
旅行記事が底をつきましたので穴埋めですよ。
JRの2012年春のダイヤ改正まであと1月となりました。今年も様々な列車や車両が姿を消しますが、今回はこれらの車両、列車、路線をピックアップしましょう。定期運行が無くなるだけで、臨時化する列車も含めていますが、本数は減るけど残存する列車は含めないようにしています(651系「スーパーひたち」「フレッシュひたち」、E653系「フレッシュひたち」、185系「草津」「あかぎ」、381系「くろしお」等)。
<廃止路線>
今年の春に廃止が予定されている路線は2路線です。
・十和田観光電鉄 十和田観光電鉄線 三沢~十和田市:14.7km(厳密には3月31日で休止。来年1月31日で廃止となる)
・長野電鉄 屋代線 屋代~須坂:24.4km
ちなみに今年は新線開業の予定が全くありません。これは日本国における鉄道史において重要な転換点の年であることを示しており、実に131年ぶりのことだそうです。

十和田観光電鉄の7700系と電気機関車。7700系はVVVFインバータ化されており、3編成はどこかに譲渡されるのではないかと思われる

十和田観光電鉄の7200系。両運転台化改造されており、輸送量が少なく位置的にも近い、弘南鉄道あたりに向いているのではないか

長野電鉄屋代線の3500系。屋代線はもっぱら3500系が運転されるが、イベントで2000系の入線もたまにある
<廃止車両(一部運用転換も含む)>
今年の春は歴史に名を刻んだ2つの新幹線車両が引退します。また、小田急電鉄において新旧世代交代が進み、一気に3つの車両が消滅。それらに比べると目立たないですが、飯田線の専用形式である119系も姿を消します。引退を伸ばしてきた、長野電鉄2000系も今回で運用終了。またJR東海の371系は「あさぎり」運用を離脱しますが、団体用車両として使用するとの情報があります。そして乗車できる列車では無いですが、岳南鉄道の貨物輸送が廃止されます。(2012/2/20追記)札幌市交通局南北線の3000形も3月で引退となります。

100系新幹線。2階建て車両連結で登場した国鉄最後の誇り。現役車両はJR化後に製造された物のみで、JR西日本のK編成(6両編成、全車普通車)のみ。現在は運用が極端で、岡山~博多での朝夕しか無いため極めて乗りづらい

300系新幹線。初代「のぞみ」として登場し、新幹線に革命を起こした車両。最速270km/hを実現するために、アルミシングルスキン構造による軽量化、VVVFインバータ制御の導入、低重心化等、後の新幹線700系、N700系への母体となった。現在はJR西日本の3000番台F編成のみがわずかに定期運用中。JR東海のJ編成は定期運用離脱しており、臨時列車のみに入る

小田急10000形HiSE。50000形VSE登場までは長く小田急の看板電車だったロマンスカー。先輩の7000形に比べ、ハイデッカー構造でバリアフリー対応が難しいことが影響し、先に廃車となる。リクライニングしないシートも一部乗客には不人気だった。すでに2編成は数年前に長野電鉄に譲渡され、長野電鉄1000系「ゆけむり」として活躍中。なお、HiSEのHiには、明確な略語の設定は無いらしい。High Grade、High Level、High Decker等を意図していると言われる。現在は1編成のみ残存。運行情報は小田急電鉄の専用サイトで公開中

小田急20000形RSE。「あさぎり」の特急化、3000形SSEを置き換えるため登場した車両で、全車がハイデッカーまたはダブルデッカー構造となり、20m級の7両編成。やはりハイデッカーというところが問題なのか、製造からわずか21年で引退に。座席のランクは高く、乗り心地は7000形LSEより良い。なお、富士急行が譲渡交渉に入っていることを発表しており、今後が注目される。。運行情報は小田急電鉄の専用サイトで公開中

小田急5000形。最後の小田急顔電車。2200形から続く、小田急スタイル(正面に行き先表示機付き貫通扉、その上に2連の大きな前照灯、貫通扉左右に四角い窓)の最後の継承者。現在残っているのは4両1編成のみだそうで、10000形や20000形と違って運行情報も公開されていないため、遭遇率はかなり低い

119系。飯田線での使用を目的として設計された車両。一時期は東海道本線でも運行されたが、加速力重視のこの車両には高速運転重視運用に合わず。JR東海色が一般的になって久しいが、1編成のみ写真後方のデビュー時塗装(天竜色と呼ばれる)で運用中。私としては、20年間乗り続けてきたこの電車がなくなるのが今回一番寂しい

長野電鉄2000系。長野電鉄の自社発注車としては唯一残る車両であった。現在は昭和50年代の塗装である「りんご色」を保つD編成のみ残る。2月12日に定期運行を終了。今後は臨時運行のみとなる。須坂へ行けば解体前のA編成も残っているので、写真を撮りたいだけなら須坂へ行けば良い

371系。JR東海が初めて作った特急用電車。1編成しか製造されなかったため、以降に製造された373系、383系とも全く外観や仕様も異なることから、JR東海の中でも最も特異な車両である。ちなみに、JR化後に製造された特急形電車が定期運用から離脱してしまうのは253系以来だが、253系は一部が1000番台化されて定期運用に入っているので、完全な定期運用離脱は371系が初めて。今後の団体用での運用ではグリーン車が外されてしまうのかどうかが注目される

岳南鉄道ED40形。岳南鉄道は製紙業が盛んな富士市で、JR貨物への紙輸送連絡運輸を行っていたが、JR貨物側から連絡運輸の廃止を宣言され、あえなく貨物輸送廃止に。鉄道収入の多くを貨物輸送に頼っている岳南鉄道であるため、今後数年での廃線も視野に入ってくる

(2012/2/20追記)札幌市交通局南北線の3000形。8両編成5本が製造された連接車で、南北線へのホームドア導入と老朽化のため、5000形に置き換わって引退となります。
<臨時化格下げ>

寝台特急「日本海」。大阪と青森を結ぶ長距離夜行列車。かつては2往復あり、1往復は一部の編成が函館まで運転されていた。また、1往復には食堂車も連結されていた。今もって鉄道ファンには人気の高い列車ではあるが、いかんせん今の時代に24系開放寝台の夜行列車は時代遅れとなってしまっている。ここ数年で大量に廃止されたブルトレと同じ道を辿ることになった。ダイヤ改正後の運行日は極端に少ない

急行「きたぐに」。今や唯一の583系定期列車。またわずか2列車だけとなった「定期急行」でもある(残りは「はまなす」)。自由席、グリーン車、2段式A寝台、3段式B寝台と、バラエティに富む編成でもある。やはり今の時代には時代遅れもいいところの車内設備であるが、電車と言うこともあって速度が出るためか、臨時化後もそこそこの本数が走ることになっている
なんか他にもあった気がするんですが、とりあえずここまで。
乗りたい人(乗れない物ありますが)、撮りたい人はお早めに。でも昨日の新幹線止めたバカみたく、危険な撮影はしないように!
JRの2012年春のダイヤ改正まであと1月となりました。今年も様々な列車や車両が姿を消しますが、今回はこれらの車両、列車、路線をピックアップしましょう。定期運行が無くなるだけで、臨時化する列車も含めていますが、本数は減るけど残存する列車は含めないようにしています(651系「スーパーひたち」「フレッシュひたち」、E653系「フレッシュひたち」、185系「草津」「あかぎ」、381系「くろしお」等)。
<廃止路線>
今年の春に廃止が予定されている路線は2路線です。
・十和田観光電鉄 十和田観光電鉄線 三沢~十和田市:14.7km(厳密には3月31日で休止。来年1月31日で廃止となる)
・長野電鉄 屋代線 屋代~須坂:24.4km
ちなみに今年は新線開業の予定が全くありません。これは日本国における鉄道史において重要な転換点の年であることを示しており、実に131年ぶりのことだそうです。

十和田観光電鉄の7700系と電気機関車。7700系はVVVFインバータ化されており、3編成はどこかに譲渡されるのではないかと思われる

十和田観光電鉄の7200系。両運転台化改造されており、輸送量が少なく位置的にも近い、弘南鉄道あたりに向いているのではないか

長野電鉄屋代線の3500系。屋代線はもっぱら3500系が運転されるが、イベントで2000系の入線もたまにある
<廃止車両(一部運用転換も含む)>
今年の春は歴史に名を刻んだ2つの新幹線車両が引退します。また、小田急電鉄において新旧世代交代が進み、一気に3つの車両が消滅。それらに比べると目立たないですが、飯田線の専用形式である119系も姿を消します。引退を伸ばしてきた、長野電鉄2000系も今回で運用終了。またJR東海の371系は「あさぎり」運用を離脱しますが、団体用車両として使用するとの情報があります。そして乗車できる列車では無いですが、岳南鉄道の貨物輸送が廃止されます。(2012/2/20追記)札幌市交通局南北線の3000形も3月で引退となります。

100系新幹線。2階建て車両連結で登場した国鉄最後の誇り。現役車両はJR化後に製造された物のみで、JR西日本のK編成(6両編成、全車普通車)のみ。現在は運用が極端で、岡山~博多での朝夕しか無いため極めて乗りづらい

300系新幹線。初代「のぞみ」として登場し、新幹線に革命を起こした車両。最速270km/hを実現するために、アルミシングルスキン構造による軽量化、VVVFインバータ制御の導入、低重心化等、後の新幹線700系、N700系への母体となった。現在はJR西日本の3000番台F編成のみがわずかに定期運用中。JR東海のJ編成は定期運用離脱しており、臨時列車のみに入る

小田急10000形HiSE。50000形VSE登場までは長く小田急の看板電車だったロマンスカー。先輩の7000形に比べ、ハイデッカー構造でバリアフリー対応が難しいことが影響し、先に廃車となる。リクライニングしないシートも一部乗客には不人気だった。すでに2編成は数年前に長野電鉄に譲渡され、長野電鉄1000系「ゆけむり」として活躍中。なお、HiSEのHiには、明確な略語の設定は無いらしい。High Grade、High Level、High Decker等を意図していると言われる。現在は1編成のみ残存。運行情報は小田急電鉄の専用サイトで公開中

小田急20000形RSE。「あさぎり」の特急化、3000形SSEを置き換えるため登場した車両で、全車がハイデッカーまたはダブルデッカー構造となり、20m級の7両編成。やはりハイデッカーというところが問題なのか、製造からわずか21年で引退に。座席のランクは高く、乗り心地は7000形LSEより良い。なお、富士急行が譲渡交渉に入っていることを発表しており、今後が注目される。。運行情報は小田急電鉄の専用サイトで公開中

小田急5000形。最後の小田急顔電車。2200形から続く、小田急スタイル(正面に行き先表示機付き貫通扉、その上に2連の大きな前照灯、貫通扉左右に四角い窓)の最後の継承者。現在残っているのは4両1編成のみだそうで、10000形や20000形と違って運行情報も公開されていないため、遭遇率はかなり低い

119系。飯田線での使用を目的として設計された車両。一時期は東海道本線でも運行されたが、加速力重視のこの車両には高速運転重視運用に合わず。JR東海色が一般的になって久しいが、1編成のみ写真後方のデビュー時塗装(天竜色と呼ばれる)で運用中。私としては、20年間乗り続けてきたこの電車がなくなるのが今回一番寂しい

長野電鉄2000系。長野電鉄の自社発注車としては唯一残る車両であった。現在は昭和50年代の塗装である「りんご色」を保つD編成のみ残る。2月12日に定期運行を終了。今後は臨時運行のみとなる。須坂へ行けば解体前のA編成も残っているので、写真を撮りたいだけなら須坂へ行けば良い

371系。JR東海が初めて作った特急用電車。1編成しか製造されなかったため、以降に製造された373系、383系とも全く外観や仕様も異なることから、JR東海の中でも最も特異な車両である。ちなみに、JR化後に製造された特急形電車が定期運用から離脱してしまうのは253系以来だが、253系は一部が1000番台化されて定期運用に入っているので、完全な定期運用離脱は371系が初めて。今後の団体用での運用ではグリーン車が外されてしまうのかどうかが注目される

岳南鉄道ED40形。岳南鉄道は製紙業が盛んな富士市で、JR貨物への紙輸送連絡運輸を行っていたが、JR貨物側から連絡運輸の廃止を宣言され、あえなく貨物輸送廃止に。鉄道収入の多くを貨物輸送に頼っている岳南鉄道であるため、今後数年での廃線も視野に入ってくる

(2012/2/20追記)札幌市交通局南北線の3000形。8両編成5本が製造された連接車で、南北線へのホームドア導入と老朽化のため、5000形に置き換わって引退となります。
<臨時化格下げ>

寝台特急「日本海」。大阪と青森を結ぶ長距離夜行列車。かつては2往復あり、1往復は一部の編成が函館まで運転されていた。また、1往復には食堂車も連結されていた。今もって鉄道ファンには人気の高い列車ではあるが、いかんせん今の時代に24系開放寝台の夜行列車は時代遅れとなってしまっている。ここ数年で大量に廃止されたブルトレと同じ道を辿ることになった。ダイヤ改正後の運行日は極端に少ない

急行「きたぐに」。今や唯一の583系定期列車。またわずか2列車だけとなった「定期急行」でもある(残りは「はまなす」)。自由席、グリーン車、2段式A寝台、3段式B寝台と、バラエティに富む編成でもある。やはり今の時代には時代遅れもいいところの車内設備であるが、電車と言うこともあって速度が出るためか、臨時化後もそこそこの本数が走ることになっている
なんか他にもあった気がするんですが、とりあえずここまで。
乗りたい人(乗れない物ありますが)、撮りたい人はお早めに。でも昨日の新幹線止めたバカみたく、危険な撮影はしないように!