ni-tomoの日記

日々のモチベーションの源をダラダラとつづってます

映画「博士の愛した数式」

2006-03-01 23:55:14 | 映画の日
原作「博士の愛した数式」は、とても私好みで大好きな本です。記憶が80分しかもたない数字を愛する博士を中心に、彼をお世話する家政婦とその息子、博士を見守る義理の姉の日々が数字と阪神タイガースを絡めながら綴られていきます。

はっきりと、どこがいい!とかココがお薦め!とか伝えるのが難しい作品ですが心が温まる優しい作品です。

そして今日は遅ればせながら、映画版「博士の愛した数式」を観てきました。

私は小説を読む時に、かなり想像を膨らませているようで映像になったものを見ると、自分の想像と違う!とがっかりすることの方が多いです。・・・が、今回の「博士」は義理の姉役を浅岡ルリ子さんが演じると知った時「ピッタリ・・・!」と思ったし、実際今日見ても「そうそうそう・・・」と頷いてしまうほどイメージ通りでした。

原作に忠実に映像化するのは難しいし、映画作品として作り上げるには脚色も必要になってきます。「博士」は映画用の脚色がヨカッタな、と思いましたし、その役目を果たした吉岡秀隆さんの演技は素晴らしいです。ストーリーのポイントになる数字の話や博士とルートの日々をどう説明していくのかな、と思ってましたが吉岡さんが上手にストーリーをひっぱっていたし、彼の声が作品の雰囲気によく合ってました。

ただ、やっぱり原作を読んだときの想像が膨らみすぎていたのか、私の解釈と映画にズレがあったのか、泣きのポイントが原作と映画では違ってました。映画の方が泣かせどころがわかりやすいっていうのかな・・・原作では、理由はわからないけど涙が出るっていう感動の仕方だったんですよね。そして音楽。映画で使われていた音楽は私が想像していた原作の世界観と映画版の世界観は違うと実感させるものでした。

そして、今の日本に映画俳優って少ないんだな・・・と、思ってしまいました。