ni-tomoの日記

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『エリザベート 2010』

2010-08-29 22:49:29 | 舞台観賞の日

キャストが一新された東宝ミュージカル『エリザベート』を見に帝国劇場へ。キャストはシシィ⇒朝海ひかる、トート⇒城田優、ルドルフ⇒田代万里生、ゾフィー⇒杜けあき、と朝海さん以外は今期から初参加の面々。今回は武田真治さんが出演されず、かなり落ち込んだ私と友人Jだけど、大好きな演目『エリザベート』を見ないわけにもいかず行ってきたわけです。

ビジュアル的に城田トートは、かなりイケるんじゃないかと期待してたけど実物は想像以上に美しかったですねぇ。そして大きい。この大きさに真治さんは負けたのか・・・と思ったけど、そんな想像はすぐに捨てて舞台に集中。体は大きいけれど、山口祐一郎さんのようなどっしりとした感じが無いので浮世離れした印象があり闇の帝王の雰囲気にピッタリ。声も良いし音程もしっかりしていて、2幕最初の「私が踊る時」は真治さんと比べると安定感がありました(ちょっと悔しいけれど)。

私の「エリザベート」初見が城田トートだったら、すごくハマってしまっただろうなと思います。だけどね、内野聖陽⇒武田真治とミュージカル規格外のトートが好きな私には城田トートはおとなしすぎました。顔も綺麗で体格にも恵まれ歌だって上手いんだから、城田トートは「もったいない」という印象が強いんですよ。歌唱力が他出演者より劣る、体が小さいというミュージカルでは絶対的不利条件を持っていたのに内野さんと真治さんは演技力と表現力で誰にも真似できないトートを作り上げたんですからね。シシィへの狂気じみた愛情表現や自分の想いを通すためには手段を選ばない非情さが、城田トートからは感じることができずエンディングのシシィとの抱擁シーンは感動できなかったんだなぁ。

トートに感情移入できなかったということで、いつも以上にエリザベートの旦那フランツを応援していた私とJ。1幕ラストのフランツ、トート、シシィの「私だけに」のシーンでは「禅さん(フランツ)頑張れ!!トートに嫁さんを取られちゃうぞ!!」と今までとは違った視点で舞台を見つめておりました。

闇が広がる~ルドルフの自殺までのシーンがやけにルドルフがフィーチャーされてるように感じたので演出が変わったのかと思い、Jに確認すると

「演出は変わってないよ。初演以外はトートしか見てなかったから、ルドルフの動きを見てなかったんでしょ!!」

という鋭いツッコミをいただきました。初演、再演まではルドルフが井上芳雄クンだったからルドルフだけをしっかり見てたけど芳雄が卒業してからはトートしか見てなかったもんなぁ。

前回のエリザベートは真治トートしか見てなかったんだ・・・と改めて気づくことが多くて我ながらビックリ。真治さんが出ていないのはとても残念だし、「エロトート再び」を願わずにはいられない。でも出演者が変わることで見処も変わるし、ストーリーと曲が素晴らしいからエリザベートは何度も見たくなります。そういうわけで、次回は瀬名じゅん&石丸幹二を見る予定。


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