降って来るもの

写真と散文とぽえむ

老いの考察~夢中~

2024-10-01 20:27:44 | 詩 31

 

     老いの考察~夢中~

 

何かに夢中になっている間

時間は停止する

老いにも若きにも

時間は有って、無くなる

 

何人にも平等だと思える時間も

その感じ方によって

生き様によっては

千差万別の時になる

 

但し、人生の法則のように

当たり前の算数のように

老いよりは若きの方に

より多く与えられているのも事実

 

此れと云う使い道が無くなって

ただ、漠然と

その流れに身を任せていれば

時間の経過は無意味に長い

追われていた頃を懐かしむのは、そんな時だ

軈て、そんな時の経緯が

普通になってゆくに違いない

 

時間の無い夢中に潜り込みたいけれど

否応なく

その夢中の時さえ

次第に回数を減らしてゆくのが

老いると言う事かも知れぬ

 

 

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