広島電鉄650形(戦時中の1942年に5両が製造され、全車が原子爆弾で被災したものの復旧し、そのうちの3両が現役)に乗ったさい、車内のレトロな意匠(もっともクーラーが付いてたので、とっても涼しかったですが)ゆえに、まるで横浜市電の保存館に居る古い車両を思い出してしまったのを忘れられないです。
以上をもちまして、失礼します。
はじめまして。
当方川崎市在住ですが、横浜市電保存館はこれが最初の訪問でした。
年賀状は、実家の犬と、犬の姿のケーブルカー(生駒山とラクテンチ)を使ったので、ここでの写真は使いませんでしたが。
広島電鉄650形はいまだ一度しか見たことが無く、乗れてもいないですね。ほぼ年1回程度は広島へ行くのですが。乗られているとは、何ともうらやましい。
レトロな路面電車と言うことでしたら、姿形は違いますが、伊予鉄道のモハ50形も床面が木で良い感じです。