BMW X5 xDrive35d ブルーパフォーマンス(4WD/8AT)
全長×全幅×全高=4860×1935×1775mm/ホイールベース=2935mm/車重=2220kg/
駆動方式=4WD/3リッター直6DOHC24バルブ ディーゼルターボ(245ps/4000rpm、55.1kgm/1750-3000rpm)/
価格=839万円
ちなみに、本国ドイツでは「30d」というグレード名です。日本ではどういうわけか「35d」としてます。
日本とドイツで微妙にグレード名を変えてくることは、BMWジャパンはよくやるんです。
クルマを知っている人からしてみれば、非常にばかばかしい話なのですがねえ。
ちなみに、直列6気筒3Lガソリンターボエンジン搭載の「35i」は35dより40万円安いのですが、
諸経費を加算していくと、免税のあるディーゼルエンジンの35dとそう変わらなくなるそうです。
さて、試乗した結果ですが、こんなデカくて重いクルマ、10年前の私なら見向きもしなかったでしょう。
しかも実際に運転した感じが、まるでスポーツセダンのようでしたから、
「巨大SUVをそんなに機敏に動かしてどうするんだ!」と憤慨したいところですが、
実際に私の体がどのように反応したかというと「こういう世界もアリだな」というものでした。
「スポーティな2t調のSUVなんぞ、強引で下品の極地」という理屈と「これおもしれぇ」という体の反応が葛藤した状態なのです。
(以下、感想を箇条書き)
ともかくでかい。ただ、BMWの美点で車両感覚は掴みやすい。トヨタ86/BRZはこの点がダメ。
エンジンはもの凄くトルクフルで、深めにアクセルを踏み込むと2tのクルマをスゴい勢いで加速していく。
大昔のディーゼルエンジンのような盛大なガラガラ音は小さく、クルマに詳しくない人に「ガソリン」といえば信じるかも。
8速オートマは、滑るのは発進時のみでそれ以降はほぼ直結で気分が良い。なお、変速ショックはほとんど無い。
ドラポジは一発で決まる。不自然な点は全くなし。ここもBMWの美点。
ブレーキは若干弱い。現行VWトゥアレグは前後ともブレンボを使っている。BMWにはケチってほしくなかった。
ハンドリングがやけに自然に感じた。
→カタログを確認すると、「35d」だけアクティブステアリング非搭載だった。これは良いこと。
ただし、旋回姿勢はデカく重いSUVなのにあまりロールせずスパッと曲がりスポーツカーのよう。これは賛否両論あるはず。
フォードエクスプローラーやレンジローバーのように、鷹揚でなんだかホッとする旋回マナーとは真逆のもの。
本革シートは好きじゃないなぁ。残念ながら日本で買えるX5は本革しか選択できない。
最近のBMWのとおり、ナビの画面が相変わらずキレイ。ナビはスマホで十分と思っている自分にはどうでもいい話だけど。
とまあ以上です。
試乗してから半月以上経過していて若干記憶が曖昧だし、忘れていることもあるでしょうけど概ねこんな感じ。
ランドローバーのような安心感は若干少ないけど、SUVをスポーツカーのようには知らせたい方にはいいかも。
ま、オフロードが得意なレンジにもスポーツグレードはあるし、
SUVの形をしていて恐ろしく早いエンジンを積んでいるクルマは、最近各社から発売されているところを見ると、
今やスポーツSUVって世界中で流行している(売れている)んでしょうね。
そうそう、86を4時間ほどお借りしてじっくり試乗してきたので、
いつかそれもブログにあげたいと思います。