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印旛郡市中学校美術部展と『佐倉・房総ゆかりの作家たち 鋳金って、なに?』展

2010-07-27 19:05:00 | 徒然なるままに
7月25日(日)

今日は、佐倉市立美術館に、印旛郡市中学校美術部展と同時開催中の『佐倉・房総ゆかりの作家たち 鋳金って、なに?』展http://www.city.sakura.lg.jp/museum/を見てきた。

今年は美術部のない学校に赴任したので、今回は観客として見学に来た。
去年も美術部がない学校だったので、残念ながら、今年の展覧会には私の教え子の作品は1点もなかった。
今年の作品は立体が少なかったように思うが、それぞれ、時間をかけた個性的な作品ぞろいだった。
最終日の午後に行ったので、美術教員や講師仲間たちにも久しぶりに会えて、お互い近況報告をし合った。
みんな、美術以外の教科を兼任で担当したり、たくさんの校務分掌など多忙な毎日を送っているようだった。
私だけではないんだよな。みんなも大変な中がんばっているんだ。私も負けてははいられないぞ!
と思った。何より、そんな忙しい中で、自分の作品を制作している先生たちもいる。
「今年の自分の作品」
私は今年は何を描いただろう?作っただろう?
美術に携わる以上、指導者であると同時に、自分自身も表現者でありたい。
採用試験の方は、今年は二次試験はなさそうだから、この夏休みは来年に向けてデッサンや、ずっとやりかけのままの父への蔵書印作り、2学期の選択美術の参考作品用に木彫で印箱でも作ってみようかなぁ…。

生徒たちの作品に思わず触発された私なのだった。
来年はどこの学校で何の部の顧問になるのか分からないけれど、また美術部の顧問になったら、生徒たちと一緒に取り組んでみたい作品がたくさんある。

でも、まずはこの夏、私の「今年の作品」を完成させてみよう!

「鋳金て何?」展は面白かった。
あの細かいデティールはどうやってつくったのか、夏休みに見に来る小・中学生にもわかるようにその制作工程を、すごくわかりやすく面白い説明してあった。また、実際に梵鐘を叩いてみたり、呼び鈴を鳴らしてみたり、備え付けの手袋越しに作品に触ってみたりすることができ、「鋳金」の音の素晴らしさにしばし聞き入ってしまった。
ワークショップでは型と粘土を使って、「鋳金」の疑似体験ゾーンが用意されていた。

8月7日からは佐倉市が誇る鋳金作家のひとり、「津田信夫」展が始まる。
生徒たちに宿題に出した以上は私もしっかり見に行かなくては。

「目力」と吹奏楽コンクール

2010-07-27 06:08:00 | 徒然なるままに
7月24日(土)

今日は行動範囲がハンパないほど広範囲だったが、かなり充実した一日だった。

午前中は成田国際会館で行われた母と女性教師の会主催の勉強会に参加した。
私が参加した分科会は、自己表現のワークショップで、劇団員の方が講師だった。

コミュニケーションの取り方で大切なのは、目線、眼力、アイコンタクト。
誰を見て、誰に言っているのか、それが相手に伝わらなければ気持ちを伝えることも、自分を表現することもできない。
最初は目から始まった自己表現は、だんだん、手を使い、足を使って、体全体を使い、相手に身をゆだね、信頼感を強め合ったところで、無言の共同作業を全員で取り組む。なんの打ち合わせもなしに、自分の「立ち位置」を瞬時に自分で選択して、全員で何かの形を表現する。

たった1時間半の講座だったが、すごく楽しくて、その場に居合わせたまるっきり初対面の人たちと、とても濃くて深く、強く、コミュニケーションができたと思う。
今日習ったことは、演劇部の活動はもちろん、普段の授業や子育て、ごく普通の人とのコミュニケーションの中でも十分応用ができそうだ。

それにしても、「眼力」、「視線」って大切なんだなあとつくづく思った。
まさに、「眼は心の窓」、「目は口ほどにものを云う」だ。
日々衰えてきている「視力」を大切にしなくてはと思った。

     *(笑顔)*     *(うるうる)*     *(シャイ)*     *(怒り)*     *(ジロ)*     *(青ざめ)*     *(退屈)*     *(困る)*     *(キョロ)*     *(口笛)*     *(よだれ)*     *(驚き)*     

午後からは、千葉県文化会館で開催中の吹奏楽コンクールに、わが校の吹奏楽部の応援に行った。
結果は残念ながら銅賞だった。
でも、3年生たちの指揮者である顧問を見つめて、息を合わせて一生懸命演奏する姿は、この日を限りに引退する3年生たちの気持ちのこもった演奏で、聴いていてぐっときた。
それは、わが校だけでなく、どこの学校の吹奏楽部も同じ。
だから、聴いていて、途中でだれかがミスをしても、
「がんばれ!最後まで気持保って演奏しきって!」
と祈りながら聴いていた。

結果発表の時、会場で、前日演奏した前前任校の3年生を見つけた。すぐにそばまで席を移動してあいさつに行った。
前日のちょうどその時間は、演劇部の発表会の時間とかぶっていたので、応援に行けなかったことをわびた。
前前任校は昨日の中間発表では「金賞」を受賞しており、今日は本選に行けるかどうかの発表なのだ。
生徒たちと一緒に、祈るような気持ちで結果発表を待った。

この子たちが1年生の時、毎日美術室の前の廊下や隣の第2音楽室で、暑い夏も寒い冬も、何時間もパート練習をしていた生徒たち。私が通るたび、演奏をやめてあいさつをしてくれるので、あまり何度も行ったり来たりしないように気をつけながらも、時々、
「ずいぶん上手になったね」とか、
「このさびのところ素敵だね。この曲はなんて言う曲なの?」とか、
「ずっと立ちっぱなし?大変だけどがんばってね!」
なんて声をかけたものだった。
演奏会には欠かさず応援に行き、別の学校に行ってからも、定期演奏会には駆けつけた。
すると生徒たちは大歓迎してくれ、全員でお礼状まで書いて送ってくれた。

今年は予選には行けなかったけれど、本戦には行こうと思っていたのだが・・・。
結果は「金賞」止まりで、本選出場は果たせなかった。
頑張り屋のこの子たちがどれほど頑張ったのか、きっと私の想像以上だったことだろう。
願わくは「本戦」での演奏を聴きたかった。そして、東関東大会にも出場してほしかった。
生徒たちには、
「金賞」なんて簡単に取れるものではないよ。去年は出場できたのに、今年はメンバーが足りなくて出場できないで引退して行く中学3年生たちもいる中で、3年間頑張って自分たちの演奏をやりきったあなたたちはえらいよ!胸張って学校に帰りな。
体育祭での最後の演奏は、思い切って楽しんで演奏しなね。日にちが家の学校とかぶらなかったら、あなたたちの最後の体育祭、開会式から見に行くから。
それが終わったら受験モードに気持ち切り替えて、絶対志望校合格目指して頑張れ!
そんで、高校の吹奏楽部に入って、全国大会を目指せ!」
みんな涙目で頷いてくれていた。

     *(音符)*     *(ギター)*     *(音符)*     *(ドラム)*    *(音符)*


今日はなんだか心も身体も解放され、中学生たちの渾身の演奏を聴いて感動し、本当に充実した1日だった。
よ~し!私も暑さに負けないで頑張ろう!