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新年に向けて

2013-01-09 00:52:32 | 徒然なるままに
新年おめでとうございます。

今年の私のテーマは『脱皮』

古い物を脱ぎ捨て、常に再生しながら、成長する不完全変態。

人生の転換期にぴったりのテーマだと思う。

去年は公私共に、今までで一番過酷な1年間だったかもしれない。

何より、怪我をしてしまったのは、全てにおいてマイナスだった。

でも、だからこそ見えてきたものもある。

怪我をしてしまったのは、身体だけでなく、精神的にも追い込まれていった。

でも、これもまた、だからこそ得ることができた出会いもあった。

その渦中にいる時は、八方ふさがりで、前も、周りも先も見えずに、いたずらに不安と自己嫌悪にさいなまれていた。自己肯定感の欠片もない、失意の日々だった。そういう時は、考え方もマイナス思考となり、やることなすこと全部裏目に出て、ますます自己嫌悪に陥って、自信を失くして行くという、負のスパイラルから抜け出せなくなっていった。怪我以上のストレスからくる体の痛みは、心まで塞がせ、笑わない、笑えない日々が続いていた。

でも、そんな自分を支え、励まし、時には叱責し、寄り添って、一緒に悩み、怒り、泣き、考えてくれたのは、家族であり、友人たち、同僚、そして、教え子たちだった。

12月は、毎日がつらい、自分との戦いだったところに、年末に寝耳に水のような災難が訪れ、どん底に突き落とされた。

でも、落ち着いてそのピンチを乗り越えられたのも、ずっと支えてくれてきた友人たちと、医療機関、相談機関、上司の配慮のおかげだった。本当に感謝している。

正月に、帰る予定ではなかったのに、帰省することになったり、いろいろな予定が急きょ変わって行ったのだが、結果的には、それがどんどんプラスに転化して行くのを実感できた帰省となった。

私はけして一人ではないこと、故郷が立ち直ろうとする姿に大いに励まされ、刺激され、元気と勇気をもらうことができた。

そこに久々に集合した家族や、困難の中、笑って必死に生きている同級生達からも。

今は、まだその渦の中からねけ出せているわけではないが、ようやく怪我も治り、公私ともに、来年度に向けての方向性も決まり、気持も立ち直ってきた。

今年の努力目標は、気力、体力、笑顔だ。


1月3日、弟が車で津波の後の被災地に連れて行ってくれた。瓦礫が撤去され、更地となったところ、そこにまた新たに家や店を立てて頑張っているところ、逆に、誰も住まなくなったところ、あの震災、津波のまま撤去を待っているところ、様々な1年10カ月後の姿だった。

その中で、印象に残り、涙が出るほど勇気をもらったのが、石巻市雄勝町の荒浜海水浴場にあった、漫画家井上雄彦氏の壁画だった。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
脱皮 (春庭)
2013-01-15 08:35:04
古来、蛇が再生のシンボルとされてきたのは、蛇の抜け殻を見た人々が、古い皮を脱ぎ捨てて新しく生まれ変わるようすを見てのことだそうですね。

へび年を脱皮の年にすること、よい1年になりそうですね。

去年のおけが、まだ本復ではないとのことですが、ぐれぐれもお大事に。
支えてくれる人々があって生きられる、ということを実感するための神様の試練だったのですね。

ご自愛のうえ、今年もトリトンさんらしい1年になりますように。
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つづき (春庭)
2013-01-15 08:36:41
井上雄彦さんの壁画、すばらしいですね。

絵の力が人をはげます、ということがよく伝わってきます。

絵を見るのも、絵を描くことも、人の生きる力になることを感じました。
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絵の力 (toliton)
2013-01-17 05:47:55
春庭さんへ

すっかりご無沙汰をしてしまいました。
コメントをありがとうございます。

モノクロの壁画を見て、ピカソのゲルニカを思い出しました。
ピカソは、パリ万博のスペイン館に、故郷スペインに起きた人類史上初の無差別攻撃の悲劇と抗議を、命がけで、たった一人で描き上げました。

井上氏の壁画は、津波が襲ってきた浜に作った40mの白壁に、水平線を見つめる眼差しの少年少女と樹を描いています。
そこには、地元の人たちや、この地までこの絵を見に訪れた人たちからの応援メッセージが書き込まれていました。
悲劇の絵ではなく、ここから立ち上がって、未来に向かう絵、また来るかもしれない次の津波に挑む絵として描かれたような気がします。

私も、被災地の現状の写真をアップするよりも、何もなくなった所ではなく、美しく蘇った海とともにそこからまた立ちあがっていく故郷へのメッセージとして、荒浜の写真をアップしました。

かつて、この地を幾度となく襲った大津波。地元には、その悲劇を伝える言い伝えや、由来の地名が残っています。
先人の知恵と教訓を学び直し、今回の犠牲を無駄にしないためにも、次の津波に向けての備えをして行かなくてはならないと思いました。

井上氏の描いた子どもたちの絵は、まさに『画竜点睛』。その強くて深い眼差しは、見る者に勇気と元気を与えるような絵でした。
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今日を生きる (ホーク)
2013-01-17 21:49:18
井上雄彦さんの絵、さっそく画像を保存させてもらいました♪
紹介して下さってありがとうございます。
壁に書かれた様々な言葉もいいですね。
むくむくとわきあがってくるものを感じました。
こういう感情を灯台の明りのように自分の指針にしたいです。
それにしても、こういう力のある絵が描けるって本当にスゴイですね。
私もこの一年、前を見つめて頑張りたいと思います。
トリトンさんも、体だけは大事にして下さいね。
休むことも仕事です。
今年も昨年同様、よろしくお願い致します。
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