『感染列島』という映画を見た。(DVD)
今年のインフルエンザ騒ぎを予告するような映画だった。
http://kansen-rettou.jp/
新型ウィルスで恐ろしいのは、
感染源が特定できない、
感染経路が分からない、
予防策が分からない、
治療法が分からない。
ということだろう。
でも、それより恐ろしいのは、『流言飛語』だと思った。
憶測や根拠のないうわさが広まり、それによって、パニックが起こり、残酷な群集心理の犠牲となって、追い詰められて亡くなって行く人たち。
真実が解明されたときは時すでに遅く・・・。
まさに『人災』だ。
パニックを起こさないためには、何よりも、冷静な判断が大切なのだが、人の生き死にが関わってくると、その場にならなければ、誰も自分がどういう行動を取るのか分からないだろう。
群集心理は、誰かをターゲットにして、責任をその人に擦り付ける。
群集心理は、我先にと我が身を守ることを優先して、ルールもマナーも完全無視する。
そういう中で、小さい人や弱い人、老いた人が犠牲になっていく・・・。
シーンの中で、少しでも生存の可能性が高い人を助けるのが優先、との判断のもと、医師自ら小さい子どもの呼吸器の管をはずすシーンがある。
ところが、はずされた子どもの死亡が確認された後、取り付けたばかりの人も亡くなってしまう。
次々と同じ方法で、亡くなった人々の数を告げられた指示を下した医師が、泣き崩れるシーンが印象的だった。
最後にその医師が感染してしまった自分の身体を実験台として提供し、最後の望みの治療法にかけるシーンには涙が流れた。
その医師が、医者を目指した理由を語るシーンで、紹介した言葉が印象的だった。
『たとえ世界が明日滅ぼうとも、今日君はりんごの木を植える』
エンディングに流れるレミオロメンの『夢の蕾』も心に沁みた。
今年、5月に猛威を振るった新型インフルエンザ。
タミフルが効かないとの情報や、冬の風邪のシーズンには更にパワーアップして流行するらしいとのうわさも流れている。
とにかく、夏場のうちから予防(うがい・手洗い)を習慣化し、冬までに、病気に負けない気力と体力をつけておくことが大切だと思う。
去年の高校受験期、何人もの生徒がインフルエンザで大変な思いをした。ワクチンを打っていてもダメだった。
ウィルスだから、感染したら仕方がない。でも、罹らない人もいる、罹っても回復の早い人もいる。
『抵抗力』の差だと思う。充分な睡眠・栄養をとっているか、体力も関係している。
規則正しい生活、バランスのいい食事、基礎体力作りが、うがい、手洗い以上に予防となり、それでも入ってきたウィルスと戦い抜く力となる。
映画の中で、自分も癌を患っている身体で、ウィルスの源を探り当て、その分離法を発見いた医師が言うセリフに考えさせられた。
「ウィルスはそんなに悪いものなのかね?」
「ウィルスと共に生きる道はないのだろうか・」
「ウィルスも人間と同じだ。
宿主を殺したら自分も死ぬのに、それでも宿主を蝕もうとする。」
「消毒、抗生物質の使いすぎで生き物(微生物)もいないで死んでしまった土・・・。そこで養殖されている生物(海老)を我々は食べているんだ・・・」
人間は、文明、化学、医療が進んで、便利で快適、薬のおかげで長寿を得られる世界を獲得してきた。
でも、果たして、その分、人間は『強く』なったのだろうか?
電気がないと何もできない、生み出せない、体温調節することさえできない。
遠くのものを見たり、かすかな音を聴いたり、風の向き、匂い、湿り具合など肌で感じ取ることは?日の出とともに起き出して、日の入りとともにその日の仕事を終えたり、徒歩で目的地まで旅をする体力は?
五感が衰えた人間は『第六感』も働かない。
無気力、無感動、無表情な人間が多くなっているのでは?
日本人は、暑いときは暑いなりに、寒いときは寒い鳴りに、風土を生かした生活をしてきた。
米のとぎ汁や藁まで捨てずに使い切るエコロジーな民族だったはずだ。
今はどうだろう?資源を無駄遣いし、出したゴミの処分に困ってはいないか?
便利な生活と引き換えにに失くしてしまった物はなんだろう・・?
医学の発達で、原因不明の病気が判明し、治療法も見つかって、昔だったら助からない命も助かるようになった。
でも、それに頼りすぎて、人間は自分から、抵抗力も、体力も自然治癒力も、回復力も衰えさせてきてはいないだろうか・・・。
医師は、
『俺の身体に癌はいる。俺と一緒に生きている』
と言った。
昔から『一病息災』という言葉がある。
病気とともに生きると言う覚悟と許容力で、『気に病んで』ストレスを抱えて生きるより、ずっと人間らしく生きられるのではないだろうか・・・。
映画を見ながらそんなことをつらつら考えていた。
それにしても、『医師不足』が叫ばれている昨今、医療現場に携わる方々のご苦労と覚悟、志の高さには本当に頭が下がる。
教育現場も同様だが、自分の健康を害し、家族を犠牲にしてまで貢献する姿は素晴らしい。が、やはり、『医者の不養生』では、本当に力を発揮しなくてはならないときに、無念な結果になりかねない。
『体が資本』。暑い夏を元気に乗り切り、パワーアップするだろう新型ウィルスを迎え撃つべく、体力作りを頑張ろう!
今年のインフルエンザ騒ぎを予告するような映画だった。
http://kansen-rettou.jp/
新型ウィルスで恐ろしいのは、
感染源が特定できない、
感染経路が分からない、
予防策が分からない、
治療法が分からない。
ということだろう。
でも、それより恐ろしいのは、『流言飛語』だと思った。
憶測や根拠のないうわさが広まり、それによって、パニックが起こり、残酷な群集心理の犠牲となって、追い詰められて亡くなって行く人たち。
真実が解明されたときは時すでに遅く・・・。
まさに『人災』だ。
パニックを起こさないためには、何よりも、冷静な判断が大切なのだが、人の生き死にが関わってくると、その場にならなければ、誰も自分がどういう行動を取るのか分からないだろう。
群集心理は、誰かをターゲットにして、責任をその人に擦り付ける。
群集心理は、我先にと我が身を守ることを優先して、ルールもマナーも完全無視する。
そういう中で、小さい人や弱い人、老いた人が犠牲になっていく・・・。
シーンの中で、少しでも生存の可能性が高い人を助けるのが優先、との判断のもと、医師自ら小さい子どもの呼吸器の管をはずすシーンがある。
ところが、はずされた子どもの死亡が確認された後、取り付けたばかりの人も亡くなってしまう。
次々と同じ方法で、亡くなった人々の数を告げられた指示を下した医師が、泣き崩れるシーンが印象的だった。
最後にその医師が感染してしまった自分の身体を実験台として提供し、最後の望みの治療法にかけるシーンには涙が流れた。
その医師が、医者を目指した理由を語るシーンで、紹介した言葉が印象的だった。
『たとえ世界が明日滅ぼうとも、今日君はりんごの木を植える』
エンディングに流れるレミオロメンの『夢の蕾』も心に沁みた。
今年、5月に猛威を振るった新型インフルエンザ。
タミフルが効かないとの情報や、冬の風邪のシーズンには更にパワーアップして流行するらしいとのうわさも流れている。
とにかく、夏場のうちから予防(うがい・手洗い)を習慣化し、冬までに、病気に負けない気力と体力をつけておくことが大切だと思う。
去年の高校受験期、何人もの生徒がインフルエンザで大変な思いをした。ワクチンを打っていてもダメだった。
ウィルスだから、感染したら仕方がない。でも、罹らない人もいる、罹っても回復の早い人もいる。
『抵抗力』の差だと思う。充分な睡眠・栄養をとっているか、体力も関係している。
規則正しい生活、バランスのいい食事、基礎体力作りが、うがい、手洗い以上に予防となり、それでも入ってきたウィルスと戦い抜く力となる。
映画の中で、自分も癌を患っている身体で、ウィルスの源を探り当て、その分離法を発見いた医師が言うセリフに考えさせられた。
「ウィルスはそんなに悪いものなのかね?」
「ウィルスと共に生きる道はないのだろうか・」
「ウィルスも人間と同じだ。
宿主を殺したら自分も死ぬのに、それでも宿主を蝕もうとする。」
「消毒、抗生物質の使いすぎで生き物(微生物)もいないで死んでしまった土・・・。そこで養殖されている生物(海老)を我々は食べているんだ・・・」
人間は、文明、化学、医療が進んで、便利で快適、薬のおかげで長寿を得られる世界を獲得してきた。
でも、果たして、その分、人間は『強く』なったのだろうか?
電気がないと何もできない、生み出せない、体温調節することさえできない。
遠くのものを見たり、かすかな音を聴いたり、風の向き、匂い、湿り具合など肌で感じ取ることは?日の出とともに起き出して、日の入りとともにその日の仕事を終えたり、徒歩で目的地まで旅をする体力は?
五感が衰えた人間は『第六感』も働かない。
無気力、無感動、無表情な人間が多くなっているのでは?
日本人は、暑いときは暑いなりに、寒いときは寒い鳴りに、風土を生かした生活をしてきた。
米のとぎ汁や藁まで捨てずに使い切るエコロジーな民族だったはずだ。
今はどうだろう?資源を無駄遣いし、出したゴミの処分に困ってはいないか?
便利な生活と引き換えにに失くしてしまった物はなんだろう・・?
医学の発達で、原因不明の病気が判明し、治療法も見つかって、昔だったら助からない命も助かるようになった。
でも、それに頼りすぎて、人間は自分から、抵抗力も、体力も自然治癒力も、回復力も衰えさせてきてはいないだろうか・・・。
医師は、
『俺の身体に癌はいる。俺と一緒に生きている』
と言った。
昔から『一病息災』という言葉がある。
病気とともに生きると言う覚悟と許容力で、『気に病んで』ストレスを抱えて生きるより、ずっと人間らしく生きられるのではないだろうか・・・。
映画を見ながらそんなことをつらつら考えていた。
それにしても、『医師不足』が叫ばれている昨今、医療現場に携わる方々のご苦労と覚悟、志の高さには本当に頭が下がる。
教育現場も同様だが、自分の健康を害し、家族を犠牲にしてまで貢献する姿は素晴らしい。が、やはり、『医者の不養生』では、本当に力を発揮しなくてはならないときに、無念な結果になりかねない。
『体が資本』。暑い夏を元気に乗り切り、パワーアップするだろう新型ウィルスを迎え撃つべく、体力作りを頑張ろう!
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