8月15日(日)
今日は、同僚と2人で『オルセー美術館展』と『ブリューゲルの版画の世界展』を観てきた。
『オルセー美術館展』http://orsay.exhn.jp/は、明日が最終日ということもあって長蛇の列だった。でも、はるばる千葉から来て並んで見た甲斐があるような内容の濃い展覧会だった。美術の教科書や資料集に載っている、一度は誰でも見たことがあるような有名な名画の原画がたくさん展示してあった。
特に、ゴッホとゴーギャンの部屋には感激してしまった。あの耳切り事件の後、生きて再び会うことのなかった二人の絵が、同じ部屋に飾られているのだ。
ゴッホの『ローヌ川の星月夜』を観た時は、その美しさにひきこまれ、思わず涙ぐんでしまった。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド
ゴッホはこの絵を描く時、その夜空と夜景の美しさに、室内ではなく、屋外で描こうとしたのだが、暗くて手元が見えない。そこで、ゴッホは名案を思い付いた。帽子のつばにろうそくを立てて、その帽子をかぶって手元を明るくして描いたのだそうだ。
その執念の作がこれ。当時は夜な夜な河原に変な人が現れると警戒されていたようだ。
ゴッホはこの時、アルルに芸術家のユートピアを作ろうとパリの絵の仲間13人を『黄色い家』に招待をしていた。仲間を待ちわびるゴッホの切ない想いと、夢に向かって頑張っている気持が、輝く星と藍色の空いっぱいに表されていて、見ていて涙が出てくる絵だ。
私のゴッホの鑑賞授業を受けた今までの生徒の何人が、この展覧会を見に来てくれただろう。
生徒たちに一番人気があるのは、1位『ひまわり』2位『夜のカフェテリア』3位に『ローヌ川の星月夜』が入る。
秋には同じ国立新美術館で『ゴッホ展』が開催される。http://www.gogh-ten.jp/tokyo/index.html
『ゴーギャンの椅子』を見たらまた私は泣けちゃうんだろうなあ…*(泣く)*
*(三日月)* *(キラキラ)* *(星)* *(キラキラ)* *(三日月)*
モネの絵も良かった。教科書でもおなじみの太鼓橋の絵。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド
ゴッホに負けず劣らず日本美術(ジャポニズム)影響を受けたモネは、自宅の庭に池を掘り、睡蓮を浮かべ、太鼓橋まで架けてしまったのだ。
モネは睡蓮の絵ばかり200枚以上描いている。後半は、睡蓮そのものよりも、池に移りこんだ空の色を探求するようになる。
朝やけの空、夕映えの空…刻一刻と変わっていく空の色や雲の形を、直接描くのではなく、池に映り込んだ形で表現していた。
モネの絵は間近で見るより、離れて見たほうが3D映像よろしく、絵が飛び出して見えたり、額縁の中には今まさにその時間帯のその風景が奥行きを持って見えてきて、額縁が窓のサンで、まるで部屋の中から外の風景を今見ているような錯覚に陥ることがある。
*(晴れ)* *(雨)* *(曇)* *(三日月)* *(星)* *(バラ)*
お昼には、栄養士でもある同僚お勧めのお店で美味しい焼き魚定食を食べた。
午後からは、国立新美術館なある六本木に近い美術館ということで、渋谷のBUNNKAMURAに『ブリューゲルの版画の世界展』に行った。http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_brueghel/index.html
ブリューゲルといえば、「バベルの塔」で有名だが、400年も昔にこんなユーモアたっぷりの(少々グロいが)箴言・寓話をモチーフにしたおもしろい版画を制作していたんだなあと思った。
興味のある方はこちらで詳しく解説及び作品を紹介しています。
http://www.muian.com/muian03/03Bruegel.htm
ブリューゲルは船舶の版画も多数制作しており、まるで絵を見るだけで船ができそうなぐらい緻密に正確に描いていた。
私は、ポスターやチラシになっているちょっとグロい版画より、こっちの版画のほうが個人的には好きだ。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド
さすがに、混んでいる展覧会を2つもはしごしたおかげで、足が痛くて大変だったけど、すごく充実した1日だった。
今日は、同僚と2人で『オルセー美術館展』と『ブリューゲルの版画の世界展』を観てきた。
『オルセー美術館展』http://orsay.exhn.jp/は、明日が最終日ということもあって長蛇の列だった。でも、はるばる千葉から来て並んで見た甲斐があるような内容の濃い展覧会だった。美術の教科書や資料集に載っている、一度は誰でも見たことがあるような有名な名画の原画がたくさん展示してあった。
特に、ゴッホとゴーギャンの部屋には感激してしまった。あの耳切り事件の後、生きて再び会うことのなかった二人の絵が、同じ部屋に飾られているのだ。
ゴッホの『ローヌ川の星月夜』を観た時は、その美しさにひきこまれ、思わず涙ぐんでしまった。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド
ゴッホはこの絵を描く時、その夜空と夜景の美しさに、室内ではなく、屋外で描こうとしたのだが、暗くて手元が見えない。そこで、ゴッホは名案を思い付いた。帽子のつばにろうそくを立てて、その帽子をかぶって手元を明るくして描いたのだそうだ。
その執念の作がこれ。当時は夜な夜な河原に変な人が現れると警戒されていたようだ。
ゴッホはこの時、アルルに芸術家のユートピアを作ろうとパリの絵の仲間13人を『黄色い家』に招待をしていた。仲間を待ちわびるゴッホの切ない想いと、夢に向かって頑張っている気持が、輝く星と藍色の空いっぱいに表されていて、見ていて涙が出てくる絵だ。
私のゴッホの鑑賞授業を受けた今までの生徒の何人が、この展覧会を見に来てくれただろう。
生徒たちに一番人気があるのは、1位『ひまわり』2位『夜のカフェテリア』3位に『ローヌ川の星月夜』が入る。
秋には同じ国立新美術館で『ゴッホ展』が開催される。http://www.gogh-ten.jp/tokyo/index.html
『ゴーギャンの椅子』を見たらまた私は泣けちゃうんだろうなあ…*(泣く)*
*(三日月)* *(キラキラ)* *(星)* *(キラキラ)* *(三日月)*
モネの絵も良かった。教科書でもおなじみの太鼓橋の絵。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド
ゴッホに負けず劣らず日本美術(ジャポニズム)影響を受けたモネは、自宅の庭に池を掘り、睡蓮を浮かべ、太鼓橋まで架けてしまったのだ。
モネは睡蓮の絵ばかり200枚以上描いている。後半は、睡蓮そのものよりも、池に移りこんだ空の色を探求するようになる。
朝やけの空、夕映えの空…刻一刻と変わっていく空の色や雲の形を、直接描くのではなく、池に映り込んだ形で表現していた。
モネの絵は間近で見るより、離れて見たほうが3D映像よろしく、絵が飛び出して見えたり、額縁の中には今まさにその時間帯のその風景が奥行きを持って見えてきて、額縁が窓のサンで、まるで部屋の中から外の風景を今見ているような錯覚に陥ることがある。
*(晴れ)* *(雨)* *(曇)* *(三日月)* *(星)* *(バラ)*
お昼には、栄養士でもある同僚お勧めのお店で美味しい焼き魚定食を食べた。
午後からは、国立新美術館なある六本木に近い美術館ということで、渋谷のBUNNKAMURAに『ブリューゲルの版画の世界展』に行った。http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_brueghel/index.html
ブリューゲルといえば、「バベルの塔」で有名だが、400年も昔にこんなユーモアたっぷりの(少々グロいが)箴言・寓話をモチーフにしたおもしろい版画を制作していたんだなあと思った。
興味のある方はこちらで詳しく解説及び作品を紹介しています。
http://www.muian.com/muian03/03Bruegel.htm
ブリューゲルは船舶の版画も多数制作しており、まるで絵を見るだけで船ができそうなぐらい緻密に正確に描いていた。
私は、ポスターやチラシになっているちょっとグロい版画より、こっちの版画のほうが個人的には好きだ。
photo by toliton717 from OCNフォトフレンド
さすがに、混んでいる展覧会を2つもはしごしたおかげで、足が痛くて大変だったけど、すごく充実した1日だった。
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