変遷
暫くの間、世界中の野球ファンの耳目を独占した「ワールド ベースボール クラシック」が、日本代表「侍JAPAN」が決勝でベースボールの母国である宿敵「USA」を下し、七戦全勝で悲願だった三度目の”世界一”を奪還するという最高の結末で幕を閉じた。
翌日は、その高揚と興奮を冷ますかのように、春の雨が静かに列島を包み込んだ。
さて、今日は弥生下旬三月二十四日の朝。今年は殊の外早く開花し始めた国花🌸(当に侍たちの晴れ姿を祝福するがに・・)の美しく華やかな話題と並行して、春の選抜は野球少年の夢を正夢である甲子園に導き、世界中の野球好きを席捲したBaseballは、その各地でプレイボールの第一声を待ち侘びる状況にある。
私事を挟めば、月末の週初めに一泊二日の男旅(今回は一人増量で五人旅に)で、多分例年より早く春爛漫の越前の桜花を訪ねる。
暫しの休息の日時を経て、男孫は小学校の二年生に、女孫は保育園最年長の”きりん組”にそれぞれ進級する。
春弥生は”様変わり”する時節でもある。様様の思いと思惑を裏書きしながら、それでも時は緩み無くそれぞれの今を昨日へ昨日へと運んでゆく。
その日常の後ろに重なってゆく過去という時の塊りを”可”にするのか?或いは”良”を目指すのか?生きている今にその都度の評価は無いけれど、何時でも侍たちのようにTOPを志向する気構えだけは培っていたいと思う。その志向の結果としてしか決して”至高”や”至幸”は訪れないのだから。
斯くして、侍JAPANを喝采する高揚が漸う沈静し、何時もより早く起き出した早朝、前頭葉を過る思考を随想として書き下すブログ(№6201)の一編を得た。
2023 3/24 06:24 万甫