飯田線のもう一つの温泉地と言えば当然のように天下に名高き「天竜峡温泉」だろう。古くからの温泉場でかなり高級なホテルから国民宿舎まである。だが、近年になり、だいぶ衰退してきた。まず駅前にある大きなホテルが2軒廃業している。また天竜峡周遊コースにあった安い旅館も跡形もなく消えている。ここは僕の定宿だった場所だ。
駅前のホテルは500円で外来入浴をしていたので、よく時間の都合を付けて入りに行った。何しろ駅の改札を出てものの1分も歩くと着くので大変便利が良かったのだ。その日の宿泊客が着くであろう午後4時前なら、がらがらに空いているのも良かった。ただここは、露天風呂の施設はなかったので、その点だけは少し不満だった。
このところ列車で天竜峡を通り過ぎるたびに、駅から見える範囲の風景でさえ寂れているのが感じられて胸が痛い。「天竜峡」という名前だけは全国区で有名だが、その現状がこれか・・・と思う。こうも寂れた理由が、一にも二にも自動車での観光に対する対応が決定的に遅れた、と言うより現在でも行われていない事によるのだ。具体的にはここから中央本線の中津川に抜ける街道の中程に湧いた「昼神温泉」に客を奪われたのだ。温泉としては昼神温泉の方が新参者で知名度も低いが、あちらは大型観光バスを受け入れる広い駐車スペースを確保し、マイカー客&バス客を積極的に誘致したのだった。方や天竜峡は、その渓谷という地理的悪条件もあり、広い駐車スペースが作れなかった。また、駅の直近という立地条件に安心していたのかも知れない。結果として団体観光が列車から大型バスにシフトしたのに対応できなかった。時代に乗り遅れたのだった。
現在、天竜峡を訪れるバスでの観光客は、季節によってリンゴ狩りなどを楽しみ、天竜峡駅付近には近寄らないで、上流の時又港までの船下りを楽しみ、肝心の泊まりは昼神温泉に行ってしまう。宿泊を伴わない観光客では観光地は儲からない、従って寂れていくのであった。
さて、今夜はもう一つ、掲示板の方に常連のyuki氏から書き込みがあったが、マミヤが「カメラ」から撤退するらしい。これも時代なのだろう。マミヤと言えば、あ~るファンにはお馴染みの光画部顧問「間宮善三郎」の名字の元ネタになっているカメラメーカーだ。ちなみに名前の元ネタは、同じくカメラメーカーのゼンザブロニカ。国内でもカメラそのものや、フィルムカメラから撤退するメーカーが出始めているが、ついにマミヤもか、と言う思いはある。
なんか寂れる話ばかりで、心侘びしい夜なのであった。
駅前のホテルは500円で外来入浴をしていたので、よく時間の都合を付けて入りに行った。何しろ駅の改札を出てものの1分も歩くと着くので大変便利が良かったのだ。その日の宿泊客が着くであろう午後4時前なら、がらがらに空いているのも良かった。ただここは、露天風呂の施設はなかったので、その点だけは少し不満だった。
このところ列車で天竜峡を通り過ぎるたびに、駅から見える範囲の風景でさえ寂れているのが感じられて胸が痛い。「天竜峡」という名前だけは全国区で有名だが、その現状がこれか・・・と思う。こうも寂れた理由が、一にも二にも自動車での観光に対する対応が決定的に遅れた、と言うより現在でも行われていない事によるのだ。具体的にはここから中央本線の中津川に抜ける街道の中程に湧いた「昼神温泉」に客を奪われたのだ。温泉としては昼神温泉の方が新参者で知名度も低いが、あちらは大型観光バスを受け入れる広い駐車スペースを確保し、マイカー客&バス客を積極的に誘致したのだった。方や天竜峡は、その渓谷という地理的悪条件もあり、広い駐車スペースが作れなかった。また、駅の直近という立地条件に安心していたのかも知れない。結果として団体観光が列車から大型バスにシフトしたのに対応できなかった。時代に乗り遅れたのだった。
現在、天竜峡を訪れるバスでの観光客は、季節によってリンゴ狩りなどを楽しみ、天竜峡駅付近には近寄らないで、上流の時又港までの船下りを楽しみ、肝心の泊まりは昼神温泉に行ってしまう。宿泊を伴わない観光客では観光地は儲からない、従って寂れていくのであった。
さて、今夜はもう一つ、掲示板の方に常連のyuki氏から書き込みがあったが、マミヤが「カメラ」から撤退するらしい。これも時代なのだろう。マミヤと言えば、あ~るファンにはお馴染みの光画部顧問「間宮善三郎」の名字の元ネタになっているカメラメーカーだ。ちなみに名前の元ネタは、同じくカメラメーカーのゼンザブロニカ。国内でもカメラそのものや、フィルムカメラから撤退するメーカーが出始めているが、ついにマミヤもか、と言う思いはある。
なんか寂れる話ばかりで、心侘びしい夜なのであった。