とみぞうのお気楽ブログ

クルマ、日本、北海道を愛する生粋の道産子50歳♂です。カバー画像は、PC版は増毛駅、スマホ版は733系電車の大谷ver.

新型BMW328i(F30)試乗記

2012-04-14 17:58:35 | クルマ

BMWジャパンより写真を拝借しました。

328i(スポーツ)のスペック
全長×全幅×全高=4625×1800×1440mm/ホイールベース=2810mm/車重=1560kg/
駆動方式=FR/
2リッター直4DOHC16バルブターボ(245ps/5000rpm、35.7kgm/1250-4800rpm)/
価格=586万円


4月1日に人事異動があったことと、異動先が会計事務なのですが、決算時期もあり多忙でへろへろ。
今日は休みですが、なんだか疲労が取り切れていない感じです。。。

そんななか今聴いている音楽はmiwaさんという女の子のアルバム「guitarium」。
私の年齢の約半分で、現役の慶応大学の学生さんです。
何だか若い娘の元気な音楽を聴くと、自然とさわやかな気分になっていいものですね。
来月、札幌にライブで来られるとのこと。
もう少し彼女の音楽を聞き込んでみて、良さそうだったらチケット買ってみようかな。
それまでに売り切れてなければいいんですけど。

さて、ついに出ました。BMWの屋台骨を支える3シリーズ。
これまで3シリーズが刻んできた歴史を振り返ると、今回の新型に期待してしまうのも無理はありませんね。

しかし、結論から言うとあまりお勧めできません。
このクルマの出来とこの価格(かなり高額な部類に入りますよね)だと、
別な選択肢が頭に浮かんできてしまいます。

なにせ、E46から先代のE90にモデルチェンジしたとき、
BMWというブランドはそのままでも、全くおかしな車に豹変してしまいました。
今回の新型(F30)はE90のシャシを基本的には流用していると聞いてたので、
新型もそれほど変わらないだろう、でもできれば良い意味でE90のネガを解消してほしいな、と甘い期待をしてましたが、、、

イマイチと感じてしまった今回の新型3シリーズ。
悪い所を延々と文句を書き続けたくないので、端的に。

(いいところ)
ボディ剛性がこのサイズのセダンとしては半端じゃないくらい高く、不整路面を走ってもミシリともしない。
純正のナビの液晶がとてもキレイ。ただし、このナビの値段は高すぎ。
内装の作りが、最近のアウディなみに非常に高級感溢れる造りであること。
見た目は普通のブレーキだけど、非常に良く効く。
エンジンのトルクとパワーの出方はまずまず。

(イマイチなところ)
でかい → 一昔前の5シリーズと同じでしょ。
エンジン音に官能性なし → 商用車ならともかく、このクラスではエンジンサウンドというのも重要な要素。
ネット上である評論家が「このエンジンでイマイチなのはサウンドだけ」とかほざいている人がいたけど、
プレミアムブランドはそうじゃないでしょ、と突っ込みたくなった。
欧州ではCO2の排出量が販売台数に影響するから、6気筒エンジンを無くすという事情もわかるけど。
ミッション → DCTにしてほしかった。
ハンドルを切った瞬間、いきなり「ギュバっ」と横Gが出て、車の向きが変わる。
昔のBMWは切り始めはスローで、切れば切るほどジワジワとどこまでも曲がっていく、
深みのあるハンドリングだったのになぁ。
動かない足 → 先代の3シリーズのE90の悪癖はやはり抜けず。
電動パワステのフィール → 粘った感じがいやらしい。

どうしても今回の新型BMW3シリーズが欲しい方は、320iという廉価版が出るので、そちらのMTを買ったほうがいいと思います。
ATが欲しいのなら、1年待てば中古車市場に1万キロ未満のクルマがたっぷりと出るので、そちらを買ったほうがおトクです。
BMWジャパンは、いわゆる「押し込み」によりディーラーに無理矢理に新車を押し付け、
ディーラーはどうしようもなくなってオークションに流す、というのが通例なので。


最後に、私が信頼している自動車評論家の福野礼一郎さんが、
雑誌で新型BMW3シリーズについてコメントしているので、それを転記します。

昔、奥深いクルマ作りをしていたBMW。今は「全くそうではない」ということがわかっていただけると思います。

(以下、福野さんのコメントを抜粋)
「なんたって、初代レクサスLSとホイルベース/トレッド値が同じってくらいのデカさですから、安定性のポテンシャルは非常に高い。ワインディングでは「スポーツ」を選択させて操舵ゲインあげてアンダー消してヨーつけて、ソフト目のリヤサスで路面追従しつつ踏ん張りつつ、姿勢が崩れたらお助け電制、これがこのクルマのハンドリングのイメージでしょう。昔のBMWは直進性とヨー運動性の最適狙いパッケージで物理的運動条件の良さを、最適メカとそのセッティングパランスの良さで気持ちいい操作&挙動の応答感を、それぞれ満喫させるというFun To Driveカーだったけど、今のBMWは巨大なロングノーズのカッコいいクルマを作っておいて、キビキビ感はステアリングで出し、操縦性は電制で味付けるというクルマです。ゲインは前サスで出すから、リヤサスはともかくばしっと横方向に踏ん張っておきゃええぞと。以前はこういうクルマの作り方は最悪と思ってましたが、ステルス形態飛行機をバイワイヤ制御で空戦機動させたりするのと一緒で、自在制御化を前提とした利害得失の取り方というのは、ようするにこういうもんなんだろうなと。良く言えば、パッケージが操縦安定性用件に縛られていない。ステルスは対レーダー反射率に縛られ、BMWは中国と中東の売行きに縛られてるだけで。」

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