老いの考察~夢中~
何かに夢中になっている間
時間は停止する
老いにも若きにも
時間は有って、無くなる
何人にも平等だと思える時間も
その感じ方によって
生き様によっては
千差万別の時になる
但し、人生の法則のように
当たり前の算数のように
老いよりは若きの方に
より多く与えられているのも事実
此れと云う使い道が無くなって
ただ、漠然と
その流れに身を任せていれば
時間の経過は無意味に長い
追われていた頃を懐かしむのは、そんな時だ
軈て、そんな時の経緯が
普通になってゆくに違いない
時間の無い夢中に潜り込みたいけれど
否応なく
その夢中の時さえ
次第に回数を減らしてゆくのが
老いると言う事かも知れぬ
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